どうすれば発音は上達するのか?
英語の発音を良くしたいと思っていても、
どうしてもカタカナ英語になってしまう…
自分が正しい発音をしているかわからない…
大人になったら発音は上達しないと諦めている…
という人も多いかと思います。
しかし、発音は正しい方法で学べば必ず上達します。
英語の発音を良くするために大切なのは、
- 音を聞き分ける耳
- 正しい口の使い方
- 英語特有のリズム
という3つだけです。
特に、発音には「聞き取れない音は出せない」という原則があるので、
耳 → 口 → リズム
の順番で進めると最も効果的です。
そこで、今回は、
- 英語の発音がいい人の特徴
- 英語の発音のコツ
- 英語の読み方の基本
- 英語の発音を良くする方法
- 発音トレーニングの正しいステップ
- おすすめの発音教材・アプリの紹介
について、解説していきたいと思います。
それでは、始めていきましょう。
英語の発音がいい人の特徴
発音の基本を学ぶ前に、まずはどのような人が「発音が良い」とされているのか、その特徴を掴み、これからの発音改善に向けてイメージをつけておきましょう。
日本生まれ日本育ちでも、非常に綺麗な発音をする人がいますが、彼らには共通する特徴がいくつかあります。
発音がいい人の特徴は4つ
- 音の粒感がくっきりしている
- 英語のイントネーションが自然に出ている
- 母音のバリエーションが豊か
- 口・舌まわりの筋肉が柔らかい
それぞれ解説していきます。
音の粒感がくっきりしている
発音が上手い人は、ひとつひとつの音が ぼやけずに聞こえるという特徴があります。
例えば、
- L / R
- B / V
- S / SH
- F / H
など、日本語にない音をしっかり区別して発音しています。
これは、生まれつきの才能ではなく、筋肉の使い方・口の形・息の使い方が適切だからです。
これらの技術は、後程解説する練習ステップで誰でも身につけられます。
英語のイントネーション(リズム・強弱)が自然に出ている
英語は強弱のあるリズムの言語です。
発音が上手い人は、
- 強く読む音節(stress)
- 弱く流す音節(unstressed)
を自然に切り替えています。
これにより、英語らしい「跳ねるようなリズム」 が生まれます。
えいじ発声自体は良いのに、なんかパッとしないなぁ…
という人は、この英語のイントネーションへの意識が弱いことが考えられます。
母音のバリエーションが豊か
日本語の母音は5種類ですが、英語は20種類以上あります。
- ship / sheep
- cap / cup
- full / fool
など、母音が違うだけで、意味も発音も完全に変わります。
発音が上手い人は、これらを耳で聞き分け、口の形で再現できています。
口・舌まわりの筋肉が柔らかい
英語を話すときは、
- 舌先を大きく動かす
- 唇を丸める
- 顎を少し落とす
など、日本語とは違った動きが必要です。
発音が良い人ほど、この動きが 滑らかで柔軟 です。

英語の発音のコツ(大人が意識すべきポイント)
英語の発音は感覚で身につけるものではなく、明確なコツがあります。
特に、日本人が苦手としているポイントは次の4つです。
発音のコツは4つ
- 単語単位ではなく「音のまとまり」で話す
- 強弱を大げさに意識する
- 曖昧母音 /ə/ を使いこなす
- 息を前に出す意識を持つ
それぞれ解説していきます。
単語単位ではなく「音のまとまり」で話す
日本語は単語を一つ一つ区切って話す言語ですが、英語は音をつなげる言語です。
例えば、
- I want to go → アイワナゴ
- Let me see → レミスィ
など、数語の単語をひとまとまりに捉えて、前後の音を繋げて発音します。
この音のまとまりのことを「リエゾン」と言います。
リエゾンを意識するだけで、発音が一気に英語らしくなります。
えいじちなみに、チャンクは文脈の中での「意味の塊」を表す言葉だよ
強弱を大げさに意識する
英語では、内容語(名詞・動詞・形容詞など)を強く発音し、機能語(前置詞・接続詞など)は弱く発音します。
例えば、
- I WANT to GO to the STORE.
