タフティ・ザ・プリーステス徹底解説【7】自己認識

「引き寄せ」を超える現実創造のメソッドとして、各方面で大注目の一冊、

タフティ・ザ・プリーステス
世界が変わる現実創造のメソッド

この難解なタフティの理論を、英語版TUFTIも交えながら、どこよりもわかりやすい解説を目指してお届けするタフティ徹底解説シリーズ

第7弾の今回は、

自己認識

というワードについて深掘りしたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

前回までの記事はこちら

作品情報
タフティ・ザ・プリーステス

タフティ・ザ・プリーステス
世界が変わる現実創造のメソッド

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  • ページ数:352ページ
  • 著者:ヴァジム・ゼランド
  • 発売日:2023年10月31日
TUFTI the Priestess

TUFTI the Priestess
Live Strolling Through A Movie

英語の難易度:

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  • ページ数:206ページ
  • 著者:Vadim Zeland
  • 発売日:2018年11月12日

この記事で解説している内容は、本書を読んで私なりに解釈したものであり、著者の意図を忠実に反映したものではありません。また、実例の内容など一部わかりやすいものに変更・追加している場合があります。

自己認識とは

現実を構築して、望み通りの未来を引き寄せるには正しい自己認識を持つ必要があるとタフティは言います。

げん丸

自己認識って何?

という人のために、簡単に説明すると、自己認識とはこの現実世界での自分という存在をどのように捉えているかということです。

もっと平たく言うと、

自分は何者か?

という問いを自分自身に問うことです。

ただしこれは、

  • 性格
  • 職業
  • 家庭内での役割

といった、あなたのペルソナに関することではありません。

自己認識とは、もっと俯瞰したところから見たあなたという存在の根源的な観念に対する問いです。

例えば、多くの人は自分に関することを次のように認識しています。

  • 自分の選択によって人生が決まる
  • 思いついたアイデアやひらめきは自分の考えである
  • 決められた運命に沿って自分の人生を歩んでいる

しかし、タフティの理論では、これらの認識はすべて間違っていることになります。

では、正しい自己認識を得るにはどうすればいいでしょうか?

正しく自分を認識するためには、次の3つの真実を認めなければなりません。

現実の3つの真実

  • 自分は台本に導かれている存在
  • 自分の裁量で行動しているという幻想
  • 人生の出来事が勝手に目の前で起こっている

詳しく解説していきます。

自分は台本に導かれている存在

まず、認めなければならないのは、眠っている・目覚めているに限らず、すべての人は台本に導かれている存在だといいうことです。

両者の違いは、

  • 自分で選んでいない台本のストーリーを見せられている
  • 自分で選んだ台本のストーリーを見ている

ということだけです。

ですが、あなたには見る映画を選ぶ権利があります。

にも関わらず、すべて台本におまかせというのは非常にもったいないことです。

どんなに現実の不公平さを嘆いたとしても、あなたは台本が映画を勝手に流してくれるのをいいことに、あぐらをかいて目の前の映像をただ見続けているだけに過ぎません。

厳しいようですが、タフティ的な感覚からすると、それはもはや怠慢と言ってもいいレベルの所業です。

えいじ

まあ、それでも良いかな…

というのであれば、そこまでですが、

もし、

えいじ

それは嫌だ!

ということであるならば、保管庫から自分の好きな映画のフィルムを自分で取ってくるだけの労力は必要になってきます。

Broadly speaking, the film roll is your lifeline, and the script is your fate. You don’t choose your fate and not only that, you don’t even try and change it, although you could.

TUFTI the Priestess, P35

自分の裁量で行動しているという幻想

例えば、与えられた課題や発生した問題に対して、

えいじ

ということは、これをこうすればいいんだな…

と、首尾よく事が運んだときには、あたかもあなたの裁量で物事が動いていくように見えていますが、それは幻想です。

それはあくまでも、起こった事象に対してあなたが反射的に行動しているに過ぎません。

げん丸

要するに眠ってるってことブヒな…

ここで視点をガラリと変えて、

目に見えるものだけではなく、あなたがしていると思っていることもすべて幻想

という視座まであなたの意識を上げなければなりません。

どういうことかというと、現実で起こっていることはすべて、台本に書かれていることが寸分の狂いもなく忠実に再現されており、この次元でのあなたの自由意志は存在しないということです。

これは、あなたが自分で考えて行動したと思っていることに関しても同じことが言えます。

例えば、あなたが思いついた(と思っている)アイデアやインスピレーションは、実際にはあなたのオリジナルではなく、「あなたがそのタイミングでその考えに行き着く」という現実の台本があなたにやってきただけのことです。

要するに、我々は夢の中で現実という壮大な茶番を見せられているということになります。

どちらにしようか迷っている女性
あなたが選択しているのではなく、
台本に選択させられているだけ

Not only what you see, but the things you do can be illusory. You won’t be able to see through this kind of illusion though because you are constantly in it.

