なぜ目覚めたことを他人に知らせてはいけないのか?
「引き寄せ」を超える現実創造のメソッドとして、各方面で大注目の一冊、
タフティ・ザ・プリーステス
世界が変わる現実創造のメソッド
この難解なタフティの理論を、英語版TUFTIも交えながら、どこよりもわかりやすい解説を目指してお届けするタフティ徹底解説シリーズ。
第3弾の今回は、
眠っているようにふるまう
というワードについて深掘りしたいと思います。
それでは、始めていきましょう。
前回までの記事はこちら


TUFTI the Priestess
Live Strolling Through A Movie
英語の難易度:
- ページ数:206ページ
- 著者:Vadim Zeland
- 発売日:2018年11月12日
眠っているようにふるまう
何かが起きれば、
「自分を見て、現実を見る」
と目を覚ます。
何かをする前に、
「自分を見て、現実を見る」
と目を覚ます。
という癖をつけて、意識を常に気づきの中心点に戻す訓練をすることで、日常的に現実をコントロールできるようになるということはわかりました。
しかし、これができるようになったからといって、他の大多数の眠っている人たちのことを見下してはいけないと、タフティは忠告しています。
さらに、あなたが目覚めているとしても、あなた自身も眠っているようにふるまう必要があるとも言っています。
そうしないと、現実から罰を受けると。
しかし、このような核心をついたようなことにも関わらず、本書ではさらっと軽く触れる程度で、詳しく言及していません。
そこで、今回はこの3つのポイントについて、私の考察を用いて解説をしたいと思います。
ポイントは3つ
- 眠っている人たちのことを見下してはいけない理由
- あなた自身も眠っているようにふるまうべき理由
- 現実から罰を受けるとは
それでは、詳しく解説していきます。
眠っている人たちのことを見下してはいけない理由
なぜ眠っている人たちのことを見下してはいけないのでしょうか?
他人を見下すという行為自体が、すでにジャッジメントが介入しているため、中心点から離れる行為になります。
例えば、
- 他人の状態を見て優劣をつける(外部スクリーン)
- 他人の無能さを指摘する(外部スクリーン)
- 自分は他人より優れていると傲慢な態度を取る(内部スクリーン)
- 自分は他の人が知らないことを知っていることに優越感を感じる(内部スクリーン)
というように、どちらかのスクリーンの中に意識が向いてしまっているので、眠りに落ちてしまうということです。
これは、自己啓発書のベストセラー、
Power vs. Force: The Hidden Determinants of Human Behavior
(日本語訳版:パワーか、フォースか)
で提唱されている、
The Map of Consciousness
(意識のマップ)
との親和性を感じます。
Level | Emotion | View of Life | Process |
---|---|---|---|
20 | Shame | Miserable | Humiliation |
30 | Guilt | Evil | Blame |
50 | Apathy | Hopeless | Despair |
75 | Grief | Tragic | Regret |
100 | Fear | Frightening | Anxiety |
125 | Desire | Disappointing | Craving |
150 | Anger | Aggressive | Hate |
175 | Pride | Demanding | Scorn |
Level | Emotion | View of Life | Process |
---|---|---|---|
200 | Courage | Feasible | Affirmation |
250 | Neutrality | Satisfactory | Trust |
310 | Willingness | Hopeful | Optimism |
350 | Acceptance | Harmonious | Forgiveness |
400 | Reason | Meaningful | Understanding |
500 | Love | Benign | Reverence |
540 | Joy | Complete | Serenity |
600 | Peace | Perfect | Bliss |
700 – 1000 | Enlightenment | Ineffable | Pure Consciousness |
著者のホーキンス博士によると、
- 意識レベルが200未満だとForceによって人生を支配されてしまうため、自分でコントロールができなくなる
- 意識レベルが200以上になるとPowerが出始めて、人生をコントロールできる幅が広がってくる
ということですが、この表を見ると、意識レベル200未満の意識状態は、
- 羞恥心
- 罪悪感
- 支配欲
といったような、
外的または内的な何かに囚われている状態
タフティ的に言うと、まさに眠りに落ちている状態ではないでしょうか。
逆に、意識レベル200以上になると、意識の視座が上がっていくにつれて、現実への執着が弱まり、
- 完全性
- 全体性
- 調和
といったワンネスの要素が強くなることによって、今ここへの存在感が大きくなります。
つまり、目覚めている状態です。
あくまでも私の感覚ですが、おそらくレベル250のNeutrality(中立)まで意識レベルを持っていくことができれば、十分に5次元間をシフトできる状態になるのではないでしょうか。
But this does not give you the right to look down on those who are asleep.
TUFTI the Priestess, P22
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あなた自身も眠っているようにふるまうべき理由
なぜ自分自身も眠っているようにふるまう必要があるのでしょうか?
タフティは、もしあなたが目覚めることができても、決してそのことをひけらかすことはせず、あなたも眠ったようにふるまう必要があると言います。
しかも、現実の中だけではなく、夢の中でもです。

なんで夢の中でも眠ったふり?
という疑問が浮かぶと思いますが、これは明晰夢の仕組みを知ると腑に落ちるかと思います。
まず、自分自身も眠っているようにふるまうには、全てをわかった上で、辻褄が合うようにその役を演じ切る必要があります。
つまり、全てをわかっているとは、内と外のスクリーンを含めた全体を客観的に見ているということなので、必然的に気づきの中心点に意識を留めることになります。
逆に、自分が目覚めたことに興奮して、
目覚めている人 or 眠っている人
という二元的な視点で世界を見てしまうと、どちらかのスクリーンに入り込んでしまい、眠りに落ちてしまいます。
実はこれ、あなたもすでに夢の中では経験しているはずです。
夢の中を自分の意思で動ける明晰夢を見た時、最初は純粋な喜び(Joy)で夢の中を無邪気に飛び回るかと思います。
しかし、本格的に、