といった感じです。
特に日本人は、この大げさな英語を話すことに抵抗がある人が多いためか、自分は強弱をつけているつもりでも、実際は全然足りていないことが多いです。
えいじ最初は「若干やりすぎ」くらいがちょうど良いよ
曖昧母音 /ə/ を使いこなす
発音が英語っぽく聞こえる最大のポイントが 曖昧母音(シュワー)です。
例えば、
- about → əˈbaʊt
- teacher → tíːtʃər
など、語尾は力を抜いて「ア」でも「オ」でもない曖昧な音にします。
これだけでも、だいぶネイティブっぽい音になります。
えいじむしろ、aboutの場合、「バウ(ト)」のように、頭の「ア」はほとんど発音しないくらいでちょうどいいよ
息を前に出す意識を持つ
日本語は喉を鳴らして口元で発声する言語ですが、英語は息で発声する言語です。
特に 、
- F
- H
- S
- TH
などは、息の音が聞こえるレベルです。
日本語では息をあまり使わないため、意識的に「息を前に押し出す」必要があります。
英語の読み方の基本
英語の発音を良くしたいとき、多くの人が「口の形」や「舌の位置」を気にするかと思います。
しかし実は、英語の読み方(音と文字の関係)の理解が不足していると、どれだけ口のトレーニングをしても安定した発音は身につきません。
英語は、日本語とは根本的に異なる、音から成り立つ言語です。
この章では、
- 英語の読み方がわからない原因
- フォニックスの役割
- 覚えるべき基本パターン
- 発音改善への効果
という流れで、発音の土台になる「読み方の仕組み」を丁寧に解説します。
英語の読み方がわからない本当の原因
まず、「英語が読めない・発音できない」と感じる最大の理由は、日本語と英語の言語構造がまったく違うから です。
日本語と英語の言語構造の違い
- 日本語:
- ひらがな1字=1音
- 綴りと音がほぼ一致している(例外少)
- 「読めれば発音できる」構造
- 英語:
- 音の種類が多く(母音だけで20種類以上)
- 同じ綴りでも別の読み方がある
- 違う綴りでも同じ音になるパターンがある
- 語源によって読み方が変わる
そのため、英語をそのままカタカナに置き換えて読もうとしても、発音の構造自体が違うので、絶対に同じ音にはなりません。
英語は「音→文字」の言語(フォニックスの役割)
英語はもともと「音が先」で、その音をあとからアルファベットで表しました。
そのため、発音を理解するには 「文字を見る前に、音を理解する」 必要があります。
そこで役立つのが フォニックス(phonics)です。
発音記号(フォニックス)を学ぶと、
- c → /k/(cat)
- th → /θ/(think) / /ð/(this)
- a → /æ/(cat) / /ɑː/(car) / /ə/(about)
のように、「文字の音」がはっきりと見えてくるようになります。
これにより、単語を見たときにどう読むのかの予測が立ち、初見でも自信を持って発音することができるようになります。
フォニックスで覚えるべき基本パターン
フォニックスには多くのルールがありますが、まずは次の3つのパターンを覚えると、発音改善効果を実感できます。
フォニックス3つの基本パターン
- a_e → /eɪ/(make / cake / name)
- 母音が “A” のアルファベット読み(エイ)になるパターン
- sh → /ʃ/(she / shop)
- 「シャ」「シュ」のような、日本語にない摩擦音
- ch → /tʃ/(check / chair)
- 「チ」に近い音で、英語の単語で非常に頻出
まずはこれらを知っておくと、初見の単語でも 読める確率が一気に上がります。
フォニックスを理解すると発音はなぜ良くなる?
