Chapter 1: First Meeting
今回紹介する本はこちら、
Omi of the Stars
Omistars Trilogy – Book 1
日本語版のタイトルは『アミ小さな宇宙人』。日本でも人気の本でしたが、なぜか絶版になっています。
大まかな内容は、13歳の少年ピーターがOmi(アミ)と名乗る宇宙から来た少年(のような見た目)と出会い、宇宙船に乗って様々な世界を旅しながら、大きな気づきを得て、成長していく物語です。
一見、子供向けのファンタジーに見えますが、実は結構核心をついた内容で、人によっては鳥肌が立つほどのパラダムシフトが起こる可能性があります。
まさに、まもなく訪れるであろうオープンコンタクトの指南書と言える一冊になっています。
それでは、始めていきましょう。
【Omi of the Stars:第1章】のあらすじ

まず、第1章での大まかな流れを掴んでおきましょう。
第1章の流れ
- ピーターが浜辺にいると、頭上にUFOが浮かんでいるのを発見する
- UFOは沖に着水する
- 中から一人の人物が出てきて、ピーターの元へ向かって泳いでくる
- その人物はピーターのいる岩に登り、おもむろに隣に座る
- ピーターは恐る恐るその人物に話しかける
- その人物は「外の世界から来た」と告げるが、ピーターはにわかに信じられない
- しかし、ピーターの考えていることを見事に当てられたことによって、彼の言っていることを信じると心に決める
それでは、詳しい内容を見ていきましょう。
未知との遭遇
ピーターは夏休みなると、おばあさんとともに浜辺の小さな町でバケーションを過ごします。
そんな夏のある日の夕方、ピーターは浜辺の大きな岩に座っていると、頭上に強烈な赤い光を放つ物体が飛んでいるのを発見します。その物体は様々な色の光を放ち、最初は花火か何かかと思っていましたが、よく見るとその物体は小さな飛行機のような形をしていました。
生存者を助けなければとパニックになりますが、辺りには人がいる気配はありません。オロオロしているピーターの元に、中から出てきたその人物はスイスイと泳いで向かってきます。
その人物の髪の毛は真っ白でしたが、見た目はまるで少年のようでした。ピーターの存在に気づいたその人物は親しげな笑顔を投げかけ、ピーターもその様子をみて一安心します。
そうこうしているうちに、その人物は軽やかに岩の上に登り、ピーターにウィンクをすると、何事もなかったかのよう隣に座り、星々が煌めく夜空を見つめながら、物憂げなため息を吐きます。
見た目は少年だけど、、、何者??
その人物の見た目は幼く、あるいはピーターより年下にも見えました。
しかし、これは変装ではないかとピーターは疑いました。なぜなら、その人物は真っ白な髪の色に加え、ダイバーのようなタイトな白いスーツと一体化した厚底の白いブーツといった不思議な格好だったからです。さらに、その衣服はまったく濡れておらず、ピーターを混乱させます。
しかし、胸元には羽がついたハートの形をした金色のエンブレムが付いているのに気づき、
(これは飛行機に関連するスポーツクラブか何かのユニフォームかな…)
と、思い直します。
ベルトも金色で、側面には通信機らしきものが装着されていおり、バックルは大きく輝いています。

初めての会話
二人はしばらく沈黙していましたが、彼が喋り出すことはないと悟ると、ピーターは彼に何があったのか尋ねます。彼が言うには、今回の着陸は緊急着陸で、飛行機は自分が操縦し、同乗者はいないということです。
ピーターはその少年が不思議なイントネーションで喋ることに気がつきました。
夜が更けていくにつれ、ピーターは少し肌寒くなってきたなと感じていたところ、その人物は突然、
「寒くない?」
とピーターに尋ねます。
「少しだけ」
—ピーターは答えます。
「ちょうどいい気温だよ」
—その少年が言い放った瞬間、ピーターは急に寒さを感じなくなりました。
ピーターはさらに尋ねます。
「君は何しにきたの?」
「ミッションを遂行するため」
—彼は空を見つめながら答えます。
この少年は只者ではないとピーターは感じていましたが、そのことについてはそれ以上詮索しませんでした。
ピーターの苛立ち
「飛行機は無くなったけど、この先どうするの?」
「え?何も無くなってないよ!」
—彼は元気に答えます。
彼曰く、飛行機は壊れておらず、海中に沈んだ飛行機は引き上げることが可能だということです。
「名前は?」
と、少年が聞いたので、
「ピーター」
と答えます。
しかし、自分の質問がはぐらかされていることに、ピーターは少し苛立ちを感じました。
その心情の変化に気付いた少年は、
「まあ、落ち着いてよ、ピーター。ところで君は何歳?」
とさらに質問をします。
「もうすぐ13歳…君は?」
と尋ねると、彼はケタケタと無邪気に笑い始めました。
ピーターは、飛行機が操縦できない自分を小馬鹿にしているのではないかと憤りを感じ始めましたが、彼の素直で人当たりの良い姿を見ていると、彼のことを完全に嫌いになることはできませんでした。
「君が想像するよりずっと年上だよ」
と、少年は答えると、見慣れないサインが表示された計算機のようなものを取り出して、計算をし始めました。
結果を算出すると、
「教えても君は信じないと思うけど、まあ、僕が生まれてから地球が太陽の周りを回ったのは…13回以上はあるかな」
とはぐらかしました。
彼は宇宙人?
満月が輝く夜空の下、しばらく沈黙が続く中、
(彼はどこか遠いところから来たのではないか…?)
と、ピーターは疑い始めます。ただ、少年の沈黙やミステリアスさに対する心地悪さは徐々にピーターの中から消えていきました。
ピーターはまじまじと少年の顔を確認しますが、どう見ても10歳か11歳の少年にしか見えません。だけど、彼はパイロットで13歳よりは年上だというヒントもくれました。
(もしかして、小人なのでは…?)
と、ピーターは思い始めます。
すると少年はぶっきらぼうに、
「世の中には宇宙人を信じる人たちがいるんだよ…」
と、まるでピーターの考えを見透かしたかのように呟きます。
その言葉にショックを受けたピーターはしばらくフリーズし、今までの不思議な事実を思い返しながら、一つのシンプルな真実に辿り着きます。
「いや、子供は飛行機操縦しないし!」
身の毛がよだつのを感じながらピーターは尋ねます。
「もしかして…君はその、いわゆる『地球外生命体』ってやつ…?」
「だとしたらどう?怖い?」
少年は質問で返します。この少年が地球外から来たという事実だけを取ればもちろん怖いはずですが、彼の見た目がその恐怖を和らげていました。
「悪い人ではないよね…?」
ピーターは恐る恐る尋ねると、
「君の方が悪ガキっぽいよね(笑)」
と、少年は戯けます。

