なぜ目的がないのに英語学習を続けるのか?【継続のコツ】

私は20年以上、独学で英語を学んでいますが、明確な目的や目標は持ったことがありません。

それでも、一度も英語を辞めたいとは思わず、現在まで続いています。

しかし、英語の勉強は挫折する人が多い習慣であるのも事実です。

では、英語を続けられる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか?

そこで、今回お話しするテーマがこちら、

それでは、始めていきましょう。

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何のために英語を学ぶのか

あなたはどのような目的で英語を勉強していますか?

学生の人であれば、テスト勉強やTOEICや英検などの試験のため、または留学準備のためという人がほとんどかと思います。

あるいは、仕事で英語を習得しなければならないので、ビジネス英会話のレッスンを受講しているという社会人の人もいるでしょう。

しかし、それ以外の理由で英語学習をしている人は、

  • 洋書をスラスラ読めるようになりたい
  • 映画や海外ドラマを字幕なしで楽しみたい
  • 外国人の友人ともっと深い話がしたい

といったような、純粋に「英語がうまくなりたい」という理由で日々英語学習に励んでいるかと思います。

しかし、そのような人でも、

  • 単語を1日〇〇個覚える
  • 参考書を1日〇〇ページ読む
  • 英検〇〇級に合格する

など、英語を勉強するには何かしらの目的や目標を持たないといけないと思い、英語の勉強のための英語を学んでいるという人も少なからずいるのではないでしょうか。

でも、その英語学習はやっていて楽しいですか?

楽しいというのであれば、それはあなたに合っているということなので、そのまま続けていただいて構いません。

しかし、英語学習を趣味や自己研鑽のために行なっているという人は、無理にこのような目的を持つ必要はありません。

自分の興味のある題材のみをとことん楽しみながらやって、義務感を感じるような勉強はいっさいやらなくてもいいと断言できます。

次にあげる項目に思い当たる節がある人であれば、今回の話は参考になるかと思います。

  • 英語学習といえばそれしか思いつかなかった
  • 英語学習は「勉強」という認識だった
  • 英語学習とは単語や文法を暗記することだと思っていた
  • 知らない単語はすべて調べないといけないと思っていた

それでは、なぜ自分の興味のあることしかやらないでいいのかという理由を解説していきます。

目的がなくても英語学習を継続させるコツ

では、なぜ目的がないのに英語が続けられるのでしょうか?

ポイントは6つ

  • 目的ではなく興味を持つ
  • 英語をツールとして扱う
  • 英語以外の知識を得る
  • ビジネスや趣味の能力向上に役立てる
  • 単語帳や参考書をノルマにしない
  • 音読やシャドーイングを必須にしない

詳しく解説していきます。

目的ではなく興味を持つ

全くの初心者や中学英語から学び直しが必要な人は、参考書や単語帳を数冊読んでおさらいするのは悪くありませんが、おそらくそれは退屈な経験となるでしょう。

英語学習に限らず、すべての習慣において継続が最も重要です。

そして、継続にとって最大の障害は退屈です。

したがって、まずは内容よりも、どうすれば苦痛を伴わずに継続できるかということを優先します。

そのためには退屈を避ける、すなわち自分が興味のあることを選択するということです。

いかなる場合も、「〜しなければならない」という意識が働いた時は注意が必要です。

常に自分の心を観察して、ワクワクしたり、没頭できるものを大切にしましょう。

英語をツールとして扱う

英語学習において、自分の興味のあることにフォーカスするということは、英語に対しての距離感を変える必要があります。

多くの人は今まで、英語は勉強して身につけるものであり、実際に使うという意識があまり持てなかったのではないでしょうか?

