英会話のフリートークで会話が途切れないトピック選びとは?
当ブログでは、オンライン英会話のレッスンはフリートークで受けることをおすすめしていますが、いざやってみると、

何を話して良いかわからない…
と、ネタ選びに難儀しているという人もいるかと思います。
あるいは、
話すネタはなんとか見つかったけど、どうも楽しめていない…
すぐにネタ切れしてしまう…
という人もいるでしょう。
そこで、今回お話しするテーマがこちら、
- 英会話のフリートークで失敗しないトピック選びの条件
- 英会話のレッスンで避けるべきトピックの条件
それでは、始めていきましょう。
英会話のフリートークで話すトピックの条件
英会話のフリートークで話すネタは自由ですが、効果的なレッスンにするためには、いくつか条件があります。
フリートークのネタ選び3つの条件
- 先生よりあなたの方が得意なこと
- 先生よりあなたの方が好きなこと
- 話す時に強い感情を伴うこと
これらの条件のいずれかに当てはまるものを選べば、フリートークでのネタ探しに迷うことはなくなります。
詳しく解説していきます。
先生よりあなたの方が得意なこと
先生よりあなたの方が得意なこと(詳しいこと)について話す最大の利点は、
あなたが先生に教える立場になれる
ということです。
誰しも1つや2つ何か得意なことや詳しいことがあると思います。
例えば、
- 技術や知識を要する趣味
- 仕事で身につけた技術や知識
- 本やYouTubeで得た技術や知識
など、探せば何かしらあると思います。
この得意のレベルは、必ずしもプロレベルである必要はありません。人より少し得意でさえあれば、いくらでも話し続けることができます。
そして、必然的にあなたは先生に教える立場となり、能動的にその場を支配するようになります。
なぜこれが効果的かというと、人は誰かに何かを教えている時に脳が最も活性化するからです。
さらに、英語力向上という観点からも、
複雑なアイデアをシンプルな英語で表現する
ということが、非常に有効なトレーニングになります。
また、普段なら興味を持たれないだろうというような話題でも、英会話の先生であれば興味を持ってあなたの言っていることを一生懸命理解しようとしてくれます。
そして、何かわからないことがあったら、先生があなたに質問し、あなたがそれに答える、という好循環が生まれます。
この時、英語でどのように説明するかわからなくても、伝えたいことはすでに固まっているので、なんとか知っている単語や表現、さらにはジェスチャーやイラストも交えて必死に意図を伝えようとします。
この時、英語脳がめちゃくちゃ活性化しています。
さらに、自分の得意分野をしっかり説明できなかったという悔しさから、