フォニックスが発音改善に効果的なのは、単語を綴りではなく音のパーツとして捉えられるようになるからです。
フォニックスを理解すると、
- 聞き取れない音の正体がわかる
- 単語を「音で再現」できるようになる
- 文のリズムや強弱が自然に感じられる
- シャドーイングの再現性が高くなる
- 読み方が安定 → 発音も安定
という効果が期待できます。
特に大人の学習者の場合、フォニックスは、
「音の認識」→「発音の再現」→「読解」
の3つを同時に底上げする最短ルートになります。
発音トレーニングの前に、ここを押さえておくだけで、練習効率が大幅に上がります。
英語の発音を良くする方法【全体ロードマップ】
英語の発音は「正しい音の出し方」だけを学んでも上達しません。
発音が自然に聞こえるようになるためには、耳・口・意味(理解)の3つが連動しながら成長していく必要があります。
多くの人が発音で伸び悩むのは、この3つを バラバラに学んでしまっているからです。正しい順番でアプローチすると、発音は驚くほど効率的に改善します。
この章では、発音上達に必要な全体像(ロードマップ)をわかりやすく整理します。
発音改善の3本柱(耳・口・意味)
英語の発音は、次の3つの基盤が揃うことで初めて自然になります。
発音改善の3本柱
- 耳(音の認識)
- 聞けない音は、絶対に再現できない
- まずは「どんな音が存在するか」を知り、その違いを耳で捉える力を養う
- 口(舌・唇のフォーム)
- 音を認識しても、口や舌の使い方が日本語の癖のままだと再現できない
- L/R・TH・V など、日本人が苦手とする音の根本的な違いを理解する
- 意味(フレーズ単位の理解)
- 単語レベルの発音ではなく、「意味の流れに沿って英語らしいリズムで話す」ことが発音の完成形
- 意味がわかると音がつながりやすくなり、自然なイントネーションが出る
この3つが連動すると、発音は一気に安定してきます。
まずは 「聞ける音」 を増やす
発音改善の最初のステップは、「音が聞こえる耳」を作ることです。
例えば、
- L と R の違い
- ship と sheep の母音の違い
- 音の強弱やリズム
- 文中で省略・弱化される音
などは、耳が慣れていないと再現不可能です。
シャドーイングや短いフレーズのリスニングから始めると、英語特有の「音の癖」が身体に入り、後の発音トレーニングが格段にやりやすくなります。
えいじ発音改善の80%は「耳」によって決まると言われるほど、音の認識は最優先項目だよ
口・舌のフォームを学び、使える音を増やす
耳が英語の音に慣れてきたら、次は「音を再現するための筋肉」を使えるようにします。
- L / R(舌の位置がまったく違う)
- TH(舌先を軽く噛む)
- V(下唇を噛んで息を流す)
- 英語の母音(顎や舌の高さが複雑)
これらは形だけ覚えても再現できません。
- 耳で違いを理解する
- 口で再現する
- 調整する
というプロセスが必要です。
えいじ録音して自分の音を確認すると、改善速度が一気に上がるよ
音読・シャドーイングで発音を定着させる
最後は、習得した音を「実際に使える音」に変えるステップです。
発音練習の方法は主に3つあります。
3つの発音練習方法
- 音読
- 正しい音をゆっくり確認しながら読む練習
- 発音の土台を作る基本トレーニング
- リピーティング
- 短いフレーズを聞いて真似る練習
- 口のスピードとパターンが鍛えられる
- シャドーイング
- 聞こえた音の流れをそっくり真似する高度な練習
- リズム・強弱・イントネーションが自然に身につく
これらを組み合わせることで、
- 聞ける音
- 出せる音
- 使える音
の3つの要素をバランスよく鍛えることができます。
えいじシャドーイングが難しい場合はオーバーラッピングでもいいよ
発音トレーニングの正しいステップ【実践編】
英語の発音を改善するために、大切なのは 正しい手順で、無理なく続けられる練習を行うことです。
