勉強で集中力が続かない?ゾーンに入るには瞑想するのが一番

この記事を読んでくれているということは、すでにあなたは勉強や読書に対して高いモチベーションを持っていて、何かを成し遂げようという気概に溢れている状態だと思います。

が、いざ始めてみると、

  • すぐに集中が途切れてしまう
  • 全然内容が入ってこない
  • 何度も同じ箇所を読み返さないといけない

という問題を抱えていて、なんとか自分を奮い立たせて集中する方法模索している状況ではないでしょうか?

しかし、集中力というのは集中しようとすればするほど集中できなくなるという性質があります。

実は集中力を得るには、集中しないということに意識を向ける必要があります。では、どうすればいいかというと、

ただ、何も考えない時間を持つ

ということをすればいいだけです。要するに瞑想をするのが一番手っ取り早いということです。

今回は、なぜ瞑想をすると集中力が高まるのかという理由を詳しく解説していきます。

Contents

なぜ勉強や読書をし始めると集中できないのか

では、なぜモチベーションが高い状態にも関わらず、いざ勉強や読書を始めるとすぐに集中が途切れてしまうのでしょうか。

理由は主に3つあります。

  • 他のことを考えてしまう・気が散る
  • 睡眠不足
  • 集中しようとしている

それぞれ解説していきます。

他のことを考えてしまう・気が散る

まずはじめに考えられる理由として、勉強を集中して行う準備・環境が整っていないということが考えられます。つまり、今から行う勉強以外のことで頭の大部分が占拠されている状態です。

では、具体的にどのようなことが要因となっているのでしょうか。

ひとつずつ見ていきます。

悩みや不安

一番大きな要因となるのは、悩みや不安です。

悩みや不安というのは、未来や過去のことについて思いがぐるぐる回っている状態なので、今何かできるということがありません。なので、ワーキングメモリを常に消耗し続けている状態です。

集中力を取り戻すには、まずこの悩みや不安を一旦外に置いておく技術が必要になります。

スマホ依存

現代で最も深刻になりつつある問題のひとつがスマホ依存です。

とくにデジタルネイティブ世代の人にとっては、スマホというのはもはや体の一部のような感覚だと思います。

もちろん、勉強に集中しようと意気込んでいる時はスマホは触らないようにすると思いますが、依存度が強い人だとスマホがチェックできない環境になった瞬間不安感に襲われて、一種の禁断症状のような精神状態になります。

そうすると常にスマホのことが気になり、勉強どころではなくなります。

そのような人は、まずはドーパミンデトックスをしてドーパミンレベルを正常化する必要があります。

周りのことが気になってしまう

これは私もそうなのですが、HSPの気質を持っている人は周りのちょっとした音や匂いに敏感に反応してしまい、瞬間的にその対象物にフォーカスが合ってしまいます。

そのような人は逆に集中力が高い状態なのですが、フォーカスのアンテナが全方向的に向いてしまっていて、不要なものまでキャッチしてしまい、結果的に本来集中すべきことになかなか集中できないということが起きます。

この場合は、集中しない技術を身に付けることによって、目の前のことに焦点が合うようになります。

睡眠不足

睡眠不足が続き睡眠負債が膨らんでくると、ワーキングメモリの容量が常に低い状態になるので、何かをしようとしても著しくパフォーマンスが落ちます。

すでにバッテリーが切れかかっている状態なので、脳はこれ以上リソースを消費しないように眠気を出して思考をストップさせようとします。

そのため、処理能力が著しく落ちているので、読んだことが一度で頭に入ってこず、読み返しが頻繁に起こります。

集中しようとしている

集中力の大原則として、集中しようとしてする集中は長続きしないというものがあります。

本当に集中している状態とは、それ以外のことに集中していない状態のことを言います。言い換えると何かに没頭している状態が究極の集中状態です。没頭している状態では意思の力は必要ありません。身体的な体力が続く限り集中が続きます。

しかし、集中しようとしている時は、集中することに集中してしまい、本来の内容に集中できていないという状態になりがちです。さらに、他のことを考えてはいけないと思えば思うほど、余計にそのことが頭から離れなくなります。

また、いつでもどこでも集中しようとすれば集中できると思っているというのもあります。集中というのはその場面になったときにスイッチを入れればすぐにONになるというものではありません。前段階から集中する準備を整えて、その場面になったらすでに集中している状態になっているというのが自然な流れです。

瞑想が全てを解決する

瞑想を行うことによって、これらすべての原因をまるごと解決することが可能です。

瞑想によって得られる効果をそれぞれのアプローチから解説していきます。

瞑想で今ここにいる状態に戻る

瞑想で呼吸に意識を向けることによって、今ここにいる状態になることができます。

悩みは起こってしまった過去から、不安はまだ起こっていない未来から発生するものなので、今ここにいる状態のときにはどちらも存在することができません。

言ってしまえば、悩みや不安というのはあなたのエゴが作り出した幻想です。瞑想によって今ここに留まる技術を身に付ければ、自然とそのことに対してのネガティブな感情は消えていきます。

