英語をマスターしたい社会人が十分な学習時間を捻出するにはどうすればいいのか?
英語を本気で学びたいけど、なかなか時間が取れない…
という悩みは、忙しく働く社会人の人にとって、常に付きまとう問題かと思います。
しかし、本気で英語をやると決めたなら、それなりの覚悟が必要です。
そこで、今回お話しするテーマがこちら、
- 社会人が十分な英語学習時間を捻出する方法
それでは、始めていきましょう。
英語の学習時間を捻出するためのロードマップ
英語は一朝一夕でマスターできません。
そのため、下記のような長期的な学習計画と生活の管理が必要になってきます。
手順は5つ
- 1日の必要な学習時間を算出する
- 可処分時間を算出する
- 自由時間で行っている活動を書き出す
- 優先度の低い活動から削っていく
- 学習プランを組み立てる
それぞれ解説していきます。
1日の必要な学習時間を算出する
英語を本気でマスターするためには1日何時間勉強すればいいでしょうか?
結論から言うと、英語を本気で学びたいと思ったら、1日3時間の学習時間を確保する必要があります。
3時間という数字には根拠があります。
まず、英語を本格的に勉強してから最初のブレークスルーが起きるのに1000時間くらいかかり、これを1年で達成しようとなると、毎日勉強すると仮定して、大体1日3時間という計算になります。
さらに、平均的な日本人が英語を不自由なく扱えるようになるには約3000時間必要とされており、これを3年で達成するためにも、1日3時間という数字は理にかなっています。
“ Linguistic Distance ” and Its Influence on TESOL ( Teaching English to Speakers of Other Languages )
可処分時間を算出する
学習時間を確保するには、まず自分が何にどれくらい時間を掛けているのかを把握する必要があります。
ざっくりで構わないので、
- 睡眠
- 労働
- 食事
- 入浴
- 洗濯
などの生活に必要な活動を除いた時間を算出します。
例えば、一般的なフルタイムの正社員として働いている人の場合、
- 睡眠:6〜8時間
- 労働:8〜9時間
- その他生活に必要な活動:4〜6時間
と仮定すると、残り4時間程度が自由に使える可処分時間となります。
可処分時間で行っている活動を書き出す
次に、残った可処分時間の中で自分はどのような活動をしているのかを書き出して、日々の行動を可視化します。
おそらくほとんどの人が、
- SNS
- YouTube
- ゲーム
- テレビ
- 晩酌
など、無意識で行なっている活動に多くの時間を費やしていることに気づくのではないでしょうか。

なぜオレはあんな無駄な時間を…
と、スラムダンクの三井のように打ちひしがれるかもしれませんが、落ち込む必要はありません。
むしろ、ここで気づけてラッキーです。
何かを変えようと思い立ち、実際に行動に移せるのは、ほんの一部の人たちです。
この気づきは今後の人生を大きく変える一歩だと言えます。

こっからが勝負ブヒよ!
優先度の低い活動から削っていく
一日の時間の使い方を大体把握したら、先ほど書き出した可処分時間での活動リストを優先度の高い順に並べます。
そして、必要な時間分だけ下から削っていきます。
言葉で表すと単純ですが、いざ今までやっていた習慣をやめるとなると、ある程度の覚悟と苦痛を伴います。
まだ英語学習が習慣化されていないという人は、いきなり3時間というのは現実的ではないので、最初は30分くらいから始めて、スモールステップを積み重ねていきましょう。
しかし、いくら時間が足りなくても、削るべきではない時間というのもあります。
それは、
- 生命維持に欠かせないもの
- パフォーマンスを向上させるもの
- QOLを上げるもの
という条件に当てはまるものです。
もちろん、人によって価値観や状況は様々なので一概には優劣をつけることは難しいのですが、例えば、
- 睡眠
- 食事
- 家族や友人との有意義な時間
- 情熱を持った趣味
- 自己研鑽の時間
といったアクティビティは、人生を豊かにするための欠かせない時間なので、なるべく削らないようにしましょう。
学習プランを組み立てる
いよいよ学習計画の作成です。
先ほど設定した英語学習の時間を予定に組み込んでいくのですが、このとき15分単位で予定を組み立てると管理がしやすくなります。
これは、必ず15分ごとに一度休憩を挟んで区切るということではなく、30分・45分・60分というように15分ごとのブロックで予定を組み込むという意味です。
また、15分以下で行う学習については、隙間時間の学習ととらえて、その日のタスクにはカウントしないようにします。
そのような細切れの時間をすべて予定に組み込むと管理が煩雑になり、それだけでうんざりしてしまいます。
私個人の感覚として、15分あれば質の高い学習ができると感じているので、15分以上確保できることが保障されている時のみ予定に組み込むようにしています。

15分×12セット行えば1日3時間をクリアできるよ

そう考えるとできそうな気がしてきたブヒ!
また、スプレッドシートでタイムテーブルを作成した時に管理しやすいというのも一つの理由です。
学習時間に限らず、すべての予定を15分ごとのブロックで管理すると大体うまくハマります。
もちろん多少の誤差は生じますが、前後の流れの中で大体ちょうどよく収束します。
一度、一週間の全ての行動を15分単位で整理してみましょう。
必ず何か見えてくるものがあると思います。
おわりに

英語学習はすぐには効果が出ないため、どうしても優先度が低くなりがちです。
しかし、地道にコツコツと続けることによって着実に英語力は上がっていき、ふとした瞬間に、

おっ、今の会話結構わかったかもしれない
と、今までだったら雑音レベルのネイティブの会話がスッと入ってくるのを実感する時が訪れます。
逆に一度サボり出すと、英語が全然理解できなくなったり、うまく口から出てこなかったりします。
ですので、どんなにやる気が落ちている時でも、なんとか最低15分の学習を毎日続けていれば、最低限の英語力は維持できます。
そして、またやる気がみなぎってきたら、本格的に学習を再開すればいいのです。
大事なのはゼロにしないことです。
英語は生涯をかけて上達させるくらいの気持ちで気長に、気軽に取り組みましょう。
最後に、本気モードのスイッチを入れるのにおすすめの一冊を紹介して終わりにしたいと思います。
興味があれば一読してみてください。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
