自分に合った1日の具体的な英語学習プランを作成したい
前回の記事、
では、時間帯別のおすすめ学習方法を紹介しました。
しかし、英語の勉強方法は幅広く、人によって向き不向きがあり、全ての英語学習者にお勧めできる万能な英語学習法というのはなかなかありません。
そこで、今回お話しするテーマがこちら、
- 毎日の英語学習プランを5つのタイプ別に紹介
それでは、始めていきましょう。
1日90分で行う毎日の英語学習プラン5つ
日々の英語学習は何をすればいいのでしょうか?
今回は、5つのタイプに分けて具体的な英語学習プランの提案をしたいと思います。
パターンは5つ
- バランス型
- 多読多聴型
- 精読精聴型
- エンタメ型
- アウトプット型
特に、平日仕事がある日に行うことを想定した学習ルーティンで、忙しい社会人でも毎日継続可能な1日90分の学習時間を目安にしたスケジュールを構成しています。
また、今回はあくまでも100%英語学習に集中して行うことを想定してプランを組んでいるので、スキマ時間の学習については考慮していません。
それでは、それぞれ解説していきます。
バランス型
- 多読多聴
- 精読精聴
- 発音練習
と、英語学習には欠かせないメソッドをバランスよく配置したタイプです。
インプットに偏重していますが、1日90分という限られた中で最大限に英語力向上の効果を得るには、多少アウトプットを犠牲にしてでもインプット重視で行う必要があります。

迷ったらまずはこれから!
[朝食前15分]
洋書多読
朝は英語学習のゴールデンタイムです。
特に朝食前はパフォーマンスが最も高い状態なので、やや難しいと感じる本の多読に挑戦します。
情報処理能力を活かせるビジネス書や自己啓発書など、理論やノウハウを吸収するのに適しています。
[出勤前15分]
英語学習アプリで発話練習
朝食を摂り、準備も一段落したところで、やや集中力が下がっている状態です。
ここで声を出す練習をすることで頭がクリアになり、一日の良いスタートが切れます。
特に発音矯正を重視して行うようにしましょう。
[昼食後15分]
Audible x Kindleで多読多聴
昼食後は1日の中で最もパフォーマンスが下がる時間帯です。
ここでは精力的な学習や難易度の高いものは行わず、Audible x Kindleで受動的かつ、ある程度の集中力をキープする多読多聴を行います。
題材はやや簡単すぎると感じる児童向けの小説などがおすすめです。
[夕食前30分]
TEDで精読精聴+ボキャビル
夕方は再度パフォーマンスが上がる時間帯です。
さすがに朝に比べると疲労もあり、集中力はやや落ちている状態ですが、一日の中で最も腰を据えてじっくり学習できる時間帯なので、ここで時間のかかる精読精聴を行います。
余裕があればボキャビルも並行して行います。
素材はやや難しいと感じる内容のものを選びましょう。
当ブログではTEDをおすすめしています。
[就寝前15分]
Podcastで多聴
いよいよ、あとは寝るだけというところまで来ました。
到底勉強はする気になれないので、ここでは完全に受け身でできるPodcastでの多聴で一日を締めくくりましょう。
難易度は気にする必要はないので、純粋に興味のあるものを聴きましょう。
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多読多聴型
精読や暗記は一切行わず、多読多聴でひたすらインプット量を稼ぎに行くスタイルです。
すでに基礎は固まっている中上級者で、より深く英語を体に染み込ませたい人におすすめです。

個人的おすすめNo.1!
[朝食前30分]
洋書多読
エネルギーがみなぎっている朝に集中してビジネス書や自己啓発書を一気に30分ほど読みます。
選ぶ題材は日本語でも読みたいと思うような興味・関心の高いものを選びましょう。
英語を勉強するというよりは、自分の知識レベルを全体的に上げるような感覚です。
[昼食後15分]
Audible x Kindleで多読多聴
バランス型と同様、昼食後は小説を読んで、ゆったりと物語を楽しむのに適しています。
児童書では物足りないという人は、大人向けの小説に挑戦してみましょう。
初めは村上春樹(Haruki Murakami)など日本人作家の翻訳本から入ると感覚が掴みやすいです。
個人的には特にNorwegian Woodがおすすめです。
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[夕食前30分]
Podcastで多聴
夕食前の集中できる時間にやや難しめのトピックのPodcastを朝の多読と同じような感覚で多聴します。
通常多聴では難易度の低いものをひたすら聞くことをおすすめされますが、ここではあえて少しチャレンジングな内容のものを選ぶことによって負荷を上げて、よりリアルな英語への耐性を付けていきます。
ここで慣れておくと、実際にネイティブと話す機会ができた時に、目覚ましい成長に気がつくと思います。
[就寝前15分]
洋雑誌で多読
夜は完全にオフの状態なので、英語の雑誌をパラパラめくる程度で十分です。
寝る前のスクリーンは睡眠に影響を与えるので、できれば紙の雑誌のほうが好ましいです。
雑誌は文字だけでなく、適度に写真やイラストが散りばめられているので、右脳を刺激して日中使いすぎた左脳とのバランスを整えてくれます。
雑誌の場合、デザインや雰囲気の好みが如実に出るので、実店舗で購入することをおすすめします。
東京ですと、Books Kinokuniya Tokyo 洋書専門店が質・量ともにレベルが高くおすすめです。
実店舗で内容を確認して、後からウェブストアで購入することもできます。
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精読精聴型
量よりも質を重視した精読精聴で、一つ一つの文章を深く掘り下げて確実に理解をしていくスタイルです。
英語初級者を脱したばかりの人や、ベースをしっかり固めたい中級者の人におすすめです。