もちろん、現実問題として抱えている難題や陥っている逆境というのはなくなりませんが、そのことについてとやかく思い悩むことがなくなり、一つの現象として俯瞰して物事を捉えることができるようになります。

そうすると、慢性的な悩みや不安を抱えながらも、今やるべきことに集中できるようになります。

そして、悩みというのは放っておくと反芻(はんすう)してしまい、どんどん肥大化していきます。

反芻(はんすう)
rumination
過去の失敗や後悔について繰り返し考え込んでしまうこと

しかし、瞑想を行うことによって、

  1. ありのままを受け止めることができるようになる
  2. 浮かんできた考えや湧いてきた感情をそのまま観察して昇華させる技術が身に付く
  3. ネガティブな感情を自分の中に留めることがなくなる

ということが起こり、結果的に反芻が弱まっていきます。

また、瞑想中に雑念が浮かんでもすぐに呼吸に意識を戻す訓練をすることによって、日常生活で気が散ったとき(フォーカスが他のものに移ったとき)にも応用ができます。

スマホ依存に関しても、瞑想を行うことによってドーパミンデトックスがなされ、これまでのような異常な依存状態は脱することができるので、スマホを一定時間触らなくても平気になります。

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瞑想で睡眠不足を解消する

瞑想を行うことによって睡眠の質が改善します。

睡眠の質が上がると一度の睡眠での回復量が増えるので、結果的に必要な睡眠時間が短縮されます。

睡眠不足とは端的に言うと、脳の疲労物質が残っている状態です。そして、瞑想自体にもこの疲労物質を除去する効果があります。具体的には10分の瞑想が45分の睡眠に相当する回復効果があるということが研究でわかっています。

そして、瞑想でDMN(デフォルトモードネットワーク)になることによって、脳の情報が整理されて、取り入れる情報が素直に頭に入ってくるようになります。

DMN(デフォルトモードネットワーク)
Default Mode Network
何に対しても集中していない状態。ぼーっとしている状態。深いリラックス状態。この状態の時に脳は情報を整理したり、不要な情報を消去したりしている。

瞑想で集中しない技術を身につける

マインドフルネスとは対象物に意識を集中して、あるがままをジャッジメントなしで只々観察していくということですが、実は本当の狙いは対象物以外のことには一切集中をしないというところにあります。

何かに集中したい場合、集中する技術よりも集中しない(フォーカスを合わせない)技術が重要になってきます。

瞑想をすることによって、意識を向けていること以外のものを自分の世界の外に追いやることができます。つまり存在していないという状態になるので、必然的に目に前のものにしか集中がいかなくなります。

そうすることによって「集中しなければならない」というエゴや執着を手放すことができ、結果的にいつでもどこでも集中ができるようになります。すなわち、瞑想を行っていない時でも瞑想的な生き方が日頃からできるようになるということです。

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ゾーンに入るとはどのような状態か

では俗に言う「ゾーンに入る」とは具体的にどのような状態なのでしょうか。

「集中している」という動詞的な表現ですが、実は「集中している」というのは行動ではなく状態です。

「集中しにいく」という能動的な動作ではなく、「集中している感覚を受け取っている状態」という受動的な変容のイメージです。

もちろん、集中しようと意図してフォーカスを何かに合わせることは可能ですが、この場合の集中はビームのように点で合わせるイメージなので、フォーカスが合っている時はいいのですが、他のことにフォーカスが合いやすく、安定してフォーカスを合わせ続けるのが難しいということがあります。

一方、集中しているという「状態」のときは、点ではなく空間内(ゾーン)がすべてフォーカスされている状態なので、360度全方向的にフォーカスが合っている状態です。なので、意図的に何かに焦点を合わせるという必要がありません。これがまさにゾーンに入るという現象です。

そして、ゾーンに入っている状態が一定時間続いている状態をフロー状態といいます。要するに何かに没頭している状態です。

この状態が本当の意味で集中している状態といえます。

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休憩時間は瞑想で集中力を回復させよう

勉強や読書の集中力を上げたいという人は、ぜひ休憩時間に5分でもいいので瞑想を取り入れてみることをお勧めします。

逆にスマホでSNSやYouTubeを見てしまうと、さらに脳のリソースを消費して、集中できない状態になってしまうので注意が必要です。

瞑想は頭のストレッチのようなものです。

情報や固定観念が入力され続けると、どうしても頭のスポンジが固くなってしまい、集中できなかったり新たな情報を吸収しにくくなってしまいます。

瞑想でこのテンションを緩めることによって、スポンジがふわふわになり吸収力が回復します。

余裕があれば、毎日のルーティンとして朝と夜またはどちらかに10〜15分ずつやってみましょう。きっと目に見えた効果を感じると思います。

具体的な瞑想のやり方については次の記事、初心者でもOK!今すぐできる瞑想のやり方と丹田呼吸法で説明したいと思います。

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