地球人は劣等生?
しかし、優等生として育ってきたピーターは少年の冗談を間に受け、
「なんでそんなこと言うの?」
と真面目に聞いてしまいます。
すると少年も、
「それは君が地球人だからだよ」
と真面目に答えます。
ピーターはその短い答えの中に彼の真意を感じとりました。
確かに我々地球人は善人だけとは言えないし、そのことについてはピーターも悩んでいましたが、その場はスルーすることにしました。
同時に、この宇宙人の少年が地球人を下げることを平気で言うことに対して警戒心も感じていました。
ただ、ピーターはいまだに彼が宇宙人だと言うことを信じきれません。
「君、本当に宇宙人なの?」
「まあまあ、そんなに慌てないでよ(笑)」
少年はピーターを安心させるように、冗談めかしながら言います。
「この宇宙には生命が溢れていて、何百万という世界が存在しているし、そこには良い人たちがたくさんいるんだよ」
その言葉を聞いた時、ピーターは不思議な感覚に包まれました。何百万の世界に素敵な人たちが暮らしている様子がビジョンとしてはっきり見え、それまで感じていた恐怖や疑心が消え去ったのです。
ピーターの憤り
少年に危険性がなく友好的なこともあり、ピーターはようやく彼が宇宙から来たことを認めました。しかし、まだ引っかかっていることが一つあります。
「でも、彼は地球人を馬鹿にしたぞ!」
ピーターの憤りをよそに、少年は地球から見る夜空の綺麗さに感動しています。
「プレアデス星では文明がだいぶ発達しているんだ…」
しかし、先ほどから自分の質問に答えてもらっていないピーターはたまらずに声を荒げてしまいます。
「地球人がみんな悪いわけではないぞ!なんで全員が悪党みたいに言うんだ!」
「そこまでは言ってないよ。ただ、他の世界に比べて、親切さや思いやり、連帯感が弱いってこと」
「ほら?僕らのことをゴミみたいに思ってるじゃないか!」
「いや、そうは言ってないよ」
と、優等生で真っ直ぐなピーターの怒りはさらに膨れ上がり、しばらく押し問答は続きますが、少年は微笑みを絶やさず、丁寧にピーターの話を聞いてます。
彼はエスパー?
完全に沸点を超えてしまったピーターは、心の中で
(くそっ!こいつの鼻っ面をぶん殴ってやりたい…)
と、毒づきます。
すると、少年は突然—
「僕の鼻ってそんなにブサイク?」
と聞いてきます。
ピーターはショックを受けると同時に、恐怖を感じます。
(か、彼は心の中を読めるのか…?)
ピーターは少年の顔を覗き様子を伺うと、勝ち誇ったようにニヤニヤしています。
にわかに信じがたいピーターですが、ひとつテストをしてみることにします。
「ねえ、僕が今何考えてるか当ててみてよ」
—ピーターは頭の中でバースデーケーキを思い浮かべながら尋ねます。
「なぜ君は僕が思考を読むことができると思うの?」
少年が質問で返すと、
「いや、別に…まあ冗談だよ」
と、ピーターは濁します。
「十分な証拠はあるのかい?」
「………」
少年に詰め寄られると、ピーターは狼狽えます。
「いいかい、ピーター。この宇宙にはね、色んな現実があって、別の存在たちがいて、もっと微細で目には見えない世界が広がっているんだよ。そこには微細な知性だけが通れる扉があって、彼らは微細な方法で語り合うんだ」
「は?なんだよ、『微細』って!?」
ピーターはそんなトンデモ話に付き合ってられるかと言わんばかりの態度で聞き返します。
彼は微笑みながら言いました—
「ところで、キャンドルは何本だい?」
「!!!……」
それからピーターは、二度とこの少年を疑わないと決めました。
—Look, Peter, there are other types of realities, other beings, more subtle worlds, with subtle doors for subtle intelligences, and subtle ways of communicating…
Omi of the Stars, P12
まとめ

少年について、本章で分かったことをまとめると、
- プレアデス出身だと思われる
- ミッションを遂行するために一人で地球にやってきた
- 年齢不詳だがかなりの年数を生きていると考えられる
- 言語以外の方法(テレパシー)でコミュニケーションをとることができる
- 地球の言語も話せる(おそらく高度な自動翻訳を使用)
- 地球人に危害を加えるつもりはない
といった感じです。
SFが好きな人や宇宙存在に興味がある人には、たまらない掴みだったのではないでしょうか?
次回は「第2章:ピーター、空を飛ぶ」をお送りします。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。

3千年前の巫女タフティからのメッセージ
高次元存在エイブラハムからのメッセージ
ワン・コマンドで創造主に繋がる