発音は、筋トレと同じで誤った方法で頑張っても上達しません。しかし、適切なステップで取り組めば、数週間でも音の質が大きく変わり始めます。
ここでは、初心者〜中級者まで使える、最も効果的な練習ステップを体系的にまとめました。
初心者向け:まずは「単音+短いフレーズ」から始める
発音が苦手な方が最初にやりがちなのが、いきなり長文の音読やシャドーイングに挑戦してしまうことです。
しかしこれは、ほぼ確実に挫折します。
最初は、以下のような 単音レベルの練習がおすすめです。
- L / R(舌の位置を明確に)
- TH(舌先を軽く噛む)
- V / B(唇ではなく“下唇+歯”の使い分け)
- アメリカ英語の母音(顎を下げて響きを作る)
次に、短いフレーズ に進みます。
- Let me check
- Very good
- Think about it
短いフレーズは、英語特有のリズムと息の流れがつかみやすいため、発音の基礎固めに最適です。
中級者向け:リエゾンとプロミネンスを取り入れる
中級者が伸び悩む一番の要因は、
えいじ単語は発音できるのに、文章になると英語らしく聞こえない…
という現象です。
その理由は、リズム・強弱・音のつながり(リエゾン)を習得していないからです。
発音を英語らしくする3つの要素
- リエゾン(音がつながる)
- want to → wanna(「ワナ」のように聞こえる)
- get it → getit(「ゲリッ」 のように聞こえる)
- 弱化(音を小さく・曖昧にする)
- to → /tə/(軽く「タ」と発音する)
- a → /ə/(「ア」と「オ」の間くらいの音を曖昧に発音する)
- プロミネンス(強く読む部分)
- 例えば、「I didn’t say he stole the money.」という文の場合、どの語を強く読むかで意味が7通りになる
- I didn’t say he stole the money.
→ 言ったのは私ではない - I didn’t say he stole the money.
→ 言ってはいない - I didn’t say he stole the money.
→ 言ったわけではない(示唆しただけかも) - I didn’t say he stole the money.
→ 彼が盗んだとは言ってない - I didn’t say he stole the money.
→ 盗んだとは言ってない(別の意味かも) - I didn’t say he stole the money.
→ そのお金だとは言ってない(別のお金の話かも) - I didn’t say he stole the money.
→ お金ではない何かを盗んだと言っただけかもしれない
- I didn’t say he stole the money.
- 例えば、「I didn’t say he stole the money.」という文の場合、どの語を強く読むかで意味が7通りになる
これらを意識すると、英語の発音は単語レベルから一気に「フレーズの発音」へ進化します。
音読 → シャドーイング → リピーティングの3ステップ
発音を効率的に上達させるには、以下の 3ステップサイクル が最も効果的です。
音読
Sound Practice
まずは「正しい音」をゆっくり確認しながら読む練習をします。
- 文を細かく区切る
- 強弱・息の流れを確認
- 自分の口の動きを意識する
音読は発音の土台を作る役割です。
シャドーイング
Shadowing
音声を聞きながら、0.5秒遅れで真似して発声します。
- リズム
- イントネーション
- 音のつながり
シャドーイングを行うと、聞こえた音をそのまま出す感覚が育ち、発音がフレーズレベルで自然になります。
リピーティング
Repeating
音声をある程度の長さ(一文・文脈ごと)で一旦止めて、自分の声でその音声の内容を繰り返します。
- 発音の安定
- 記憶への定着
- 音の再現性の向上