これは夢ではないか?
と気づいてくると、だんだんと欲(Desire)が出てきて、行動が大胆になっていきます。
すると、ほとんどの場合、いいところで目が覚めてしまいます。
あるいは、

これは夢だ!
と完全に気づいた瞬間に現実の世界に引き戻されます。
明晰夢を見ている状態は、夢の中で目覚めている状態(中心点にいる状態)ですが、明晰夢を見ていることに興奮して夢の世界のスクリーンの中にグイグイ入り込もうとすると、中心点から外れて眠りに落ちてしまいます。
つまり、現実というもう一つの夢の世界に引き戻されてしまうという仕組みです。
そのため、明晰夢を長続きさせるコツは、自分の意識にこれが夢だと完全に認めさせないことです。
自分が今いる世界が夢だと気づいても興奮せずに、なるべくそのままのテンションを保ちつつ、あたかも自分はこれが夢だということに気づいていないふりをしながら、現実にバレない程度にささやかな自由行動を楽しみます。

タフティの理論では、
現実 = 夢の世界
なので、我々が起きて活動している時の現実の世界の中でも、同じことが起こっていることになります。
これが、目覚めても眠ったふりをすべき理由です。
Pretend that you are also asleep. This goes for all walks, both in waking and in sleeping.
TUFTI the Priestess, P13
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現実から罰を受けるとは
タフティは、
- 夢の世界の中で、周りの人に優しく接しないと罰を受ける
- 傲慢で、横柄な、うぬぼれ強い人間は、鼻をへし折られる
と明言しています。
しかも、現実から罰を受けるということです。

現実から罰を受けるってどうゆうこと??
と、この表現にあまりピンとこないという人も少なくないと思いますが、この件に関しても、本書では詳しい説明がなかったので、私なりの解釈で補足したいと思います。
あえて「現実」から罰を受けると表現したからには、直接的な何かをもって罰を与えられるとは考えにくく、
きっと、
自分でも罰を受けていると気づかないような巧妙な罰の与えられ方
だろうということが想像できます。
おそらくこれは、鏡の法則※のことを意味しているのではないかと推測します。
- こちらは心理学用語の「鏡の法則」なので、このあと本書で登場する鏡の法則とは趣旨が異なります。
鏡の法則とは、この世界は自分の内側を投影した世界であり、自分から見た他者の姿は、実は自分自身を表しているという世界観です。
つまり、他人を愚かだと思って、傲慢な態度で接しているということは、自分自身がその愚かな人物であり、自分をそのように無下に扱っているということに他なりません。
しかも、現実はあなたがそうだと思っていることを引き寄せるようにできているので、あなたが彼らを愚かで無能だと思えば思うほど、そのような現実があなたにやってきます。
しかし、自分は目覚めていると思い込んでいるので、一生その不幸なループからは抜け出すことができません。
つまり、現実から罰を受けるとは、
- あなたが見下していた人にあなたがなる
- その人物に相応しい現実を台本通りに演じさせられる
- そのことに気づくことを許されずに一生を過ごす
という、ある意味終身刑より重そうな罰だと予想できます。

ちなみに英語版では、「鼻をへし折られる」ではなく、
get a clip round the ear
(横っ面を引っ叩かれる)
になっているよ…

まさにしっぺ返しを食らうってことブヒな!
A superior, arrogant, disdainful, insolent, pompous, stuck up, finicky, smart Alec know-all will get a clip round the ear.
TUFTI the Priestess, P22
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まとめ

目覚めても眠っているようにふるまうということの本質は、
エゴを捨てて、謙虚になる
というところにあるのではないかと考えます。
眠っているようにふるまうには、

目覚めてる自分すげー(笑)
という慢心があってはできませんし、眠っている人と同じ目線に立って、彼らの気持ちに共感できる度量も必要になります。
また、
目覚めている人は特別で、目覚めていない人は愚かだ…
というような選民思想を持たないようにするということでもあります。
特にスピリチュアル界隈では、この「目覚める」というフレーズは非常にキャッチーなワードなので、最近精神世界のことについて学び始めたという人は、この罠にハマらないように注意が必要です。
- 次元が高い = 能力が高い
- 次元が高い = 視座が高い
また、そもそもの話として、高次元に行けば行くほど波動が高くなり、低波動の重いエネルギーは存在できなくなるという法則があります。
したがって、低波動のエネルギーを身に纏っている状態だと、5次元や6次元といった高次元には行くことができず、3次元世界の重たいエネルギーに引っ張られる形で、その場(スクリーンの中)に留まることになります。
現実をシフトするには5次元空間を移動する必要があるので、5次元のエネルギーににマッチした意識レベルでないと、今いる台本から別の台本に意図的に移動することはできません。
これが、願望実現のメンターたちが口を揃えて言う、
“Let go”(執着を手放せ)
で願いが叶う仕組みではないかと考えます。
今回は、ほぼ全編にわたり私の解釈(妄想)でお届けしましたが、何かヒントになるものがあれば嬉しいです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

- 眠っている人を見下すと、自分も眠りに落ちてしまう
- 眠っているようにふるまうことは、気づきの中心点にと留まることを意味する
- 目覚めていることをひけらかすと、現実にバレて夢の世界に引き戻されてしまう
- 他の人に優しく接しないと、現実から罰を受ける
