タフティ・ザ・プリーステス徹底解説【4】現実を構築する

「引き寄せ」を超える現実創造のメソッドとして、各方面で大注目の一冊、

タフティ・ザ・プリーステス
世界が変わる現実創造のメソッド

この難解なタフティの理論を、英語版TUFTIも交えながら、どこよりもわかりやすい解説を目指してお届けするタフティ徹底解説シリーズ

第4弾の今回は、

現実を構築する

というワードについて深掘りしたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

前回までの記事はこちら

作品情報
タフティ・ザ・プリーステス

タフティ・ザ・プリーステス
世界が変わる現実創造のメソッド

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  • ページ数:352ページ
  • 著者:ヴァジム・ゼランド
  • 発売日:2023年10月31日
TUFTI the Priestess

TUFTI the Priestess
Live Strolling Through A Movie

英語の難易度:

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  • ページ数:206ページ
  • 著者:Vadim Zeland
  • 発売日:2018年11月12日

この記事で解説している内容は、本書を読んで私なりに解釈したものであり、著者の意図を忠実に反映したものではありません。また、実例の内容など一部わかりやすいものに変更・追加している場合があります。

現実を構築する

あなたが現実世界で目覚めて、実際に起こることをコントロールできるようになれば、あなたが演じる映画の台本を自らの意思で選ぶことができるようになります。

つまり、あなたの手で現実を構築することができるようになるということです。

もちろん、我々は神ではないので、いくつかの制限やルールがあります。

まずは、我々が現実創造をする上でのポイントを押さえておきましょう。

ポイントは5つ

  • 現実のパターンは無数に存在している
  • あなたが存在できるのはその中の1コマだけ
  • 過去や未来はただの情報
  • 魂は不変 = 命が現実を構築する
  • 現実はすでに起こったこと

詳しく解説していきます。

現実のパターンは無数に存在している

過去や未来も含めて、起こりうるあらゆるパターンの現実が無限に同時並行的に存在しています。

全てのパターンのフィルムは永遠の保管庫に保存されていますが、通常のフィルムのように物理的に触れることができません。

この場合の「存在している」というのは、我々が物質的に認識している「存在している」状態とは異なります。

確かに存在はしているのですが、現実(=物質世界)はこの瞬間にしか存在できないという法則があるので、

物質化していない現実のパターンが宇宙に漂っている

というイメージが近いかと思います。

タフティは、この現象化していない現実のパターンの性質をエーテルに例えており、

触れることのできないエーテルが夢の空間に漂っている

と表現しています。

エーテル
Ether

光や電磁波を伝える媒質として宇宙に満ちていると考えられた物質。ちなみにエーテル体とは人体の周りを覆っているエネルギー体のひとつで、肉体から一番近いエネルギー層。

The film archive truly exists, although it is intangible, like the ether. Ether substance hangs in the dream space.

TUFTI the Priestess, P23

あなたが存在できるのは1つのコマだけ

これは、映画の映写機に例えるとイメージしやすいかと思います。

1本の映画を再生するのは、1枚1枚のフィルムを映写機に連続で投影することによって、動きや時間の流れを表現していますが、実際にその瞬間に投影できる(映像として存在できる)のは、常に1コマだけです。

しかし、その他のフィルムも確かに存在していて、いつも変わらずにそこにあります。

ただ、その瞬間に映像化されていないだけです。

つまり、あなたが現実として存在(映像化)できるのは、今この瞬間の1コマだけということになります。

ただ、普通の映写機と違うのは、この映画(現実)のフィルムの差し替えはシームレスに行われるので、見た目上はフィルムが変わったことに気づかないということです。

さらに厄介なのは、上映中は常に無限の現実のパターンのフィルムがスタンバイしていて、その時の条件に最も辻褄が合う現実が1コマごとに選択されながら上映されています。

それゆえ、多くの人が眠っていることに気づかず、台本の指示通りに現実を見せられてしまっています。

You can watch it and you can exist within it, both in a dream and in waking, but you only actually exist in each frame once.

