英単語の暗記を簡単かつ効果的に行うにはどうすればいいのか?
一口に英単語の暗記といっても、そのスタイルは千差万別で、実際にはどのように行えばいいのかと迷っている人もいるかと思います。
そんな人のために、一つの参考として、私が普段行っているボキャビルの方法をシェアしたいと思います。
ポイントは2つ
- 使用するアプリはRemNote
- 転記するのは実際の文章のみ
フラッシュカード作成にはRemNoteというアプリを使用しています。
これがかなり使いやすくて、おすすめです。
また、暗記方法も、従来の英単語と日本語の意味を対で覚える方法ではなく、
実際の文脈から自然な形で単語を覚える
という手法を取っています。
そこで、今回お話しするテーマがこちら、
- RemNoteのメリット・デメリット
- RemNoteで単語帳を作る方法
- RemNoteを使った英単語暗記のやり方
それでは、始めていきましょう。
RemNoteのメリット
まずは、なぜRemNoteがおすすめなのかという理由を説明します。
ポイントは4つ
- 学習頻度を自動で計算
- シンプルで洗練されたUI
- 無料で十分な機能が使用可能
- マルチプラットフォーム
詳しく解説していきます。
学習頻度を自動で計算
登録した英単語の出現回数や記憶の定着度によって、次に出現するまでの期間を自動で算出してくれます。
単語を登録して最初の数回は高頻度で出現しますが、回数を重ねて記憶の定着率が上がっていくにつれて、次に出現するまでの期間が長くなります。

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シンプルで洗練されたUI
RemNoteのインターフェースはほぼNotionではないかと思うほど似ており、Notion好きにはたまらない操作感です。
Notionに馴染みのない人には少々癖があると思いますが、一度慣れてしまえば感覚的に操作をすることができます。
野暮ったさは一切なく、極限までシンプルで洗練されています。

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無料で十分な機能が使用可能
RemNoteは比較的新しいサービスのため、当記事を執筆している時点ではほぼ全ての機能を無料で利用可能です。
しかも、広告がないため、煩わしさを感じることがありません。
有料プランもありますが、英単語暗記に使用する分には必要ない機能ばかりなので、無料で十分です。

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マルチプラットフォーム
RemNoteは様々なプラットフォームでの同期が可能です。
フラッシュカード作成作業自体はパソコンで作業を行うことを推奨しますが、フラッシュカードをこなす場合はスマホやタブレットでもあまり支障がないので、出先でちょっとしたスキマ時間ができた時などに重宝します。
回答などもすべて同期されているので、デスクトップ版とスマホ版で結果に矛盾が生じることもありません。
また、デスクトップ版はアプリとWeb版があります。
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RemNoteのデメリット
暗記アプリとしては、神アプリと言っても過言ではないRemNoteですが、いくつか弱点となりうることもあります。
ポイントは2つ
- 癖のある操作感・概念
- 情報が少ない
詳しく解説していきます。
癖のある操作感・概念
RemNoteはNotionに操作感が似ており、馴染みのある人には抵抗なく使用できるかと思いますが、初めて触る人には若干癖があり、ある程度慣れが必要です。
特に、
それぞれの単語がRemという一つの独立したページで管理されている
という概念は理解するまでに時間がかかるかもしれません。
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情報が少ない
RemNoteはアメリカ発の新しいサービスのため、まだ日本ではRemNoteに関する情報が少なく、何か問題があった時は自力で解決する必要が出てきます。
英語であれば、YouTubeにいくつか動画が上がっているので、英語の勉強を兼ねて見てみるのも悪くありません。
説明していることは単純なので、すぐに理解できるかと思います。
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RemNoteを使ったフラッシュカード作成方法
記入する項目
記入する項目は下記の2点のみです。
- 英単語またはフレーズ
- 実際の文章
日本語の意味や英語の定義は記入しません。
単語を習得するのは、実際に出会った文章から意味を想起するのが最も自然で効率的です。
単語やフレーズは文脈の中でそれぞれ役割があるので、単純な意味と対で覚えてしまうと、その言葉の持つコアイメージや自然な使用状況が身につかないからです。
どうしても辞書の定義も一緒に覚えたい人は、後ほど説明するRem内に補足情報として記述する方法をおすすめします。
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実際の作成手順
今回は、実際のフラッシュカード作成方法として、私が普段行っているTEDによるボキャビルのケースで説明します。
使用している素材や行っている学習方法によって、適しているフォーマットは変わってくるので、必要に応じてアレンジしてください。
URLをペーストすると自動的にタイトルが作成され、リンクも設定されています。

この工程は必須ではありませんが、全体が見やすくなるので行っています。

- タイトルを作成したら、エンターキーを押し改行する
- Tabキーを押し一段インデントする
- 「[[」と入力するとRem作成のウインドウが出る
- 検索窓に単語をコピペするか直接入力して「Create Rem」ボタンをクリック

デフォルトの設定だと、Rem作成時に自動的にキャピタライズされてしまうので、気になる場合は設定を変更してください。
Settings > Editor > Capitalize From Search: OFF