初心者の人にもおすすめ!
[朝食前30分]
TEDで精読精聴
朝の時間にたっぷり30分時間を取ってTEDでの精読精聴を行います。
ペースとしては2〜3日に1エピソードを終えるくらいが目安です。
- スクリプトなしで視聴
- スクリプトを確認
- わからなかった単語やフレーズを暗記アプリに登録
- スクリプトを見ながら再度視聴
- 余裕があればスクリプトなしで再度視聴
[昼食後15分]
ボキャビル
昼食後はパフォーマンスが下がっており、まとまった時間も取りづらいので、朝の学習で暗記アプリに登録した単語やフレーズのフラッシュカードを消化して、ボキャビルを進めていきます。
テンポよくサクサク進めて行けば15分で30個くらいはクリアできます。
当ブログでは、無料フラッシュカードアプリのRemNoteを推奨しています。
[夕食前30分]
英語学習アプリで総合力強化
[就寝前15分]
英語教材で文法・語彙を強化
就寝前は、短い例文をサクッと読める単語帳や、参考書をパラパラ読み進めていきます。
ここでは、あまり真剣に覚えようとしたり、わからないことに頭を悩ませる必要はありません。
あくまでも読み物の一つとして気軽に読んでいきましょう。
寝る前なので電子書籍よりも紙の本をお勧めします。
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エンタメ型
これまでの学習タイプとは違い、すべての学習を海外ドラマや映画などのエンタメ作品で行うというスタイルです。
エンタメとはいえ、あくまでも英語学習としての作品鑑賞なので、ただ観るだけではなく、一つ一つのセリフを理解しながら進めていきます。
エンタメ型という名前から簡単そうに聞こえますが、今回紹介した学習法の中で一番難易度が高いです。
とはいえ、面白さは抜群なので一番続けやすい学習法とも言えます。

英語に自信がある人におすすめ!
[出勤前15分]
好きなフレーズを音読
出勤前のちょっとした時間に、復習も兼ねて前日鑑賞した作品から好きなフレーズをピックアップし、音読します。
この時はなるべく役のキャラクターになりきり、感情を込めてセリフを読んでみましょう。
そうすることによってその時の状況と感情が脳内で紐付き、より記憶に定着します。
現実世界で同じような状況に出くわした時も、すんなりそのフレーズが口から出てくるでしょう。
[昼食後15分]
ボキャビル
次項で説明するスクリプト確認の際に登録した単語やフレーズのフラッシュカードを消化してボキャビルを進めていきます。
単語そのものだけに注視せずに、前後の文脈を含めた全体の流れの中での役割を意識しながら覚えるようにしましょう。
その際、鑑賞した時の映像を思い出しながら暗記すると定着率が上がります。
[夕食後30分]
海外ドラマで多観
夕食後のリラックスタイムにまずは字幕なしで作品として純粋に鑑賞を楽しみましょう。
平日は時間が限られているのでシットコムなどの30分ドラマがおすすめです。
海外ドラマでの英語学習では、1エピソードを2〜3回視聴することが推奨されていることが多いですが、当ブログでは1エピソード1回のみの視聴で問題ないというスタンスを取っています。
もちろん、複数回観た方が効果は上がりますが、同じエピソードを何回も見るというのは、よほど好きな作品でない限り苦痛を感じます。

