虚無感は宇宙からの重要なサイン｜エイブラハムの教え『Ask and It Is Given』【第13章】

どうすれば現実で起こることをコントロールできるようになるのか？

前回の記事、

では、

• あなたの機嫌があなたの感情の基準点（Emotional Set-Points）であり、引き寄せの起点（Point of Attraction）である
• 感情の基準点は変えることができる

というお話をしました。

このように、私たちの感情は、波動のインジケーターとしての役割がありますが、同時に心の燃料の残量を表す「心の燃料メーター」のような側面もあります。

そして、そのメーターが0に近づいた時に、私たちの心は「虚無感」というサインで、燃料切れを知らせてくれます。

そこで、今回は、

感情をあなたのガイドにする方法

について、解説していきたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

感情をあなたのガイドにする方法

多くの人は「感情」と聞くと、私たちが持つ主観的で自発的な「心の表情」のようなイメージがあるかと思いますが、実際は感情はあなたが自発的に発したり、抑えたり、変化させたりできるものではありません。

感情は、あなたの波動状態を表した、単なるインジケーターにすぎません。

しかし、このインジケーターはかなり精度が高いので、感情というものを理解し、うまく活用していくことで、あなたの現実創造の大きな手助けとなります。

今回は、感情をあなたのガイドとして活用するための4つのポイントを紹介します。

感情をガイドにする4つのポイント

• 感情に注目する
• 虚無感は危険信号
• あなたの仕事は「決める」こと
• 願いは一方通行

詳しく解説していきます。

感情に注目する

あなたの感情は精度の高いインジケーターで、あなたの波動の状態を正確に表しています。

あなたの感情と願望の強弱は比例していて、あなたが感情を強く感じている時は、その願いに対する熱量も高いということになります。

また、あなたの感情の良し悪しは、レベルの強弱に関わらず、あなたの波動とその願望に対しての共鳴度を示しています。

あなたが良い気分の時は、あなたはその願望が満たされることを受け入れているということがわかります。

したがって、私たちが温度計の数値を操作できないように、そもそも感情というのは単なる波動の指標であって、感情をコントロールすることは不可能だということです。

つまり、感情は「コントロールするもの」ではなく、「観測するもの」ということになります。

Your emotions are absolute indicators of your vibrational content. Therefore, they are the perfect reflection of your current point of attraction.

Ask and It Is Given, P66

虚無感は危険信号

感情は車のガソリンメーターに似ており、あなたの波動がソースエネルギーと共鳴している場合は、エネルギーが供給され、メーターが上がっていきます。

逆に、あなたの波動状態がソースエネルギーからかけ離れている場合は、メーターが「Empty」に向かっていきます。

つまり、「虚無感」とは、あなたの心のタンクが空になった状態のことで、「このまま燃料を補充しないでいると車（体）が止まりますよ」という危険信号です。

人は虚無感を感じると、何に対しても希望を見出すことができなくなり、

• 「生きていても意味がない…」
• 「努力しても無駄だ…」
• 「どうせ自分なんか…」

というように、心の燃料切れを起こします。

心の燃料を空にしないためには、メーターがプラスになるような思考を意図的に選択する必要があります。

感情と同様、思考自体はコントロールすることができません。

しかし、思考は選択することができます。

思考を選択するとは、あなたの中で採用する思考を導いていくこと、すなわち「意識の向け先をコントロールする」ということです。

したがって、あなたがある出来事や状況を経験した時、その事実からどの部分を抽出して、最終的な思考として採用するかが重要です。

ですので、どのような状況下においても、そこからポジティブな要素を取り出し（意識の向け先をポジティブな面に向ける）、自分の中に取り入れると、良い気分になり、心のメーターは上がっていきます。

If your emotions are helping you know that your choice of thoughts is not taking you in the direction that you desire to go, then do something about that: Replenish your connection by choosing better-feeling thoughts.