- 先ほど作成した単語の右側が選択されている状態で「>>」を入力する
- 自動的に「→」に変換される
- 単語が使用されていた実際の文章をある程度の長さでコピーして貼り付ける
- 改行されたりハイパーリンクが適用されてしまう場合はプレーンペーストする
- Macの場合:Command+Shift+V
- Windowsの場合:Ctrl+Shift+V
- 改行されたりハイパーリンクが適用されてしまう場合はプレーンペーストする
- 例文の中の該当の単語を太字にする(イタリックや色変更でもOK)
- 太字にすることで瞬時に該当の単語を文章中から見つけられるようにするためなので、必須ではありません

そのエピソードの覚えたい未知語を全て登録したら終了です。

- STEP5の最後の行で改行する
- Shift+Tabでインデントを解除する
- 新たなエピソードをSTEP1から行う

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Remについて
すべての単語はRemと呼ばれるページのようなもので管理されています。
Rem自体を編集することができるので、後から修正したり、補足情報を追加することも可能です。
また、以前Remを作成した単語に別の文章で出会ったとき、既存のRemに例文を追加する形になるので、一括管理が可能になり、単語が重複して登録されるということがありません。
既出の単語を登録する場合は「Create Rem」ではなく、候補に上がった該当の単語をクリックします。
カードとRemは別物なので、フラッシュカードで練習するときは、登録した例文と対で出てきますが、
単語そのものはRemで一括管理されている
という仕組みです。
この概念は慣れるまで理解が難しいかと思いますが、一度理解すると最高に使いやすいので、諦めずにしばらく使い続けましょう。

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Rem作成時のヒント
単語は原形で登録する
動詞であれば現在形、名詞であれば単数形といったように、単語はすべて原形で登録すると、後々管理が楽になります。
ただし、形容詞に関しては過去分詞形と同じ形でも、単体で登録した方がいい場合があります。
例えば、
The table is taken
の場合は、「(すでに)取られた」という単純な動詞(取る)の受動態なので、takeで登録した方がいいですが、
The table is outdated
の場合は、「古臭い」という意味の形容詞として独立しているので、outdatedで登録します。

A reserved tableの場合は微妙だけど、「予約済みの」という意味の形容詞としてreservedで登録するかな
ただ、この辺の判断は非常に感覚的なので、自身の管理しやすい方法で行ってもらえればと思います。
2語以上の句動詞や慣用句はRemを作成しない
複数の単語から成り立つ句動詞(phrasal verb)や、慣用句(idiom)などはRemを作成せず、そのまま直打ちします。
または、句動詞の一部の単語のみをRemに登録し、句動詞自体はRemを作成せず、フラッシュカードのみで完結します。
例えば、
on the verge of
という句動詞に出会ったときに、実際に意味がわからなかったのはvergeという単語なので、この単語のみをRem登録します。
しかし、このフレーズは「on the verge of」という形で覚えないと正しく使えないので、セットで覚える必要があります。
気にならなければフレーズごとに登録をしても良いのですが、将来それぞれのフレーズで単語の重複が発生するので、単語単位でのRem登録をおすすめします。

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RemNoteを使った英単語暗記学習方法
定着率判定基準
RemNoteの回答ページにはSkipを除き、4段階の判定アイコンがあります。

自身の判断で、どの程度その単語を覚えているかという記憶の定着率を判定します。
しかし、なんとなくで判定してしまうと結果に揺らぎが生じてしまいますので、ある程度定義づけをして判定するのをおすすめします。
例えば、次のような感じです。
- Easily recalled
単語だけを見て、すぐに意味がイメージできた - Recalled with effort
単語だけでは意味を思い出せなかったが、例文を見たらすぐに意味が理解できた - Partially recalled
例文を見ても、思い出すのに苦労した - Forgot
英英辞書を確認しても、意味が理解できなかった
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実際の学習の流れ
ここでは、例として私の行っている判定基準を用いて説明します。
単語のみですぐに想起できた場合はEasily recalled

単語のみでは意味を想起できず、例文を読めばすぐに意味を理解できた場合はRecalled with effort

例文を読んでも理解できないが、英英辞書で定義を確認すれば理解できた場合はPartially recalled

英和辞典を使用する必要がある場合はForgot

正解を知っているんだけど、自分の認識が合っているかどうか確認したい場合はどうすればいいブヒか?

その場合は辞書で確認してOKだよ。評価も辞書を使わなかったと想定したものでOKだね
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おわりに

私は多読のおもしろさと高い学習効果に魅了され、ボキャビルや精読は特にやる必要がないと軽視していました。
しかし、やはり多読のみだと語彙力の向上が非常に緩やだったので、

やっぱり少しはボキャビルもやった方がいいな
と、考えを変えました。
そして、どうにか労力を抑えつつ、十分な効果的が得られる方法はないかと試行錯誤し、たどり着いたのが今回紹介した、RemNoteを使ったフラッシュカード作成と文脈から覚える暗記方法です。
必ずしも英単語暗記にRemNoteを使う必要はありませんが、その使いやすさに感動し、ぜひみなさんの英語学習にも活かしてほしいと思ったので、今回紹介することにしました。
ボキャビルや精読を行うことで、多読にも好影響を与えます。
ぜひ、少しずつでも良いので、日々の学習に取り入れてもらえばと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