次のエピソードを早く観たい!
という欲求を我慢してまで、同じエピソードを観る必要はありません。
それよりも、サクサク進んでストレスフリーで毎日継続する方がよっぽど大事です。
余裕があれば、次の日の通勤時などのスキマ時間に英語字幕でもう一度観ましょう。
[就寝前30分]
スクリプト確認
エピソード視聴後、ネットでスクリプトを入手してセリフの確認をします。
前述したTEDでの精読ほどストイックにやる必要はありません。
さらっと読んで気になるフレーズや内容を理解するのに必要な単語のみをピックアップしていきましょう。
また、単純に、
- かっこいい
- オシャレ
- 使ってみたい
と思うような好きなフレーズは、翌日の音読用の素材として別途メモ帳などに残しておきましょう。
スクリプト確認は慣れないと結構時間が掛かるので、電車通勤時などある程度まとまったスキマ時間を取れる場合は、そこにスクリプト確認を充ててもいいでしょう。
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アウトプット型
これまで紹介した4タイプは主にインプット重視でしたが、こちらはアウトプットも適度に行うスタイルです。
私個人の英語学習の理念としては、インプット偏重でも問題ないというスタンスを取っていますが、やはり適度にアウトプットもしないとモチベーションを保ちにくいというのも否めません。
ただし、これだけだとインプット量が全然足りないので、週末やその他のスキマ時間で補いましょう。

英語で表現したい人におすすめ!
[出勤前15分]
アプリで総合力強化 + 発声練習
出勤前のちょっとした時間に、英語学習アプリを使用して総合的な英語力を強化していきます。
余裕があれば、発声練習もしたいので発音矯正やAIによるスピーキングの練習ができるものを選ぶといいでしょう。
この時、自分が実際にその英語を使う場面をイメージしながら行うとより効果的です。
[昼食後15分]
英語教材で文法・リスニング強化
オフィスに出社してる人は、昼食後は発声練習は難しい場合が多いと思うので、ここでは文法とリスニングを強化します。
単語帳や参考書に載っている例文は、テンプレートとして日常生活に落とし込めるものがほとんどなので、効率よくアウトプットの引き出しを増やしたい時には最適です。
速読速聴・英単語シリーズをコンプリートしてみるのも面白そうです。
私も実際にシリーズ読破しましたが、なかなか歯応えがあり、英語力が大きく底上げされたと実感しました。
[夕食前15分]
英語教材で音読・シャドーイング
先ほどの文法・リスニングで学習した例文で音読・シャドーイングを行います。
できれば同日に行うことが望ましいです。
シャドーイングをする場合は、最初に文章を見ながらの音読で文章を完璧に覚えてから臨みましょう。
よほどの上級者でない限り、初見の文章や覚えていない文章はうまくシャドーイングできません。
ここでの発声練習は、この後に行う英会話レッスンのためのウォーミングアップという役割もあります。
小声で行うのではなく、できる限り実際の会話に近い声量で行いましょう。
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[夕食前30分]
オンライン英会話レッスン
勤務後から夕食までの間に30分の英会話レッスンを受けます。
英会話レッスンを受けるのは、朝よりも夕方の方が向いています。
夕方は体温が一番高く、一日を通して適度に声を出しているので、喉のコンディションがすでに整っている状態です。
さらに、レッスン前に音読やシャドーイングを10分程度行って軽くウォーミングアップしておくと、ベストコンディションでレッスンに望むことができます。
また、満腹状態だとお腹を圧迫して発声がしにくいので、夕食前に行うのがベターです。
現在、オンライン英会話スクールは無数にあり、それぞれ特徴があるので色々試してみて、自分に合ったスクールを探しましょう。
[就寝前15分]
英語日記でライティング強化
最後に、英語日記で一日を振り返ります。
寝る前はなるべくスクリーンを避けたいので、紙のノートか日記帳がおすすめです。
日記といっても、びっしり書く必要はありません。
1日3行を目安に、少し物足りないと思うくらいの分量でコツコツと継続しましょう。
スピーキングよりもライティングが好きだという人は、本格的な文章を書いて、世の中に発信してみるのもいいでしょう。
例えば、
- 書評
- ニュースに対して自身の見解を投稿する
- 英語ブログ
などに挑戦するのも面白いと思います。
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おわりに

今回紹介した学習プランはあくまでもテンプレートなので、時間を短縮・延長したり、ほかの学習方法と入れ替えたりと、自身のスタイルやレベルに合わせて色々アレンジしてもらえればと思います。
主にインプットを重視した構成になっていますので、平日はインプット、週末はアウトプットというように予定を組むのもアリです。
また、どうしてもモチベーションが上がらない時は、思い切ってお休み、または短縮しても良いと思います。
ただし、2回連続で休むのは避けましょう。1回目のスキップはアクシデントですが、2回目は新たな習慣の始まりです。
休む時も完全に休むのではなく、簡単なものを気が向いた時に行うようにすれば、全くのゼロにすることを防げます。
例えば、
- Podcast
- YouTube
- オンライン英会話
など、「負荷の低いものをどれか一つでもやればよし」というくらいの大らかさで英語学習を続けていってもらえればと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