次回までには英語でどのように表現するか絶対に理解しておくぞ!
という猛烈なモチベーションが湧いてきます。
そして、次回にもっとうまく説明できて、先生が「なるほど!」と腑に落ちたところを見た時に、心地よい達成感を感じると同時に、あなたの脳内では大量のドーパミンが放出されます。
このようにして、習慣の正のループが生成され、あなたの英語力は加速度的に伸びていきます。
ドーパミンによる習慣の形成については、
の記事で詳しく解説しているので、興味があれば読んでみてください。
先生よりあなたの方が好きなこと
先生よりあなたの方が好きなことについて話す最大の利点は、
人に魅力を伝える能力を身につけることができる
ということです。
英語学習というと、どうしても単語や文法といった論理的な情報や方法論に目が行きがちですが、本来一番大事なのは自分の気持ちや感情を相手に正確に伝えるというコミュニケーション能力の部分です。
この能力を磨くには、自分の気持ちや情熱がはっきり出るような好きなことを話すのが、最も簡単で効果的です。
そして、この「自分の好きなものの良さを誰かに伝える」という行為は、ものすごく脳が喜びます。
人は誰しも、
自分の好きなものを誰かに知ってもらいたい…
シェアして多くの人に広めたい…
その良さに共感してもらいたい…
という潜在的な欲求を持っています。
この時選ぶ題材はどんなにマニアックでも構いません。
むしろ、マニアックであればあるほど熱量が高く、英語力向上の効果が見込めます。
これも、得意なことと同様、先生はどんなことでも興味を持ってあなたの話を聞いてくれるので、高いモチベーションをキープしながらレッスンを継続することができます。
この高揚感は、教材を使ったレッスンでは得られない、フリートークならではの醍醐味です。
話す時に強い感情を伴うこと
自分の得意なことや好きなことを話題にしても、思うような結果が得られない…
という人は、日常の出来事で何か感情が大きく揺れ動いたことについて話すのもおすすめです。
例えば、
- 幼少時代の思い出
- 最近あった嬉しいこと・悲しいこと
- パートナーや家族とのエピソード
- 人生観が変わった出来事
など、ポジティブ・ネガティブに関わらず、その時の情景がまざまざと頭に浮かぶようなイベントをピックアップします。
この「頭に思い浮かべたイメージを言語化する」というのは、言語学習において非常に重要なプロセスです。
そうすることによって、右脳と左脳の連携が強化され、いちいち頭の中で日本語を英語に訳さなくても、反射的に英語で反応ができるようになります。
つまり、英語脳が発達するということです。
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英会話のレッスンで避けるべきトピックの条件
フリートークに限らず、英会話レッスン全般で避けるべきトピックの条件もあります。
英会話で避けるべき3つの話題
- あなたが普段しないこと
- そのレッスンで初めて知ること
- 当たり障りのない話
詳しく解説していきます。
あなたが普段しないこと
オンライン英会話のレッスンでは、フリートークであっても、ある程度トピックの幅を絞って、いくつかの候補の中からピックアップする、というスタイルが主流です。
それ自体に問題はありませんが、その中にあなたが興味のあることがない場合が多く、結果的にあなたが普段しないことについて話すことになってしまうというのが問題です。
例えば、
- 普段新聞やニュースを読まないのに、政治や金融の話について話す
- オリンピックはあまり真剣に見ていないのに、競技や選手のことについて話す
- しっかりとした自分の考えを持っていないのに、環境問題や人種問題のことについて話す
といった感じです。
しかし、これまでの教育で植え付けられた「英語の勉強」という慣習から、このような退屈なトピックを何の疑問を持たずに受け入れてしまう、ということが平気で起こります。
判断基準として、
普段あなたが友人や家族と話さないことは、英会話のレッスンでも話さない
ということを守っていれば、大抵の場合はうまくいきます。
また、あなたが普段しないことについて話すことによって、あなたの会話のポジションが後手に回るという弊害が生まれ、どうしても受け身の体制でレッスンを受けざるを得なくなります。
そのレッスンで初めて知ること
スクールによっては、レッスンをフリートークにしても、完全なフリートークではなく、ある記事を読んで「そのことについてどう思いますか?」という、どちらかというとディベートに近い形式の場合があります。
この時、自分の守備範囲内のトピックを選んだとしても、その記事を読んで初めて知ることについて話すというのはあまりお勧めしません。
全体像を完全に把握していることでさえ、英語で表現するのに難儀するのに、その時に仕入れた情報をその場で咀嚼して英語でアウトプットするというのはあまり生産的ではありません。
その記事の内容が非常に興味深く、あなたの知的好奇心を満足させるような内容であればまだ良いのですが、大抵の場合、自分から積極的に取りに行っていない情報(人から与えられた情報)というのは、その場ですぐに知識吸収を渇望するということはありません。
そのため、自主的に取りに行っていない情報をその場の限られた時間の中で無理やり理解しなければならないというのは結構なストレスになります。
また、そのトピックについて理解度が低い状態なので、どうしてもうわべをなぞることしかできず、薄っぺらい会話で終始してしまいます。
そうすると、ドーパミンシステムがうまく機能せず、学習効率が下がってしまいます。
当たり障りのない話
これは、特に初めての先生とのレッスンでやってしまいがちなのですが、相手がどのような人かわからないので、とりあえず当たり障りのない話をしてしまうということです。
例えば、
- 余暇の過ごし方
- 好きな食べ物
- 好きな映画
- 今まで訪れた国
- 天気の話
といったものです。
このような話は無難で、英語で簡単に表現することができるので、
- 沈黙の間が生まれてしまった時の繋ぎとして使う
- 話の流れの中で自然に出てくる
というのは良いのですが、このような質問の応酬を最初から最後まで繰り返してレッスンを終えるというのは、英語学習としてはあまり効果が見込めません。
もし、いきなりコアな話をするのは憚られるということであれば、話の導入はこのような普遍的な質問をし、その答えからさらに突っ込んだ質問をしていって、だんだんと深掘りしていくというスタイルでも良いかと思います。
避けるべきは、一つの質問から話を広げることをせずに、単発の質問をただ繰り返していくことです。
この方法は非常に楽なので、無意識にやってしまいがちですが、ここはぜひコンフォートゾーンから一歩踏み出して、もう少し強めの負荷をかけるようにしてみましょう。

おわりに

英会話レッスンでフリートークをするのに、一番重要なのは先生選びです。
いかに自分と相性の良い先生を見つけるかというのが鍵となります。
そして、

この人だ!
と、ピンとくる先生を見つけたら、可能な限り同じ先生の授業を受け続けてください。
私の経験上、いろんな人の英語をランダムに聞くことのメリットよりも、同じ人と絆を深めながら、心の通ったレッスンをする方に大きなメリットがあると感じています。
また、フリートークでレッスンを受けるメリットの一つとして、
教材のクオリティやクラスルームのUIを気にせず、純粋に先生との相性でサービスを選べる
ということがあります。
なので、サービスに対しての世間の評価はあまり気にせず、純粋に人で選んでみてください。
これからフリートークをとにかくこなしていこうと思っている人は、
あたりの格安オンライン英会話スクールで、まずは自由な会話に慣れてくのがおすすめです。
そして、ノンネイティブに物足りなさを感じてきたら、
といった、ネイティブ講師が充実しているサービスに移行しても良いでしょう。
しかし、いずれのサービスも「英会話スクール」という特性上、フリートークといえど、ある一定の壁を感じてしまうことがあるのは否めません。

もっとフレンドリーでカジュアルなフリートークを楽しみたい!
という人には、【italki(アイトーキー)】 という語学学習プラットフォームがおすすめです。
私も実際に長らく利用していますが、今までで一番しっくりきている英会話サービスです。
ぜひ、フリートークを通じて、心の通った英語体験をしてもらえたらと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
