あえて値段の高い新品で本を買う理由はあるのか?
紙の本を読む時の選択肢としては、
- 新品の本を買う
- 中古の本を買う
- 図書館で借りる
- 家族や友人から借りる
と、だいたいこの4つのパターンだと思います。
それぞれ掛かる費用が違いますが、本の内容は変わりません。
したがって、単純に費用対効果だけで考えたら、中古価格で買う、もしくは図書館や人から借りるという方法が合理的に思えます。
では、なぜあえて一番値段の高い新品の本を買う人がいるのでしょうか?
それは、新品で買った本を読んだ方が身になるからです。
そこで、今回お話しするテーマがこちら、
- 本は新品で買った方が身になる理由
それでは、始めていきましょう。
本は新品で買った方が身になる理由
なぜ新品で買った本を読んだ時の方が身になるのでしょうか?
ポイントは5つ
- 本を購入することは自己投資
- 人は購入した時の価格を実際の価値と錯覚する
- 人は掛けた費用分の価値を取り返そうとする
- 本が綺麗だと丁寧に読もうとする
- 本当に読む価値がある本をスクリーニングできる
詳しく解説していきます。
本を購入することは自己投資
まず大前提として、本を購入するということは浪費や消耗ではなく、自己投資と捉えることができます。
自己投資というからには、将来何倍にもなって自分に還ってくるということが前提です。
投資なので、リターンを期待するのであれば、ある程度の身銭を切る必要があります。
自己投資には、
- 緊張感
- 責任感
- 覚悟
という、3つの必要な要素があります。
ある程度の金額をかけて一冊の本を購入することにより、
「決して安くない買い物をした」
という緊張感を感じ、
「しっかりとこの本と向き合わなければ」
という責任感が生まれ、
「よし、読むぞ」
という覚悟を持ちます。
しかし、古書店のセールで買った本、あるいは図書館や人から借りた本だと、この心理が働かないので、自分の中で本に対する重要度が著しく下がってしまいます。
これが、自己投資に掛かる費用を渋ってはいけない最大の理由です。
人は購入した時の価格を実際の価値と錯覚する
人の習性として、購入した時の金額を実際の価値と錯覚するということがあります。
例えば、ブランド品の場合、
- 贅沢な素材を使用している
- 有名なデザイナーを起用している
といった、実際に価値の高い要素もありますが、それを身につけている人たちの自尊心の大元は、高級品を買えた自分というところにあります。
要するに、
ブランド品の金額 = ブランド品の価値 = 自分の価値
という式が、潜在的に彼らの中で成り立っているということです。
自己投資の場合は、これを逆手に取ってうまく活用します。
人は本能的に、価値があると感じるものを優先するという習性があるため、
本の購入価格 = 本の内容の価値
という錯覚起こし、
本の内容の価値 = 自分の価値
となるので、その本を読むことによって自分の価値が上がるというマインドになり、真剣にその本を読むようになります。
逆に、購入価格が低いと、その本の内容に価値を見出せなくなってしまうので、身を入れて読まなくなってしまいます。
人は掛けた費用分の価値を取り返そうとする
もう一つ人間の習性として、
- お金
- 時間
- 労力
など、今まで投資した分だけの価値を取り返したいということがあります。
これを投資用語では、
コンコルド効果(Concorde Effect)
と言います。
つまり、新品で本を買うと、
これだけお金をかけたんだから、ちゃんと読まないともったいない…
という心理が働くので、その本と向き合う真剣度が上がります。

音楽もサブスクで聴くよりも、新品のCDで買っていた時の方が繰り返し聴いてたブヒな!
実際の投資の世界では、
負けると分かっているのに、今までの犠牲を考えてずるずる続けてしまう…
というネガティブな意味で使われるコンコルド効果ですが、自己投資で使う場合はポジティブな効果が期待できます。
本が綺麗だと丁寧に読もうとする
新品の本は、まっさらで綺麗な状態なので、必然的に丁寧に扱おうという心理が働きます。
丁寧に扱うということは、すなわち丁寧に読むということにも繋がります。
特に日本人は、新しいもの・けがれがないものに崇高さを見出す民族なので、どこか神聖なものを扱うかの如く表紙をめくるという人も多いのではないでしょうか。

新品ガジェットのパッケージをを仰々しく開ける開封の儀がネットで流行るのも日本独特の感覚ブヒな
その時点で、すでに精神が整っており、

さあ、読むぞ
という面持ちで一冊の本に向き合っていることでしょう。
また、新品の本を丁寧に読めば、メルカリなどで高値で売れるというメリットもあります。
売却額を差し引きすると、中古で買った時との金額差がそこまで大きくならないので、新品で買ってもあまり負担になりません。
また、本のページに直接メモやマーカーを書き込む場合でも、中古の本よりも新品の本に書き込む時の方が高揚感が高くなり、脳に良い刺激となります。
本当に読む価値がある本をスクリーニングできる
新品で本を買うということは、その時点でその本が今の自分にとって本当に必要な一冊ということが言えます。
これが、中古本の場合だと、

新品で買うほどではないけど、安いから買うか
というマインドになりやすく、すでにその本を買うことの目的が、内容ではなく割安で商品が買えるという満足感を得ることにすり替わってしまっています。
本の価値 < 割安で買えたというお得感
つまり、このような本は購入した時点ですでにその役目を終えているので、読んでも読まなくてもどちらでもいい本という位置付けになり、長期の積読行きが濃厚となります。
当然ですが、限られた時間を投資して読書をしていくわけなので、このような「どうでもいい本」は読まないのに越したことはありません。
さらに厄介なのが、

せっかく買ったから読まないとな…
という、先ほどのコンコルド効果も発揮されて、自分にとって価値を感じない本を嫌々読むという最悪の状態になりかねません。
また、人から薦められて借りた本の場合は、

借りたから、早く読まないといけないな…
というマインドになりやすく、もはやその本を読むことに義務感を感じるまでになってしまうこともあります。
本当に読みたい本であれば、夢中になって読んでいるはずなので、借りた本を読むのが憂鬱と感じる場合は要注意です。
なので、高いお金を払ってでも読みたいと思う本をスクリーニングするという意味でも、新品で本を買うことには意義があります。
したがって、人から薦められた場合でも、自腹で新品を購入して読む場合は、このテストに合格しているということになります。
特に、読書によって人生を変えたいと思っている人にとっては、この基準がさらにシビアになるので、有効なベンチマークとなります。
おわりに

本を読む理由は人それぞれだと思いますが、読書をする人のほとんどは、その本から何かを得たいと思って読んでいるかと思います。
それは、自己啓発書やビジネス書など直接的な知識を得るジャンルに限らず、感動や気づきを得る小説も同じだと思います。
自然の法則として、何かを得るには、まず自分から何かを与えなければなりません。
与えるものは必ずしもお金である必要はありませんが、本を読むということに関して、現代ではお金という形で自分のエネルギーを与えるというのが最も自然です。
つまり、それなりの対価を得たいなら、それ相応のものを気持ちよく与えなければなりません。
新品の本にお金をかけるのは抵抗がある…
という人こそ、新品の本を買うことでコンフォートゾーンを抜け出すきっかけになり、近々ブレークスルーが訪れるかもしれません。
どうか、本にお金をかけることに罪悪感を感じず、気持ちよく読書を楽しんでもらえればと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

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