TUFTI the Priestess, P35

人生の出来事が勝手に目の前で起こっている

これは非常に受け入れ難いですが、

あなたの人生はあなたのものではない

という究極の真実を認めなければなりません。

あなたはあなたの人生の中の登場人物であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

あなたの人生の中で出来事が起こっているのではなく、人生の出来事があなたに起こっているだけだということです。

つまり、現実として起こることはすべて、起こるべくして起こっているということになります。

したがって、

自分の行動によって結果が変わるというのは幻想

だということを受け入ればければなりません。

You are the characters in a film roll, in the life that is happening to you. You don’t live your life — your life happens to you.

TUFTI the Priestess, P36

自由意志についての見解

そうすると、我々には自由意志がないということになるのでしょうか?

確かに、この次元でのあなたの自由意志は存在しません。

しかし、あくまでも「この次元で」ということであり、あなたにはまだ未来を選ぶ自由が存在しています。

それは何か。

あなたの持つ唯一の自由意志は、目覚めて三つ編みから台本を意図的に選ぶことです。

あなたの意識が気づきの中心点に移ると、あなたは台本の拘束から外れ、自由に映画のフィルムを選べる次元に移動します。

その限られたわずかな時間の中でしか、あなたは自由意志の権利を行使することができません。

その後実際に現実にコマが進んだ時には、あなたに自由意志はなく、台本通りに動かされることになります。

でも、たとえそれが茶番劇だとしても、自分の望んだ台本のストーリーであれば、納得感を持ってその人生体験を楽しむことができるのではないでしょうか。

でもそれだと、「目覚める」ための行動をしている自分も台本通りの現実ということにならないのでしょうか?

確かに、台本が持ってきた現実は寸分の狂いもなく展開されているので、

自分が「目覚める」という行動を起こすこと自体も台本の一部ではないか

というパラドックスが生じるように思えます。

この件について、私の見解を述べると、

現実の範囲は起こった現象とそれに反射的に行動している時まで

ではないかと考えます。

つまり、起こった現実に対してどう捉えるかというのは、5次元世界の観客としてのあなたの領域であり、あなたの自由意志の範疇だということです。

したがって、目覚める・目覚めないの選択もあなたの自由意志ということになります。

ここで、「自分を見て、現実を見る」の重要性が際立ちます。
(詳しくは【2】気づきの中心点の記事を参照してください)

  • 何かが起きれば、「自分を見て、現実を見る」と目を覚ます
  • 何かをする前に、「自分を見て、現実を見る」と目を覚ます

という習慣を身につけることによって、その都度未来のコマに意識を向けて、軌道を修正しながら現実を渡り歩いていけるということではないでしょうか。

まとめ

今回はテーマが「自己認識」ということもあり、若干トーンが厳しめになってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき大変嬉しく思います。

しかしながら、今までの慣習的な観念から新しい概念にスイッチするパラダイムシフトを起こすには、感情をガツンと揺さぶられて、ショックを与えられた方が効果があります。

それほどに、「この現実世界で起こっていることはすべて幻想」という事実を受け入れるのは容易ではありません。

さらに、タフティはこのようにも忠告しています。

たとえあなたが正しい自己認識を得ることができても、あなたはまだ台本の罠にハマっている状態だと。

そこで次回は、この罠から逃れる方法について解説したいと思います。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

ポイントのおさらい
  • 自己認識とは「自分は何者か?」と自分自身に問うこと
  • あなたが現実で体験することはすべて台本のストーリーを見せられているだけ
  • 自分の裁量で行動しているというのは幻想。現実世界でのあなたの自由意志は存在しない
  • あなたの人生の中で出来事が起こっているのではなく、人生の出来事があなたに起こっているだけ
今回紹介した本
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