英語学習インプットとアウトプットはどっちを優先?最適な割合は?

英語学習をある程度続けていくとどこかのタイミングで、

げん丸

インプットとアウトプット結局どっちが大事?

という疑問にぶち当たります。

もちろん、両方大事なのはいうまでもありませんが、当ブログではどちらかというとインプットを重視すべきというスタンスを取っています。

ただし注意すべき点は、アウトプットを前提としたインプットをしないと意味がないということです。

今回は、英語学習におけるインプットとアウトプットの正しい捉え方と最適なバランスについて解説していきます。

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インプットを優先すべき理由

まず、英語学習においてインプットとアウトプットとはどのようなものなのでしょうか?

端的にいうと、インプットは知識量、アウトプットは実行能力ということになります。

コンピューターで例えると、インプットはデータベースの容量、アウトプットはCPUの速度のようなものです。いくらCPUのスペックが良くても中身がスカスカであれば宝の持ち腐れですし、いくら豊富なデータベースを持っていたとしてもCPUの処理速度が遅すぎれば持っている実力を十分に発揮できません。

つまり、双方のスペックのバランスを適正に保つ必要があります。

ただし英語学習においては、インプットの絶対量が足りない状態でアウトプットの能力のみが発達するということはあり得ません。

要するに、インプットしたものしかアウトプットできないので、常にインプット→アウトプットの順序で英語力が伸びていきます。

また、インプットしたものを100%アウトプットできるわけではありません。感覚としてはインプットの総量の20%程度しかアウトプットできていないのではないでしょうか。

このインプット量とアウトプット量の比率は、インプットの総量が増えてもあまり変わりません。

つまり、インプットの総量(パッシブワード)を増やせば、それに比例して必然的に実行可能なアウトプットの量(アクティブワード)も増えるということです。

英語学習でインプットを優先すべき理由はここにあります。

アウトプットの効果と重要性

では、英語学習においてアウトプットを行う意義とはなんなのでしょうか?

それは、インプットを意義のあるものにするということです。

まず、アウトプットを継続的に行うことによって得られる効果は主は3つあります。

  • 対人での緊張感の低減
  • レスポンスの向上
  • モチベーション維持

これらの要素がなぜインプットに良い影響を与えるのか、それぞれ解説していきます。

アウトプットの形は様々ありますが、今回はアウトプット=英会話という前提で説明していきます。

対人での緊張感の低減

まず、言語というのは基本的に他人とコミュニケーションを取るためのツールです。

そのため、いくらインプットで知識を増やしても、いざ人と話すとなった時に緊張で頭が真っ白になっていては本当の実力が発揮できません。

特に元々の性格が人見知りだったり緊張しやすい人は、とにかく場数を踏む必要があるので、そのような人は生身の人間との会話に慣れるまで、高頻度で英会話レッスンを受けることをお勧めします。

この場合、講師がネイティブかどうかというのはあまり重要ではありません。とにかく頻度が大事なので、コスト重視でスクールを選びましょう。

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レスポンスの向上

実はアウトプット学習を行うことによって、インプットできることがあります。

それは、会話においての受け応えのパターンが蓄積されていくということです。

実際に英会話レッスンを受けたことがある人ならわかると思いますが、そこそこ英語には自信があって、いざレッスンに臨んでみると、全然うまく受け答えができなかったと経験はないでしょうか?

相手の言っていることもわかるし、その質問に対して自分の言いたいこともはっきりしている。だけど自然な英語で返せないということが起きます。

なぜこのようなことが起きるかというと、単純に受け答えのパターンが自分の中にないからです。

こればかりはいくら参考書を読んでテンプレートを覚えても、実際の会話で感覚で覚えていかないとなかなか身につくことではありません。

頭で考えるのではなく、条件反射的に口から出てくるようになる必要があります。

また、当然相手もいるので、

えいじ

ああ、この時はこうやって返せばいいのか

と、講師の反応を見て学習することもできます。

そのようにして訓練を続けていくと、だんだんと受け答えの引き出しが増えていき、結果的にレスポンスの速さや質が向上します。

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モチベーション維持

アウトプットは精神的な面においても、ポジティブな効果を発揮します。

インプット学習は基本的に一人で行うため、どうしてもやる気が起きなかったり、やる意味が見出せなかったりすることもあります。

しかし、アウトプットは人と関わるので、自分の行っていることに対して何かしらの反応があります。よくできれば褒めてもらえるし、共通の趣味の話題があれば話が盛り上がります。また、うまく喋れなかった時には励ましながら何度も練習に付き合ってくれてくれることもあるでしょう。

そうすると、また褒めてもらいたい、幸せな時間を共有したい、と思うのが人間の性なので、普段の地道なインプット学習にも意欲を持って取り組むことができるようになります。

このようにして、ある意味アウトプット学習自体を目的化することによってモチベーションが維持され、日々の地道なインプット学習に意味を見出すことができます。

発音と流暢さが悪いと損をする

会話でアウトプットをする場合に避けて通れないのが、発音流暢さです。

もちろん、我々はネイティブではないので、ある程度のアクセントが残るのは仕方がありません。かと言って、いくら正しい文法で綺麗な英語を使ったとしても、ゴリゴリのカタカナ英語で話していては、さすがに英語として認識してもらえないので、ある程度の発音の良さというものが求められます。

また、発音はそこまで悪くなかったとしても、文章を変なところで区切ったり、英語特有のトーンやリズムを無視してひたすら単語を並べるような喋り方をしてしまうとなかなか伝わりません。

あるいは、恥ずかしそうにボソボソ喋ったり、完璧な構文にこだわりすぎて一文を捻り出すのに「あー」とか「んー」ばかりだとコミュニケーションとして成立しません。

発音や流暢さというのは、インプットとアウトプットの歯車をなめらかに動かすための潤滑油のような役割なので、最優先ではありませんが、相手にストレスを与えるぐらい悪すぎると単純に損をします。

なので、本格的なアウトプット練習に取り組む前に、まずは英語の音をすべて覚えて正しく発声できるようになってしまった方が後々楽になります。

なんでも良いので発音に関する本を一冊買って、発音記号とともに覚えることから始めましょう。

えいじ

ちなみに僕は、DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本という本で発音を練習したよ!

