物質世界と非物質世界は繋がっている｜エイブラハムの教え『Ask and It Is Given』【1】

エイブラハムが私たちに伝えようとしていることとは？

今回紹介する本はこちら、

Ask and It is Given: Learning to Manifest Your Desires
日本語訳版：新訳　願えば、かなうエイブラハムの教え

本書は、「引き寄せの法則の元祖」とも言える一冊で、現実創造のほぼ全てを網羅しているといっても過言ではありません。

エイブラハムのメッセージには、目が覚めるような叡智が詰まっており、きっとあなたも大きな気づきを得ることができるでしょう。

第一回目の今回は、

物質世界と非物質世界は繋がっている

というテーマについてお話をしていきたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

この記事で解説している内容は、本書を読んで私なりに解釈したものであり、著者の意図を忠実に反映したものではありません。また、実例の内容など一部わかりやすいものに変更・追加している場合があります。

【Ask and It Is Given】について

本書は、エスターとジェリーという夫婦が、チャネリングを通じて高次元存在のエイブラハムから送られてきたメッセージを紹介する本です。

エイブラハムの言葉は叡智に満ちていて、私たちが無意識に感じていた抵抗や固定観念を吹き飛ばしてくれるような、かなり強力な一冊です。

本書のメインテーマは、

あなたの現実の創造者はあなたである

ということです。

エイブラハムの現実創造の大きな特徴として、

あなたが願ったことは何でも叶うが、それはあなたがそれを受け取ることを許可したときだけ

という大原則があります。

この本は、ただ単純に「ポジティブになりましょう」「ワクワクしよう」ということではなく、

• 思考
• 感情
• 信条（ビリーフシステム）

といった、あなたが放出するエネルギーによって、どのように現実が引き寄せられるかというメカニズムを深く掘り下げて説明しています。

なので、スピリチュアルというよりは、より現実的な量子力学の領域に近く、タフティの理論ともかなりリンクする部分があります。

また、本書では、22個の実践的な引き寄せメソッドが紹介されており、引き寄せ初心者でも入りやすい内容になっています。

エイブラハムとは

では、そもそも、なぜエイブラハムが存在し、この世界の我々と積極的にコンタクトを取ろうとしてるのか？

ということですが、エイブラハムが存在するのは、高次元存在たちの明確な意図が存在します。

それは、私たちに宇宙の法則を思い出させるということです。

そして、エイブラハムはそれを実行するために組織された複数の非物質的存在から成る集合体です。

つまり、エイブラハムというのは、一つの魂あるいは意識的存在から成り立っているわけではなく、複数の存在が同時に存在し、その集合体がエイブラハムという一つの概念に昇華しているというイメージです。

この感覚は、初見の人だとあまりピンとこないかもしれませんが、身近な例で例えると、Amazonなどのカスタマーサービスで、一つのチャットボットに対して複数のオペレーターがスタンバイしている状態を思い浮かべてもらえるとわかりやすいかもしれません。

エイブラハムによると、物質的存在である我々人類も皆同時に非物質的存在（魂・ハイヤーセルフ・創造主と解釈できる）を有しており、本来物質世界からのアクセスも可能ですが、この物質世界で作り上げてしまった強力な抵抗のパターンによって、ほとんどの人はその繋がりがクリアではなくなってしまっているとのことです。

ただ、まれにエスターのように、このアクセスがクリアに開いている人が存在します。

それが、エイブラハムがエスターをミディアム（媒体）として選んだ理由です。

Abraham is a family of Non-Physical Beings naturally assembled by our powerful intention to remind you, our physical extensions, of the Law of the Universe that govern all things.

Ask and It Is Given, P3

我々のいる物質世界はソースの延長

エイブラハムは、我々の住む物質世界は非物質世界（ソースエネルギー）の延長線上に存在すると言っています。

エイブラハムが存在する次元では、意思疎通はすべてバイブレーションを通して行われ、内容の齟齬がない完璧なコミュニケーションが成り立っています。

そのため、言葉や言語は存在せず、話すための口や聞くための耳も存在しません。

この能力は、物質世界に住む我々人間にも本来備わっている機能ですが、ほとんどの人が使い方を忘れてしまっている状態です。

In fact, you and your physical world are extensions of the Non-Physical Source Energy.

Ask and It Is Given, P3

今、良い気分でいることの大切さ

私たちのほとんどは、非物質世界とのコンタクトの仕方を忘れてしまっていますが、その繋がりを完全に失ったわけではありません。

ここでキーとなるのは、私たちの感情です。

我々は感情を通して、向こう側とコンタクトを取ることができます。

エイブラハムが、望む現実を引き寄せる上で大切なこととして、特に強調しているのは、

今この瞬間、良い気分でいること
“The power of feeling good now”

です。

ソースから望む現実のパターンを選択して、自らの意思で現実を構築するには、自らの波動を高めて、ソースの波動と同調させる必要があるからです。

ですので、あなたが今どんな状況に置かれているかというのは問題ではありません。

また、現実創造の大原則として、

受け取る準備ができていないと、あなたはそれを受け取ることができない

ということがあります。

つまり、あなたがそれを手に入れることによって感じる感情を、今感じる（ことができるようになっている）必要があるということです。

いくらあなたが何かを望んでいたとしても、本人の意識にそれを手にしている現実感覚がなければ、意図的な現実化は起こりません。

You Only Hear What You Are Ready to Hear

Ask and It Is Given, P5

まとめ

今回の要点をまとめると、

• 私たちのいる物質世界は非物質世界であるソースエネルギーの延長
• 感情を通して向こう側の世界とコンタクトが取れる
• あなたが受け取る準備ができているものしか受け取ることができない
• 今、良い気分でいることが大切

となります。

つまり、ここでエイブラハムが言いたかったことは、私たち物質的存在の出力元は非現実的存在（魂・ハイヤーセルフ・創造主）であるという解釈ができます。

これは、「現実の実体は鏡の向こう側にある」という、タフティの鏡の法則の概念とリンクします。

やはり、現実を大きく変えるには、非現実世界からアプローチをする必要があるというのは、間違いなさそうですね。

また、エイブラハムは、

• 私たちは愛され恵まれた存在である
• 私たちの魂はこの物質的時空間の創造を楽しむためにこの世界にやってきた

ということを、私たちに思い出して欲しいとも述べています。

そして、その鍵となるのが、「今、良い気分でいること」です。

次回から、エイブラハムのメッセージや具体的なメソッドについて深掘りしていきたいと思います。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

今回紹介した本

• Ask and It is Given: Learning to Manifest Your Desires
• 新訳　願えば、かなうエイブラハムの教え