英語の音声を聞いて文字に起こす勉強法「ディクテーション」。
えいじ時間がかかる割には効果を実感しない…
という人も多いかと思います。
また、
げん丸そもそも音を文字に起こすことに意味はあるの?
と、感じている人もいるかと思います。
結論から言うと、ディクテーションはリスニングの練習としては効率が悪いです。
しかし、ディクテーションを音から入る単語・文法学習と捉えると、その見え方が180°変わります。
そこで今回は、こちらのテーマについて解説していきます。
- ディクテーションが「意味ない」と言われる理由
- ディクテーションの効果的な使い方

この記事を書いた人
- 英語学習歴20年以上
- 3年間のアメリカ留学を経験
- ネイティブと英語Podcast配信
ディクテーションが「意味ない」と言われる理由
冒頭でもお伝えした通り、ディクテーションを単純なリスニング練習と捉えてしまうと、そのポテンシャルを十分に発揮することができません。
ここでは、ディクテーションを意味ないものにしてしまう考え方をいくつか紹介します。
聞き取れていないのに書けてしまう
ディクテーションは、聞き取れた音を文字に書き起こす練習なので、「書ける=聞き取れる」と思ってしまうかもしれません。
しかし、実際には音が聞き取れていなくても、それまでの文法や語彙の知識があれば、書けてしまうことがあります。
前後の文脈の流れから、そこに何が入るかをある程度予測できてしまいます。
ただ、これは英語のリスニングとしてはいたって自然な現象です。
実際、ネイティブの人たちもすべての音を聞き取っているわけではなく、重要なワードだけ拾って、あとはある程度予測しながら聞いています。
特に、消える音(リダクション)は、何度聞いても聞こえません。
つまり、消えるということは、そもそもちゃんと聞かなくても、文全体の意味は成立するということが言えます。
そのため、正しく書けたかどうかだけでは、実際にどの音を聞き取れていたのかまでは判断できません。
聞き取れているのに書けないことがある
ディクテーションは、一定の長さの音声を聞いて、何と言っていたかを思い出してから、文字に起こします。
そのため、再生時間が長くなるほど、記憶力の影響が大きくなります。
なので、ちゃんと聞き取れていたとしても、忘れてしまって書けないということが起こります。
そうなると、これはもはや記憶力のトレーニングになってしまいます。
また、聞き取れていても、その単語のスペルを知らなければ、正解することができません。
記憶力に関しては、実際の会話でも役立つかとは思いますが、スペルを正確に思い起こしながら会話をすることはまずありません。
そのため、実践を想定したリスニング練習としては、あまり適していないと言えます。
綺麗な英語に慣れすぎてしまう
ディクテーションに使う素材は、その学習の性質上、綺麗で整った英語を選ぶのが基本です。
なぜなら、冗長な文章やフィラー(言いよどみ)が多い文章だと効率が悪いからです。
しかし、実際の会話はもっとラフで、省略や言い直しが頻発します。
なので、一語一句追っていては、とてもじゃありませんが、会話についていくことはできません。
実際、日本人の英語学習者の多くがネイティブとの会話で挫折を味わうのは、この「綺麗な英語に慣れすぎている」のが主な原因だと思っています。
そうすると、
えいじリスニングのトレーニングでディクテーションをやってたけど、まったく意味なかったのかな…
と、評価を下げる原因になってしまうでしょう。

ディクテーションの効果的な使い方
ここまでは、ディクテーションのネガティブな面にフォーカスしてきましたが、使い方によっては毎日取り入れるべき効果的な学習に様変わりします。
それぞれ見ていきましょう。
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知らない単語を音から覚えられる
日本の学校の英語教育では、単語を文字から覚えて、あとから音を確認するのが一般的です。
しかし本来は、音から入って文字を確認する方が、言語習得の順序としては自然です。
音から入って意味を理解した単語の方が、単語帳などで文字から暗記した単語よりも、記憶に残りやすいです。
えいじここで大事なのは、スペルを正確に書けることじゃなくて、音と文字が結びついていることだよ
さらに、ディクテーションは、「聞こえた音を文字に起こす」という目的がはっきりした能動的なトレーニングなので、知らない単語の取りこぼしがなくなります。

他の学習に組み込む
正直、英語学習の方法としては、ディクテーション単体の優先度は低めです。
しかし、他の学習を補完するサブの学習として組み込むと、相乗効果が期待できます。
シャドーイングの前にディクテーションをしておくと、自分の理解度を把握できますし、一度音を細部まで聞くことになるので、その後の読み上げでもクオリティが上がります。
また、シャドーイングをした後に確認作業としてディクテーションを行うと、さらに理解が深まり、弱点も見つけやすくなります。
また、精読精聴の仕上げとしてディクテーションをしたり、ボキャビルのバリエーションとしてディクテーションを行うことも可能です。
他の学習のサブとして使う場合は、一語一句書き取る方法ではなく、聞き取れなかった箇所だけを確認する方法で構いません。

「少し難しい素材」を「短時間」で
ディクテーションは負荷が高いので、初心者は難易度の低い素材を選んだ方がいいと思われがちですが、実はディクテーションに関しては、少し難しいと思うくらいのレベルの素材が適しています。
なぜなら、ディクテーションは聞き取れない単語を調べて、次からは認識できるようにする学習だからです。
なので、すべて聞き取れる文章を大量にこなしても、あまり意味はありません。
ただ、難しすぎても挫折してしまうので、一文に対して、1〜2語聞き取れない単語があるのが理想です。
また、ディクテーションは高い集中力を必要とするので、多聴のように長時間聴くことができません。
なので、10〜15分程度にとどめ、毎日行います。
そのため、英語学習の習慣化という意味でも、ディクテーションは使い勝手が良いと言えます。
なお、ディクテーションの素材選びに困ったら、アプリに任せてしまうのが早いです。
特におすすめなのは、スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)です。ディクテーションのトレーニングが標準で入っているので、すぐに始めることができます。
レッスンは1回3分からなので、スキマ時間の学習にも最適です。
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おわりに

ディクテーションで引っかかる時のパターンは3つあります。
- 聞き取れなかったが、その単語自体はすでに知っていた
- 聞き取れなかったし、その単語自体も知らなかった
- 聞き取れたが、その単語自体は知らなかった
特に重要なのが1つ目で、単語自体は知っていても、文字と音がリンクしていない状態です。
単語の意味自体は知っているのに、実際の音声の中ではその単語だと認識できないのは、非常にもったいないです。
文字から覚えるスタイルだと、この領域の単語が無数に発生します。
それを一つ一つ修正していくには、ディクテーションはもってこいです。
確認した単語は、音読やシャドーイングで正しく発音できるようにし、実際の会話でも積極的に使って、アクティブワードを増やしていきましょう。
2つ目は、単純に単語を知らないケースなので、シンプルに語彙を増やすしかありません。
また、リスニング力が上がってくると、3つ目の「知らないけど聞き取れる単語」が増えてきます。
そのうち、「聞き取れるけど、意味はわからない」という状態が増えていきます。そうなると、実際の会話が相当楽になります。
えいじ今言った「〇〇」ってどういう意味?
と聞き返すことができ、意味もわからず頷いたり、愛想笑いをすることもなくなります。
このように、ディクテーションはリスニングの練習と捉えるのではなく、英語の音と文字をリンクさせる作業として取り組むと効果を感じやすいでしょう。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
瞬間英作文アプリという選択肢も