リピーティングは、英語の文章を自分のものとして発声する、発音練習の仕上げのような役割です。
この3ステップを1セットとして、発音練習を行っていくと、丁寧な英語をスムーズに自分の言葉で言えるようになります。
毎日続けるための練習ルーティン(3分・10分・20分)
忙しい人でも続けられるように、時間別の練習メニューをそれぞれ紹介します。
3分ルーティン(最低限・毎日用)
- 苦手音を3つだけ練習(L/R, TH など)
- 短いフレーズを2〜3回音読
3分でも毎日継続すると驚くほど発音が良くなっているのがわかります。
10分ルーティン(最もバランスが良い)
- 音読 3分
- シャドーイング 3分
- リピーティング 3分
「英語耳」「英語口」「フレーズ再現」が一通り鍛えられます。
20分ルーティン(本気の人向け)
- 音読(ゆっくり)
- シャドーイング(2〜3回)
- リピーティング
- 録音して自分の声を確認する (効果激増)
- 改善ポイントを1つだけ修正
録音を取り入れるだけで、上達速度が2〜3倍に跳ね上がります。
おすすめの発音教材(初心者〜中級者向け)
ここでは、初心者から中級者まで、実際に学習者から評価の高い「発音トレーニングの定番」を厳選して紹介します。
おすすめの発音教材は4つ
- 英語耳
- 発音記号キャラ本
- DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
- 英語の発音パーフェクト学習事典
それぞれ解説していきます。
英語耳
「聞けない音は出せない」という原則を、実践的なトレーニングで身につけられる一冊。
私も実際、初心者の頃にこの本を読んで勉強し、発音とは何たるかという基本的なことを学ぶことができました。
- 日本人が苦手な音の違いに特化
- CD・音声データ付き
- 解説が具体的で初心者にもわかりやすい
げん丸英語が全部同じ音に聞こえる…
という人は、まずはこの本から始めてみましょう。
発音記号キャラ本
発音記号を「キャラクター化」して覚えるというユニークな学習書。
- 発音記号のイメージが頭に残りやすい
- 舌・唇の動かし方が視覚的に理解できる
- 子どもでも学べるレベルの易しい説明
げん丸発音記号は苦手…
という人に、特におすすめです。
DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
発音の基本である 「口・舌の動かし方」を丁寧に解説している定番の教材です。
私自身、この本を使って学習していた時期があり、英語の母音の出し分け方や、L/R の舌の位置などを感覚ではなく具体的に理解できた大きなきっかけになりました。
- DVDで口の動きを視覚的に理解できる
- CDの音声で「正しい音」を耳から習得できる
- 母音・子音の基礎をしっかり固められる
- 初心者〜中級者の橋渡しとして最適
げん丸自分の口の動きが合っているか不安…
という人にとっては、非常に有効です。
少々古い本にはなりますが、今でも現役で使えるクオリティだと思います。
ただ、音声データはないので、DVDプレイヤーを持っている人に限られます。
中級者へステップアップしたい人へ

DVD&CDでマスター
英語の発音が正しくなる本
| 書籍タイプ | 商品ページ |
|---|---|
| 単行本 | Amazonで見る |
ページ数:272ページ
著者:Dacci from 英語物語、リチャード川口
発売日:2019年1月26日
英語の発音パーフェクト学習事典
母音・子音・ストレス・リズム・リエゾン・イントネーションなど、英語音声のあらゆる要素をひとつにまとめた 総合発音マニュアルです。
- 発音の基礎音声の確認から、実践的な音のつながりや強弱まで体系的に学べる
- 曖昧母音、母音のバリエーション、子音の舌・口の動き、リエゾンなど、英語らしい音を習得できる
- 「聞く → 真似る → 定着させる」という理想サイクルが自宅で再現できる
げん丸発音の土台をしっかり固めたい!
