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RemNoteの使い方解説|英単語帳フラッシュカード作成方法

の記事では、英単語帳アプリは『RemNote』が最強というお話をしました。

げん丸

じゃあ、RemNoteは実際にどうやって使えばいいの?

という人のために、今回は、

について、詳しく解説していきたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

RemNoteとは?

RemNote公式ページを確認する

Contents

フラッシュカードに記入する項目

通常、英単語帳のフラッシュカードは、表面に英単語、裏面に日本語の意味を記入するのが一般的かと思います。

しかし、当ブログがおすすめする記入項目は下記の2点のみです。

カードに記入する項目はこの2つ

  1. カード表面:英単語またはフレーズ
  2. カード裏面:実際の文章

日本語の意味や英語の定義は記入しません。

単語を習得するのは、実際に出会った文章から意味を想起するのが最も自然で効率的です。

単語やフレーズは文脈の中でそれぞれ役割があるので、単純な意味と対で覚えてしまうと、その言葉の持つコアイメージや自然な使用状況が身につかないからです。

どうしても辞書の定義も一緒に覚えたい人は、後ほど説明するRem内に補足情報として記述する方法をおすすめします。

RemNoteでフラッシュカードを作成する手順

今回は、実際のフラッシュカード作成方法として、私が普段行っているTEDによるボキャビルのケースで説明します。

使用している素材や行っている学習方法によって、適しているフォーマットは変わってくるので、必要に応じてアレンジしてください。

STEP
TEDの動画のページのURLをコピーし、RemNoteにペーストする

URLをペーストすると自動的にタイトルが作成され、リンクも設定されています。

STEP
作成したタイトルを見出し3(H3)に変更する

この工程は必須ではありませんが、全体が見やすくなるので行っています。

RemNoteフラッシュカード作成説明画像
STEP
単語のRemを作成する(カード表面)
  1. タイトルを作成したら、エンターキーを押し改行する
  2. Tabキーを押し一段インデントする
  3. 「[[」と入力するとRem作成のウインドウが出る
  4. 検索窓に単語をコピペするか直接入力して「Create Rem」ボタンをクリック
RemNoteフラッシュカード作成説明画像

デフォルトの設定だと、Rem作成時に自動的にキャピタライズされてしまうので、気になる場合は設定を変更してください。
Settings > Editor > Capitalize From Search: OFF

RemNoteフラッシュカード作成説明画像
STEP
例文をコピペする(カード裏面)
  1. 先ほど作成した単語の右側が選択されている状態で「>>」を入力する
  2. 自動的に「→」に変換される
  3. 単語が使用されていた実際の文章をある程度の長さでコピーして貼り付ける
    • 改行されたりハイパーリンクが適用されてしまう場合はプレーンペーストする
      • Macの場合:Command+Shift+V
      • Windowsの場合:Ctrl+Shift+V
  4. 例文の中の該当の単語を太字にする(イタリックや色変更でもOK)
    • 太字にすることで瞬時に該当の単語を文章中から見つけられるようにするためなので、必須ではありません
RemNoteフラッシュカード作成説明画像
単語をダブルクリックすると単語が選択されメニューが表示される
STEP
改行しSTEP3とSTEP4を繰り返す

そのエピソードの覚えたい未知語を全て登録したら終了です。

RemNoteフラッシュカード作成説明画像
STEP
次のエピソードのタイトルを作成する
  1. STEP5の最後の行で改行する
  2. Shift+Tabでインデントを解除する
  3. 新たなエピソードをSTEP1から行う
RemNoteフラッシュカード作成説明画像
エピソードごとにインデントすることによって管理が容易になる

Remについて

すべての単語はRemと呼ばれるページのようなもので管理されています。

Rem自体を編集することができるので、後から修正したり、補足情報を追加することも可能です。

また、以前Remを作成した単語に別の文章で出会ったとき、既存のRemに例文を追加する形になるので、一括管理が可能になり、単語が重複して登録されるということがありません。

既出の単語を登録する場合は「Create Rem」ではなく、候補に上がった該当の単語をクリックします。

カードとRemは別物なので、フラッシュカードで練習するときは、登録した例文と対で出てきますが、

単語そのものはRemで一括管理されている

という仕組みです。

この概念は慣れるまで理解が難しいかと思いますが、一度理解すると最高に使いやすいので、諦めずにしばらく使い続けましょう。

RemNoteフラッシュカード作成説明画像
Rem内でその単語を使用しているすべての文章を参照できる

Rem作成時のヒント

単語は原形で登録する

動詞であれば現在形、名詞であれば単数形といったように、単語はすべて原形で登録すると、後々管理が楽になります。

ただし、形容詞に関しては過去分詞形と同じ形でも、単体で登録した方がいい場合があります。

例えば、

The table is taken

の場合は、「(すでに)取られた」という単純な動詞(取る)の受動態なので、takeで登録した方がいいですが、

The table is outdated

の場合は、「古臭い」という意味の形容詞として独立しているので、outdatedで登録します。

えいじ

A reserved tableの場合は微妙だけど、「予約済みの」という意味の形容詞としてreservedで登録するかな

ただ、この辺の判断は非常に感覚的なので、自身の管理しやすい方法で行ってもらえればと思います。

2語以上の句動詞や慣用句はRemを作成しない

複数の単語から成り立つ句動詞(phrasal verb)や、慣用句(idiom)などはRemを作成せず、そのまま直打ちします。

または、句動詞の一部の単語のみをRemに登録し、句動詞自体はRemを作成せず、フラッシュカードのみで完結します。

例えば、

on the verge of

という句動詞に出会ったときに、実際に意味がわからなかったのはvergeという単語なので、この単語のみをRem登録します。

しかし、このフレーズは「on the verge of」という形で覚えないと正しく使えないので、セットで覚える必要があります。

気にならなければフレーズごとに登録をしても良いのですが、将来それぞれのフレーズで単語の重複が発生するので、単語単位でのRem登録をおすすめします。

RemNoteフラッシュカード作成説明画像
要となる単語のみをRem登録する

おわりに

私は多読のおもしろさと高い学習効果に魅了され、ボキャビルや精読は特にやる必要がないと軽視していました。

しかし、やはり多読のみだと語彙力の向上が非常に緩やだったので、

えいじ

やっぱり少しはボキャビルもやった方がいいな

と、考えを変えました。

そして、どうにか労力を抑えつつ、十分な効果的が得られる方法はないかと試行錯誤し、たどり着いたのが今回紹介した、RemNoteを使ったフラッシュカード作成文脈から覚える暗記方法です。

必ずしも英単語暗記にRemNoteを使う必要はありませんが、その使いやすさに感動し、ぜひみなさんの英語学習にも活かしてほしいと思ったので、今回紹介することにしました。

ボキャビルや精読を行うことで、多読にも好影響を与えます。

ぜひ、少しずつでも良いので、日々の学習に取り入れてもらえばと思います。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

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