TUFTI the Priestess, P23

過去や未来はただの情報

タフティによると、過去や未来はただの情報であり、いつでも閲覧が可能だということです。

本書では、この部分の説明があまりされていなかったので、簡単に補足します。

まず、現実として実際に存在できるのは現在だけです。

現在以外の過去や未来はただの情報であると同時に、現在のコマが書かれている台本の前後部分です。

我々は、常に現在という位置から、同時並行的にスタンバイしているパラレルの中の1つを選択しながら現実のコマを進めています。

つまり、現在の可能性は横に無限に広がっているということです。

しかし、過去・未来といった4次元的な縦軸は、常に1冊の台本から成り立っています。

もちろん、他の並行世界にもそれぞれ過去と未来の台本が存在しますが、この4次元空間には常に今いるパラレルの過去と未来しか存在できません。

要するに、我々が今この瞬間に現在を選んでいる時、過去と未来も同時に選んでいるということになります。

4次元は一斤の食パンに例えることができます。

一斤の食パンから1枚スライスして食べるとき、実際に食べるのはその一枚(現在)だけですが、一斤丸ごと持ってくる必要があります。

そのパンの味が好きなのであれば、そのパンの残りの部分(未来)をそのまま食べ続ければ良いのですが、違うパンが食べたいのであれば、パンを一斤(過去・現在・未来)丸ごと変える必要があります。

別のパンからその部分だけを差し替えてくっつけることはできません。

現在を選ぶ時、過去と未来もセットでついてくる

実際には、我々がいる次元からは4次元(時間の進む方向)をコントロールできないので、3次元世界ですでに起こった(映像化された)ことは変えることができません。

そのため、我々の視座からは過去は常に固定されています。

したがって実質的には、我々は現在のコマを選ぶと同時に、台本によって起こることが決まっているそのパラレルでの未来を暫定的に選んでいると言えます。

占い師やチャネラーが過去や未来を透視できるのは、何らかの方法で高次元の存在と繋がり、高い視座から俯瞰で4次元空間(台本)全体を見渡しているからです。

つまり、彼らは過去や未来をただの情報として、指定のページを閲覧しているにすぎません。

彼らの未来予測はその時点でのパラレルの未来を見ているので、あなたがパラレルを移動すれば未来も変わり、予測が外れたように見えます。

3次元的な感覚では、時間は過去から未来に流れているように感じますが、実際には時間は未来から過去に向かって流れています。

パラレルシフトの説明図

The past and the future are both information. Information is intangible. You can’t touch it, but the media that carries the information is material and can be opened.

TUFTI the Priestess, P23

魂は不変 = 命が現実を構築する

5次元の世界では、あらゆるパターンの過去・現在・未来のコマおよび台本が存在しているということは分かりました。

では、そうすると、

一つの意思を持った個としての「わたし」は、この世に存在しているということになるのか?

という疑問が浮かぶと思います。

答えはYESです。

この世であなたを「あなた」たらしめるものは、あなたの魂です。

魂を映画の世界で例えると、プライベートや素の部分を含めた一人の人間としての俳優そのものです。

俳優なので、実際に役を演じている時もあれば、観客として作品を見ている時もあります。

あるいは、別の作品で違う役を演じることもあるでしょう。

しかし、それら全てがあなたであり、一つの側面からはあなたという存在を定義することができません。

そして、どんなに現在や未来が変わろうが、あなたの魂の本質は変わることがありません

あなたの魂とは、あなたの命そのものであり、その命が物質的現実の中に埋め込まれることによって、あなたはこの現実世界の間を飛び回っているのです。

つまり、命が現実の流れを決め、命が現実を構築するということになります。

Only the souls of living beings remain unchanged –
Life can compose reality.

