なぜテレビを捨てるだけで成功に近づくことができるのか?
若者のテレビ離れが加速していると言われて久しい昨今ですが、実際には今でも多くの人がテレビを保有しているのが現状です。
LINEリサーチによるテレビ保有率の統計(2023年)によると、最も少ない18〜27歳の年代でも80%前後あり、他の世代では90%近くあります。
つまり、世の中の多くの人にとっては家にテレビがあるのが当たり前で、
テレビがない生活なんて考えられない…
というのが、実情かと思います。
しかし、もしあなたが、その大多数の中から抜け出し、「人生を変えたい・成功したい」と思っているのであれば、今すぐテレビを処分することをお勧めします。
実際に私も子供の頃からかなりのテレビっ子でしたが、5年ほど前に一念発起してテレビを処分したところ、人生が好転し始めました。
なので、今回はその経験を踏まえて、
- なぜテレビを捨てると生産性が爆上がりするのか
というテーマでお話をしたいと思います。
それでは、始めていきましょう。
テレビを捨てると生産性が著しく向上する理由
なぜテレビを捨てると生産性が上がるのでしょうか?
理由は7つ
- 可処分時間が大幅に増える
- ワーキングメモリを無駄に消費しない
- 集中力が上がる
- ドーパミンレベルが正常に戻る
- 睡眠の質が向上する
- 物理的な圧迫感がなくなる
- メディアによる印象操作から離れられる
詳しく解説していきます。
可処分時間が大幅に増える
テレビなし生活の一番のメリットは、可処分時間が大幅に増えるということです。
テレビは生活に深く溶け込んでいるので、無意識にテレビ画面に釘付けになって、手が止まっている時間帯が増えることによって、気付かないうちに貴重な可処分時間がどんどん奪われてしまっています。
私の例で言うと、
- 朝起きたらとりあえずテレビをつける
- 食事中はテレビを見る
- 食後も今見ている番組が終わるまでそのまま見続ける
- 寝る前までテレビはつけっぱなし
という感じで、「とりあえず何かしら見ていないと落ち着かない」という状態でした。
こうやって改めて見ると、かなり異常だったということがわかります。
スキマ時間をすべてテレビで埋めている形なので、到底ここに自己研鑽の時間やその他の生産的な時間を挟み込む余裕はありません。

テレビは見ないけどYouTubeは見るよ
という人もいるかと思いますが、残念ながらYouTubeもテレビと同等、あるいはそれ以上に時間泥棒になっている可能性すらあります。
しかし、テレビよりは若干能動性が強いので、YouTubeの方が多少は時間管理はしやすいのではないかと思います。
いずれにしても、「これから何かを成し遂げる」と決心した人にとっては、テレビをはじめ、あらゆるメディアから距離を置くことは必須になります。

ワーキングメモリを無駄に消費しない
人間が生産的あるいは能動的な活動をするときには、大量のワーキングメモリを必要とします。
しかし、ワーキングメモリの容量には限りがあり、朝目覚めた直後が満タンで、その後活動を行なっていくにつれて減っていき、寝る前にはほとんど残量がなくなるというのが基本的な状態です。
ワーキングメモリは、
- 文字
- 音声
- 映像
- 計算
- 創作
など、情報を処理するあらゆる活動で消費します。
テレビを見るという行動は最も受動的なアクティビティの一つなので、テレビ単体ではそこまでワーキングメモリを消費することはありません。
しかし、長時間このような刺激を受け続けることによって、ワーキングメモリは確実に目減りしていきます。
そのため、自分では朝イチで勉強していると思っているつもりでも、
- 起床後にテレビを2時間つけてから勉強に取り掛かる
のと、
- 朝起きてからジャンクな刺激に晒されずに勉強に取り掛かる
のでは、その生産性に雲泥の差が出ます。
また、ワーキングメモリはマルチタスクを行なっているときにより消耗する性質があるので、テレビをつけながら勉強や読書をしていると、それぞれを単体で行うときよりも消耗率が高くなります。

自分が成長していくにつれて、できることの量も質も高くなっていって、よりワーキングメモリの大切さがわかるようになったよ

集中力が上がる
集中力を阻害する原因の一つに「選択肢の数」ということがあります。
先ほどのワーキングメモリの話にもつながりますが、人は決断するときに大きなエネルギーを使います。
そのため、テレビが部屋にある状態だと、
テレビを見る or 勉強をする
という二択を常に強いられており、そして、「勉強をする方を選択し続けなければならない」という負荷が常にかかっている状態です。
なので、たとえテレビをつけずに勉強することを選んだとしても、あなたの内側では全く異なったメカニズムでウィルパワーが消費されています。
カフェや図書館だと勉強が捗る人がいますが、それは単純にこの選択肢が少ない環境に移動したからに他なりません。
なので、いくら静かな環境やモチベが上がる雰囲気でも、スマホを目の前に置きながらでは同じことになります。
ですので、自宅でも高い集中力を保ちたい場合は「それしかやることがない」という環境になるべく近づけるのが理想的です。