また、最近ではAIを活用した英語学習アプリがかなり高精度に発達してきており、安価ながらも本格的な発音練習をいつでも好きなだけ行うことが可能な時代になりました。特にスピークバディというアプリは英語学習がバランスよく構成されていて初心者の人にもおすすめです。

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アプリでコツコツやるよりは、プロに頼んで短期間で一気に発音をネイティブ並みにしたいという人には、発音矯正に特化したプログラムで集中的にトレーニングをするというのもおすすめです。

中でもハツオンというサービスは、かなりしっかりとしたメソッドが確立されており、効果がなければ全額返金の成果保証制度があることからも確固たる自信が伺えます。あなたの覚悟さえあれば確かな結果が得られることは間違いありません。

当然それなりに費用はかかりますが、ここである程度発音を極めてしまえば、今後一生発音に関して苦労することがなく、あとはコツコツとインプットとアウトプットを重ねていくだけで英語が上達するという状態になれるので、費用対効果としてはかなり優秀ではないでしょうか。

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また、音読シャドーイングに関しては、厳密にいうとアウトプットではありませんが、繰り返し行う発声練習によって英語を喋る時にしか使わない口周りの筋肉の発達を促し、よりスムーズに発音ができるという効果があります。

さらに、リスニングやリーディングにも効果があるので、とにかく流暢な英語を喋りたいという人は、発声練習を中心に学習を行うのも悪くありません。

シャドーイング中心で学習を行いたいという人にはシャドテンというアプリがおすすめです。数ある英語学習アプリの中でも類を見ないシャドーイングに特化しているというユニークなサービスです。運営会社はストイックな英語コーチングで有名なプログリットなのでコンテンツのクオリティは保証されています。普通の英語学習にマンネリを感じてきているという人は試してみてはいかがでしょうか?

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会話に一番必要なのは読解力

英語でのコミュニケーションをリアルな状況で行う場合、一番大事なのは流暢さや知識の量ではなく、相手の意図を正確に読み取る力です。

英語というのはあくまでもコミュニケーションツールなので、テクニックに頼りすぎていると肝心の意思疎通というところが疎かになり、心の通った会話ができません。

これは日本語でも同じことが言えます。たとえお互い母国語を使っていても、

えいじ

ちょっと何言ってるかわかんない

ということがしばしば起こります。

つまり、いくら英語を完璧に喋ることができても、相手とイメージを共有できていなければ会話として成立しません。

母国語通しでも難しいのですから、英語で円滑なコミュニケーションを図るには、文章から正確な意図を汲み取る読解力、さらには前後の文章の流れから感情の機微やその行動の意味を察する行間を読む力が必要になってきます。

この力を磨くには本をたくさん読むのが手っ取り早いです。ビジネス書でも小説でも良いので、できれば英語の本をひたすら読んで人間力を磨きましょう。

インプットとアウトプットの最適な割合

冒頭でも説明しましたが、私たちはインプットしたことの20%くらいしかアウトプットできません。

ただ、この比率はどのレベルでもあまり変わらないので、インプットの量を増やせば必然的にその分使用可能な単語や表現(アクティブワード)が20%ずつ増えていきます。

なので、インプットとアウトプットのバランスを適正に保つには、インプット8:アウトプット2くらいの割合がちょうどいいかと思います。

つまり、アウトプットの4倍くらいの量のインプットを行っていけば、成長曲線が綺麗なカーブを描いていくということです。

ただし、英語学習を続けているといずれ訪れる中級者の壁というものがあります。

もし成長が鈍化してきたと感じたら、アウトプットオンリーのひたすら実地で鍛えるという力技でスランプからの脱出を試みてもいいかもしれません。

英語学習はまずインプットから

今回はインプットとアウトプットの重要性というテーマで話をしたので、アウトプット=英会話というニュアンスがありましたが、必ずしも英語を勉強している人全員が英会話の上達を目的としているとは限りません。

中には、ただ映画や海外ドラマを字幕なしで楽しみたいという人もいれば、小説を原書で読みたいという人もいて、会話はしないけど英語で何を言っているか理解できればいいという人も一定数いるかと思います。

つまり、英語学習は無理にアウトプットを目的にしなくてもいいということです。

さらにいうと、映画や小説で感動することもある種のアウトプットではないかと思っています。

インプットされた情報に対して自分の感情という形でこの世界に表現している、要するに入力された英語が自分というフィルターを通して別の何かに変換・出力されたということなので、これも立派なアウトプットではないか思っています。

しかしながら、いずれにしてもインプット無くしてアウトプットはないということははっきりしているので、英語学習の基本はインプットということになります。

コツコツ地道にやっていきましょう。

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