TUFTI the Priestess, P23, P24

現実はすでに起こったこと

これまでの話を整理すると、

ということなので、

えいじ

じゃあ、現実を変えるには現在起こっていることを変えればいいのか…

と思ってしまうかもしれません。

しかし、この現実の捉え方にはからくりがあります。

「現実」とは、その名の通り、実際に現れたことです。

つまり、我々が3次元世界で「今」と認識していることはすべて過去だということになります。

すでに起こった過去は変えられないので、今目の前で起こっている現実は変えることができないということになります。

多くの人が現実を変えられず苦労しているのは、ここを変えようと必死になっているからです。

つまり、

現実の結果に執着している = ずっと過去に居続ける

という状態に陥ってしまっているということです。

しかも、これは同時に「その場所に居続ける」という新たなシナリオが作られているということでもあるので、あなたはその台本通りの未来を経験することになってしまいます。

そうではなくて、現実を構築するとは、

  • コマがどのような方向に進むか決める
  • どの映画を流すか決める

といったように、これから上映する映画のシーンの方向性を今ここで決めるということです。

過去 = 上映済みのシーン(再上映不可)
現在 = 上映中のシーン(内容変更不可)
未来 = これから上映する予定のシーン(台本はいつでも変更可能)

例えば、あなたが道を歩いている最中、目の前に巨大な岩が現れ、行く道を塞いでいたとします。

もし、あなたがその道を諦められず、どうにかしてその岩を動かして道を開けようとするならば、そこから先へは進めず、大汗をかきながらいつまでもその場に留まることになるでしょう。

しかし、もしあなたが岩の存在に気づき、その道は諦めて別の道に方向転換することができれば、涼しい顔で岩を避けて通ることができます。

この場合の願望は、目的地に無事到着することであり、予定通りの道を通ることではありません。

これが現実を構築するということです。

Scene A
現実の結果が現れる

目の前の巨岩が道を塞いでいる

Scene A
今ここで方向性を決める

力づくで巨岩を動かす
(撮影済みのシーンを変えようとする)

Scene A
体験する未来

いつまでも岩にしがみつく

Scene A
結果

目的地に辿り着けない

願いが叶わない

Scene B
現実の結果が現れる

目の前の巨岩が道を塞いでいる

Scene B
今ここで方向性を決める

諦めて別の道を探す
(台本を変える)

Scene B
体験する未来

岩のない世界線にシフトする

Scene B
結果

目的地に辿り着く

願いが叶う

道を塞がれている人
願望が実現するプロセスに固執してはいけない

この例では、わかりやすくするために物質的な例えを用いて説明しましたが、実際にはこのような分岐が高次元の領域で1コマ毎に行われているため、我々は肉眼で変化を認識することができません。

ですが、この理論が願望実現の話では必ず出てくる、

  • 執着を手放すと願いが叶う
  • 諦めたら願いが叶った

の基本的なメカニズムです。

To compose reality means to choose the film roll and determine the direction in which the frame is moving.

TUFTI the Priestess, P24

まとめ

現実を構築するとは、

  • 今起こっている現象を変えようとする

のではなく、

  • これから起こる現実の台本を差し替える

というのが正解です。

つまるところ、

  • 起こったことをいつまでも思い悩んでも仕方がない
  • どんなに辛くても前を向くしかない

というように、結局は昔ながらの教えにたどり着きます。

しかし、ここまではいわば願望実現のための準備運動のようなもので、ここからがタフティの真髄です。

次回からは、いよいよ意図の三つ編みを使った実践的なメソッドに入っていきます。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

ポイントのおさらい
  • 物質化していない無数の現実のパターンが宇宙に漂っている
  • あなたが存在できるのは、今この瞬間の1コマ(現実)だけ
  • 台本を選ぶということは、暫定的な未来を選ぶということ
  • 台本が変わってもあなたの魂は不変 = あなたの命が現実を構築している
  • 現実はすでに起こった過去であるため、変えることができない
今回紹介した本
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