ドーパミンレベルが正常に戻る
我々が住む現代の世界は、
- SNS
- ゲーム
- 動画ストリーミングサービス
など、高刺激でジャンクなもので溢れていて、テレビもその中に含まれます。
そのため、無意識に普通に暮らしていると、すぐにドーパミンレベルが異常な上がり方をしてしまい、
- 勉強
- 読書
- 筋トレ
- 瞑想
などの、本来やるべきことに着手する気が起きなくなります。
なぜなら、これらの良習慣はだいたい低刺激なものだからです。
本来ドーパミンというのは、
- 努力の末に何かを達成したとき
- 苦労の末に何かを獲得したとき
という回路で上げるのが健全なのですが、今はインスタントにドーパミンを上げるジャンクなものに溢れているので、高刺激のものに晒された後に低刺激の活動を行えなくなっています。
しかも、このドーパミンレベルが正常に戻るのはある程度時間がかかり、1日や2日デジタルデトックスをしても、あまり意味がありません。
そのため、日頃からこのような高刺激の元からは距離を置くことが大事になります。

睡眠の質が向上する
寝る直前までテレビを見ていると、ブルーライトの刺激で脳が覚醒してしまい、睡眠の質が下がってしまいます。
また、テレビはついだらだらと見続けて夜更かしをしてしまい、睡眠不足の原因にもなります。
逆に、就寝前の読書は睡眠に良い影響を与えます。
ただし、スマホやタブレットで読んでしまうと覚醒してしまうので、電子書籍で読みたい人はKindle Paperwhiteのようなブルーライトを使用していない端末を使うことをお勧めします。

物理的な圧迫感がなくなる
テレビがなくなることによって、部屋の中の圧迫感がかなり和らぎます。
特に、ワンルームで一人暮らししている人や、寝室にテレビを置いている人は、かなりスッキリ感を感じるかと思います。
私の場合は、27インチのiMacもあるので、テレビを置くとワンルームに2つのディスプレイが存在することになり、かなり圧迫感を感じていました。
この圧迫感と生産性はあまり関係ないように思うかもしれませんが、実際にはかなり影響を与えているという感覚があります。
また、私の信条として、「部屋はその人の心や意識の状態を表している」ということがあります。
そのため、部屋がスッキリしていれば、頭の中もスッキリするようになり、自然と生産性が上がっていきます。
メディアによる印象操作から離れられる
テレビから離れた生活を送っていると、普段テレビを見ている人との感覚の違いに気がつくようになります。
彼らの判断基準や感じる感情は、無意識的にテレビで見聞きした情報から来ているなということがはっきりと見えます。
特に、テレビしか情報源がなかった世代の人たちはこの傾向が顕著です。
たまに実家に帰った時などに、テレビを見るとあからさまに違和感を感じます。
日常的にテレビを見ていたときには気が付かなかったのですが、特にニュースやワイドショーなどを見ていると、不自然さが際立ちます。
話を生産性に戻すと、テレビから離れることによって、不要な不安や恐怖を煽られることがなくなり、自分のことに集中できるようになります。
そして、自分のやるべきこと・避けるべきことを正しく判断することができるようになります。
つまり、日常の中で人工的な感情の揺らぎが起こらなくなるので、無駄なエネルギーを消費しなくなるのです。
テレビなし生活のデメリット
テレビがないことによる弊害はある?
私がテレビを処分するときに懸念していたデメリットとしては、
- 世間の情勢を把握できなくなる
- 周りの人と話が合わなくなる
- 流行に鈍感になる
- 来客時に間がもたなくなる
といったことが挙げられますが、いずれも杞憂に終わりました。
自分が思っていた以上に、テレビがなくても全く困らなかったです。
今では、VODサービスが充実しているので、もしどうしてもに見たい番組があった場合は、大概のものはピンポイントで見ることができます。
強いて言えば、オリンピックやサッカーの国際試合など、テレビでしかやっていないスポーツ中継があるときには、多少の寂しさを感じましたが、そんなのは滅多にないことですし、別に見なければ見ないで、日常生活には何の支障もありません。
よって、テレビなし生活による実質的なデメリットはないということが言えます。

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おわりに

私自身、子供の頃はかなりのテレビっ子で、特にお笑い番組が大好きでした。
今の40・50代の人ならわかるかと思いますが、
- とんねるず
- ダウンタウン
- ウッチャンナンチャン
- ナインティナイン
といった、今ではお笑いのレジェンド的存在の人たちが、まだギラついている時代で、攻めた番組が多く、テレビがまだ面白い時代でした。
もし、私がこの時代にテレビなし生活に挑戦をしていたら、おそらく挫折していたかもしれません…。
幸い、私がテレビなし生活を始めた頃は、色々とコンプライアンスが厳しくなり、次々と伝説的な番組が終了していった時期だったので、タイミング的にはちょうど良かったように思います。
もし、あなたが今、「何よりも優先してやるべきことがある」という強い思いを感じているのであれば、まずはテレビを処分するというところから始めてみることをお勧めします。
間違いなく劇的な変化を感じるはずです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
