あなたにとって英語学習をしている目的はなんでしょうか?
学生の人であれば、テスト勉強やTOEICや英検などの試験のため、または留学準備のためという人がほとんどかと思います。
社会人でも仕事で英語を習得しなければならないので、ビジネス英会話のレッスンを受講しているという人もいるでしょう。
しかし、それ以外の英語学習をしている社会人や主婦の人は、
- 洋書をスラスラ読めるようになりたい
- 映画や海外ドラマを字幕なしで楽しみたい
- 外国人の友人ともっと深い話がしたい
といったような、純粋に「英語がうまくなりたい」という理由で日々英語学習に励んでいる人が多いのではないでしょうか?
しかし、そのような目的で英語学習をしている人でも、英単語帳や参考書など英語の勉強のための英語を学んでいる人が多いのではないでしょうか。
でも、その英語学習はやっていて楽しいですか?
楽しいというのであれば、それはあなたに合っているということなので、そのまま続けていただいて構いません。
しかし、英語学習を趣味や自己研鑽のために行なっている人は、無理に教科書通りのことをやる必要はありません。
自分の興味のある題材のみをとことん楽しみながらやって、義務感を感じるような暗記や勉強はいっさいやらなくてもいいと断言できます。
次にあげる項目に該当する人であれば、今回の話は参考になるかと思います。
- 英語学習といえばそれしか思いつかなかった
- 英語学習は勉強という認識だった
- 英語学習とは単語や文法を暗記することだと思っていた
- 知らない単語はすべて調べないといけないと思っていた
それでは、なぜ自分の興味のあることしかやらないでいいのかという理由を解説していきます。
継続が一番大事
全くの初心者や中学英語から学び直しが必要な人は、参考書や単語帳を数冊読んでおさらいするのは悪くありませんが、おそらくそれは退屈な経験となるでしょう。
英語学習に限らず、すべての習慣において継続というのが最も重要です。
そして、継続にとって最大の障害は退屈です。
なので、まずは内容よりも、どうすれば苦痛を伴わずに継続できるかを優先します。
そのためには退屈を避ける、すなわち自分が興味のあることを選択するということです。
いかなる場合も、「〜しなければならない」という意識が働いた時は注意が必要です。
常に自分の心を観察して、ワクワクしたり、没頭できるものを大切にしましょう。
英語をツールとして扱う
英語学習において、自分の興味のあることにフォーカスするということは、英語に対しての距離感を変える必要があります。
多くの人は今まで、英語は勉強して身につけるものであり、実際に使うという意識があまり持てなかったのではないでしょうか?
まずはこの観念を壊して、
英語はあくまでもツールであり、自分の知りたい情報や楽しみたいコンテンツをせっかくだから英語で行う
というマインドに切り替える必要があります。
生活の全てを英語に置き換えるのはさすがに不便が生じるので、今まで英語の勉強に充てていた時間を英語で何かを楽しむ時間に置き換えればいいだけです。
英語のための勉強をしなくても、リアルな英語を大量にインプットしていれば、自然と英語力は上がっていきます。
むしろ、その方が結果的には生きた英語を習得できるので、実際に英語を使う場面で成果を発揮します。
英語以外の知識が広まる
英語をツールとして使うことによって、英語だけではなく、そのコンテンツの内容自体を自分の知識としてストックしていくことができます。
確かに参考書や単語帳でインスタントに勉強した方が効率的です。
しかし、それらの本にある例文や内容は無味乾燥なものが多く、それを知ったことによって心が動いたり、何か気づきを得るといったことはありません。
むしろ英語を勉強するというのが目的なので、そのような情緒的な文章はあえて使っていないともいえます。
なので、あることについて知りたい・興味があるという場合は、せっかくなのでそれを英語で取り入れることを意識してみましょう。
まずは、日常的なトピックや日本のことについての話題など、すでに馴染みのあるテーマから挑戦してみるといいでしょう。
もちろん、その後日本語で確認したり、先に日本語で予備知識を入れてから英語でさらにその知識を固めるというスタイルでも問題ありません。
ビジネスや趣味の能力向上に直接役立つ
英語をツールとして使うことになれてきたら、今度は自分のビジネスや趣味の能力向上といった、より自身のアイデンティティに深く関係しているところで英語を介入させてみます。
例えば、
- プログラミングを英語で学んでみる
- ビジネス書を原著で読んでみる
- 筋トレの方法を英語のYouTubeチャンネルで調べる
- オンラインゲームを英語環境で参加してみる
など、自身の仕事やライフスタイルに深く関わる重要な部分を英語に置き換えていきます。
もちろん英語の難易度は格段に上がりますが、元々興味の度合いが高い分野なので、もっと知りたい、英語ではどのように表現するのだろう、というように知識への渇望感が生まれ、自然に英語へのハードルが低くなっていきます。
無理に単語帳や参考書をノルマにしない
そうは言っても、単語帳や参考書もやらないとまだ不安という人は、完全に学習をやめる必要はありません。
しかし、このような書籍は大概何周もして強引に脳みそに詰め込むような学習方法を推奨していることが多く、苦痛を伴います。
よく英語系YouTuberの人が〇〇を何百周してみたというような動画を上げてるブヒな
うん、もはや修行僧の域だね
幸か不幸か、このような思考を使わない単純な活動は中毒性が高く、一旦ループに入るとやらないことに対して罪悪感や強迫観念を覚えます。
もはやそうなると当初の目的から外れ、完全に手段が目的と化している状態になっています。
実際、私も昔はDUO 3.0やALL IN ONEを何周も回そうと意気込んでいた時期がありましたが、性格に合わず二周で終わりました。
しかし、このような学習も確実に効果はあるものなので、一度くらいは挑戦してもいいかもしれません。
このような学習は毎日のノルマにするのではなく、隙間時間に行う学習としての位置付けにするか、忘れた頃にパラパラ読み返してみる、くらいの軽い気持ちで扱うのがいいかと思います。
音読やシャドーイングは無理してやらなくて良い
英語学習において、音読やシャドーイングは効果のあるメソッドとして市民権を得つつありますが、私個人の意見としては、必須の学習方法ではないと思っています。
こちらも単語帳や参考書と同様に、思考を必要としない活動です。
私も一時期毎日のノルマとして行なっていましたが、特に英語力向上に効果があったという実感がなかったため、これは毎日行うものではないなと判断し、現在は行っていません。
しかも、音読やシャドーイングは体力の消耗が激しく、やった感が結構あるので、それで満足してしまって他の学習をおろそかにしてしまう危険性があります。
どちらかというと、英語学習というよりは発声練習に近いです。
英語力はあまり上がりませんが、英語を滑らかに澱みなく発話できるという効果は確実にあります。
また、単純に声を出すというのは、不安感を軽減したり、顔の筋肉のストレッチにもなるので、英会話のレッスンの前にアップ感覚で10分程度行うのがちょうどいいでしょう。
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まずは英語で何を学びたいかを決めよう
単語帳や参考書は、陸地で船の操縦方法や地理・天候学などを学ぶようなものです。
しかし、いつまでも陸地で予備知識だけを詰め込んでいても、永遠に船乗りにはなれません。
ある程度の準備ができたら、勇気を出してこの無限に広がるEnglsih Oceanへ大航海に出ましょう。
その先には、今まで体験したことのないような感動や出会いがきっとあります。