Ask and It Is Given, P67

あなたの仕事は「決める」こと

この物質世界において、何かを「直接」現象化させるのは宇宙の仕事です。

では、現実の創造者としてのあなたの仕事は何か？

ということですが、それはあなたが望むものを「決める」ことです。

あなたの現在の状況や、感じている感情・思考はひとまず置いておいて、まずはあなたが決めることで、現実はそちらの方向に動いてきます。

この「決める」というのは、あなたのどの意識レベル（潜在意識・顕在意識）で行われているかに関わらず、非常に強力な願いとなって宇宙に放たれます。

この願いは確実に宇宙に届いています。

しかし、注目すべきは、あなたがなりたいものを決めた後に、その願望に対して抱く「感情」です。

例えば、

• なりたい自分よりも、なりたくない自分にフォーカスが当たっている
• そんなこと、どうせ無理だと思っている
• 自分が欲しいものをすでに持っている人を見た時に嫉妬心を感じる

といった感情を見せたとき、あなたの波動はソースエネルギーと合っていないということがわかります。

あなたが本当にその願いを叶えると決めたのならば、そこではっと気づき、その周波数に合わせた行動を選択したり、マインドセットを持ったりして、周波数を調整していくことが重要です。

It is not your job to make something happen—Universal Forces are in place for all of that. Your work is to simply determine what you want.

Ask and It Is Given, P68

願いは一方通行

願いは、あなたが意識的に願った時だけではなく、あなたの思考や感情を通して、常に宇宙に放たれています。

そして、願いに関する宇宙の法則で、もう一つ重要なことがあります。

それは、一度放った願いは、引き下げられないということです。

ですので、私たちは常に自分の恒常的な波動状態である「機嫌」や「態度」に対して責任を持つ必要があります。

ここで、宇宙拡大の基本原則を簡単に整理します。

宇宙拡大4つの基本原則

• バラエティ（Variety）がコンテンプレーション（Contemplation）のきっかけとなる
• コンテンプレーション（Contemplation）がプリファレンス（Preference）を生み出す
• プリファレンス（Preference）が願い（Asking）となって宇宙に放たれる
• 放たれた願いは常に宇宙に届いている

となりますが、ほぼエイブラハム独自の表現で埋め尽くされているので、一つずつ意味を確認していきましょう。

したがって、願いを叶えるためにあなたに託されたことは、

いかに自分自身の周波数を、あなたが経験したい現実の周波数に合わせられるか

という一点のみです。

そして、その問題に対する答えが、「自分の感じ方に注目し、意図的に思考を選んでいく」ということになります。

All of your desires, wants, or preferences emanate from you naturally and consistently, for you stand at the Leading Edge of a Universe that makes so. So, you cannot hold your desire back; the eternal nature of this Universe insists that your desires come forth.

Ask and It Is Given, P69

まとめ

今回の要点をまとめると、

• 感情に注目する
  • あなたの感情と願望の強弱は比例している
  • あなたの感情の良し悪しは、あなたの波動とその願望に対しての共鳴度を示している
  • 感情は「コントロールするもの」ではなく、「観測するもの」
• 虚無感は危険信号
  • 「虚無感」とは、あなたの心のタンクが空になった状態のこと
  • 心のメーターを0にしないためには、メーターがプラスになるような思考を意図的に選択する必要がある
  • 現実をコントロールする ＝ あなたの作る真実を意図的に選んでいく
  • 思考を導いていく ＝ 意識の向け先をコントロールする
• あなたの仕事は「決める」こと
  • 「決める」というのは、意識レベル（潜在意識・顕在意識）に関わらず、強力な願いとなって宇宙に放たれる
  • 決めた後の、願いに対する感情に注視する
• 願いは一方通行
  • 一度放った願いは、引き下げられない
  • 自分の感じ方に注目し、意図的に思考を選んでいく意識を持つ

となります。

よく、「感情の起伏が激しい」「感情を抑えきれない」という言葉を耳にしますが、感情は波動のインジケーターなので、そもそも我々に感情をコントロールする能力は備わっていません。

私たちにコントロールできるのは、意識の向け先（物事の捉え方）だけです。

しかし、意識の向け先をコントロールすることによって、良い思考を選択し、その結果望む感情を感じることができるというメカニズムなので、間接的には感情はコントロール（正確にはディレクション）することができると言えます。

ですので、たとえあなたが今、虚無感や絶望感といった感情を感じていたとしても、その感情に飲み込まれることを避け、あくまでも宇宙からのサインとして冷静に分析しましょう。

そして、少しずつ心のメーターが上がっていくように、焦らず地道に周波数を調整していけば良いのです。

そうすれば、きっと明るい変化が訪れると信じています。

• 強い落ち込みや日常生活に支障が出るほどの重い症状がある場合は、医療・専門家のサポートも検討してください

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次回は、「引き寄せの法則でよくある間違い3つ」というテーマで、あなたがまだ成功していない理由について深掘りしていきます。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。