には、特におすすめです。
発音改善におすすめのアプリ
発音におすすめのアプリは次の5つです。
おすすめ発音アプリは5つ
- ELSA Speak
- BoldVoice
- Speakometer
- YouGlish
- Oxford Learner’s Dictionary
それぞれ解説していきます。
ELSA Speak
『Elsa Speak』は高性能の音声認識AIを搭載しており、リアルタイムで、音節ごとに細かくフィードバックしてくれます。
母音・子音、強弱、イントネーションなど、課題に合わせたドリルがあり、それぞれのスキルを的確に鍛えることができます。
基本的な構成は、
- 個別の音
- 単語
- フレーズ
- 文章
- 会話
という流れで、基礎からみっちり仕上げていくスタイルです。
そのため、
えいじ日本人アクセントを徹底的に矯正したい…
という本気モードの人には特におすすめです。
私自身も、このアプリを毎日20分ほどストレッチ感覚で行っていますが、口周りがよく動くようになり、英語がスムーズに出てくると感じています。
BoldVoice
『BoldVoice』は一つ一つの音の正確さよりも、
- リズム
- イントネーション
- 会話の流れ
といった、自然な流れでの会話技術の習得を重視しており、発音というよりは「アクセントコーチング」といった雰囲気です。
そのため、
えいじそんなにガチガチじゃなくていいから、自然な会話ができるようになりたい…
という人にはおすすめです。
特に、ビジネスで英語を使う人にとっては、人と人の生きた会話を学ぶことができるので、効果をより実感できるかと思います。
Speakometer
『Speakometer』は、前述の2つのアプリに比べ、ライトでシンプルな作りになっており、
- 母音・子音
- ストレスの強弱
- 音の消失
など基本的なことは一通り学べるので、初心者の人でも気軽に発音の練習ができます。
えいじ発音の練習は隙間時間にサクッとやりたい…
という、忙しいビジネスパーソンの人にはおすすめです。
YouGlish
『YouGlish』は、ドリルタイプのアプリではなく、実際にネイティブが喋っている動画を見て、その単語の発音を学んでいくというユニークなスタイルです。
教科書のような綺麗な発音ではなく、リアルなスピーチの中で、どのようにその単語が使われているかをダイレクトに知ることができます。
そのため、
- 海外ドラマ・映画
- 英語のニュース
- TED
など、
えいじリアルな素材で英語を吸収したい…
という人には、特におすすめです。
ただ、それだけに難易度は比較的高く、やや上級者向きと言えます。
Oxford Learner’s Dictionary
『Oxford Learner’s Dictionary』は、発音トレーニングアプリではなく、辞書アプリですが、アメリカ英語とイギリス英語を同時に調べることができ、発音記号と音声の両方を確認することができます。
なので、普段多読や精読を行っていて、正しい発音を確認したい時に重宝します。
さらに、辞書なので語源や用例なども同時に学べ、その単語に対する理解が深まります。
そのため、
えいじ自分のペースで信頼性のあるソースからじっくり学びたい…
という、本格派の人には特におすすめです。
初心者やスピーキング力をバランスよく
伸ばしたい人は、総合型アプリがおすすめ
まとめ

英語の発音を良くする完全ガイド【まとめ】
- 英語の発音がいい人の特徴
- 音の粒感がくっきりしている
- 英語のイントネーションが自然に出ている
- 母音のバリエーションが豊か
- 口・舌まわりの筋肉が柔らかい
- 英語の発音のコツ(大人が意識すべきポイント)
- 単語単位ではなく「音のまとまり」で話す
- 強弱を大げさに意識する
- 曖昧母音 /ə/ を使いこなす
- 息を前に出す意識を持つ
- 英語の読み方の基本(フォニックスの役割)
- 日本語と英語の言語構造がまったく違うことを理解する
- 発音を理解するには 「文字を見る前に、音を理解する」 必要がある
- 最初に覚えるべき3つの発音は、/eɪ/ /ʃ/ /tʃ/
- 「音の認識」→「発音の再現」→「読解」が発音改善の最短ルート
- 英語の発音を良くする方法(全体ロードマップ)
- 発音を効率よく伸ばす正しい順番は「耳(認識) → 口(再現) → 練習(定着)」
- 英語の発音 練習・トレーニングの正しいステップ
- 初心者:まずは「単音+短いフレーズ」から始める
- 中級者:リエゾンとプロミネンスを取り入れる
- 音読 → シャドーイング → リピーティングの3ステップを回していく
日本の英語教育では、単語や文法が重視され、発音に関しては二の次といった印象が否めません。
しかし、留学や海外旅行をすると痛感すると思うのですが、発音が悪いとどんなに丁寧に説明しても伝わりません。
スタバでコーヒーを頼むのも一苦労です。
正直、「発音さえちゃんとしておけば、あとは何とかなる」という安心感があります。
世間では、「カタカナ英語だって良いじゃないか、心で会話すれば通じる」という意見もありますが、本当に通じないので、やはりある程度の発音は身につける必要があります。
なので、ぜひ発音練習も学習プランに加えてもらえればと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

どうしても発音を良くする必要がある人へ