まずはこの観念を壊して、英語はあくまでもツールだということを認識し、

自分の知りたい情報や楽しみたいコンテンツをせっかくだから英語でインプットする

というマインドに切り替える必要があります。

生活の全てを英語に置き換えるのはさすがに不便が生じるので、今まで英語の勉強に充てていた時間を英語で何かを楽しむ時間に置き換えればいいだけです。

英語のための勉強をしなくても、リアルな英語を大量にインプットしていれば、自然と英語力は上がっていきます。

むしろ、その方が結果的には生きた英語を習得できるので、実際に英語を使う場面で成果を発揮します。

英語以外の知識を得る

英語をツールとして使うことによって、英語だけではなく、そのコンテンツの内容自体を自分の知識としてストックしていくことができます。

確かに、参考書や単語帳でインスタントに勉強した方が効率的かもしれません。

しかし、それらの本にある例文や内容は無味乾燥なものが多く、それを知ったことによって心が動いたり、何か気づきを得るといったことはありません。

むしろ、英語を勉強するというのが目的なので、そのような情緒的な文章はあえて使っていないともいえます。

ですので、あることについて知りたい・興味があるという場合は、その情報を英語で取り入れることを意識してみましょう。

まずは、日常的なトピックや日本のことについての話題など、すでに馴染みのあるテーマから挑戦してみるといいでしょう。

もちろん、その後日本語で確認したり、先に日本語で予備知識を入れてから英語でさらにその知識を固めるというスタイルでも問題ありません。

ビジネスや趣味の能力向上に役立てる

英語をツールとして使うことに慣れてきたら、今度は自分のビジネスや趣味の能力向上といった、より自身のアイデンティティに深く関係しているところで英語を介入させてみます。

例えば、

  • プログラミングを英語で学んでみる
  • ビジネス書を原著で読んでみる
  • 筋トレの方法を英語のYouTubeチャンネルで調べる
  • オンラインゲームを英語環境で参加してみる
  • 外国人が英語で教える料理教室に参加してみる

など、自身の仕事やライフスタイルに深く関わる重要な部分を英語に置き換えていきます。

もちろん英語の難易度は格段に上がりますが、元々興味の度合いが高い分野なので、

もっと知りたい…
英語ではどのように表現するのだろう…

というように、知識への渇望感が生まれ、自然に英語へのハードルが低くなっていきます。

単語帳や参考書をノルマにしない

そうは言っても、単語帳や参考書もやらないとまだ不安…

という人は、英語の勉強を完全にやめる必要はありません。

しかし、このような書籍は大概、何周もして強引に脳みそに詰め込むような学習方法を推奨していることが多く、大きな苦痛を伴います。

げん丸

よく英語系YouTuberの人が〇〇を何十周してみたというような動画を上げてるブヒな

えいじ

うん、もはや修行僧の域だね

幸か不幸か、このような思考を使わない単純な活動は中毒性が高く、一旦ループに入るとやらないことに対して罪悪感や強迫観念を覚えます。

もはや、そうなると当初の目的からは完全に外れ、手段が目的と化している状態になっています。

実際、私も昔はDUO 3.0ALL IN ONEを何周も回そうと意気込んでいた時期がありましたが、性格に合わず二周で終わりました。

このような学習は、毎日のノルマにするのではなく、

  • スキマ時間に行う学習としての位置付けにする
  • 忘れた頃にパラパラ読み返してみる
  • 読み物として純粋に楽しむ

くらいの軽い気持ちで扱うのがいいかと思います。

音読やシャドーイングを必須にしない

英語学習において、音読やシャドーイングは効果のあるメソッドとして市民権を得つつありますが、私個人の意見としては、必須の学習方法ではないと思っています。

こちらも単語帳や参考書と同様に、思考を必要としない活動です。

しかも、音読やシャドーイングは体力の消耗が激しく、やった感が結構あるので、それで満足してしまって他の学習をおろそかにしてしまう危険性があります。

どちらかというと、音読やシャドーイングは英語学習というよりは発声練習に近いので、英語を滑らかに澱みなく発話できるという効果が期待できます。

また、単純に声を出すというのは、緊張をほぐしたり、顔の筋肉のストレッチにもなるので、英会話のレッスン前のウォーミングアップとして10分程度行うと効果が実感できます。

おわりに

単語帳や参考書で英語を勉強するのは、陸地で船の操縦方法を学ぶようなものです。

しかし、いつまでも予備知識だけを詰め込んでいるだけでは、永遠に船乗りにはなれません。

ある程度の準備ができたら、勇気を出してこの無限に広がるEnglish Oceanへ大航海に出ましょう。

その先には、今まで体験したことのないような感動や出会いがきっとあります。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

italki紹介イメージ
えいじ
1982年東京生まれ・蟹座・血液型A型。
20代の頃にアメリカ・カリフォルニア州オレンジカウンティに留学。グラフィックデザインを専攻する。
趣味は洋書多読。難易度はあまり気にせず、興味のあるものからどんどん読んでいる。
英語学習歴は20年以上。
相棒はフレンチブルドッグのげん丸くん。

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