これから留学に行くか迷っている人へ伝えたいこと
一昔前に比べ、今ではだいぶ身近になってきた海外留学ですが、それでも今まで海外で生活したことがない人にとって、一大決心であることは変わりません。
この記事に訪れてくれたあなたはきっと、本心では「留学に行きたい…」と思っていても、頭に浮かんでくる様々な不安や葛藤が邪魔をして、
自分は本当に留学に行くべきなんだろうか…
と、なかなかその一歩を踏み出せないでいるのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 留学に行くべき人ともう一度考え直した方がいい人を迷いの原因で判断する
というテーマで、お話をしていきたいと思います。
それでは、始めていきましょう。
留学に行くべき人の迷いの原因
まずは、

ぜひ留学に行くべき!
という人の、よくある迷いの原因を挙げていきます。
留学に行くべき人の迷いの原因6つ
- 英語が通用するか不安
- 英語が上達するか不安
- 恋人や友達と離れるのが不安
- 就活に出遅れるのではないかという不安
- 明確な理由がないのに留学に行っていいのかという葛藤
- 経済的な理由
それぞれ解説していきます。
英語が通用するか不安
おそらく、留学に対する迷いの原因の中で最もメジャーなものの一つが、
現地で英語が通用するのだろうか…
という自分の英語力に対する不安ではないでしょうか。
これに関しては、全く問題ないと言えます。
もちろん、中学英語くらいはマスターしておいた方がいいですが、生活面に関しては英語力はそんなに必要ありません。
大概のことは、度胸と愛嬌でなんとかなります。
しかし、「これから大学へ行こう」という人は、少々厳しい現実が待っているかと思います。
「今まで英語は結構得意な方だった」という人でも、99%の人は挫折感を味わうことになると思います。
ただ、その現実を受け止め、そこからどう成長するかが大事なので、スタート時点の英語力に関してはそこまでシビアに考える必要はありません。
むしろ、英語が得意かどうかよりも、英語が好きかどうかの方が重要です。
留学を機に、自分の中で一気に英語モードのスイッチが入るので、今まででは考えられないくらいのボリュームの学習量をこなすことができるようになるかと思います。
ちなみに、私は高校2年の時に英検準二級を取得しましたが、アメリカの大学入学当初は全く歯が立ちませんでした。
それでも、2年間の課程を終えるころには、そこまで英語で不自由を感じることがなくなっていました。

英語が上達するか不安
もう一つ英語力に関する不安として、
留学に行くからには、ペラペラになって帰ってこなければ…
という、自分の成長に対するプレッシャーです。
おそらく、このような悩みを抱えている人は、心のどこかで、
留学まで行って、英語がたいしたことなかったら恥ずかしい…
という思いがあるのかと思います。
しかし、安心してください。その不安は杞憂に終わります。
もちろん、留学期間にもよりますが、1年以上英語圏で生活していて、それなりに毎日英語を勉強していれば、ブレークスルーが起きないということは考えにくいです。
また、このような人は自己評価が厳しい傾向があるので、自分ではあまり成長していないと思っていても、実際はかなりレベルアップしているということが少なくありません。
ただ、一つ注意点があり、現地で日本人と行動するのは最低限に抑えた方が良いということです。
どうしても、日本人同士は居心地がいいので、つい一緒に行動しがちですが、一旦脳を日本語モードに切り替えると、再度英語モードに切り替えるのが大変です。
ここは心を鬼にして、なるべく現地の人と交流するようにすることです。
私もその居心地の良さに抗えなかった一人なので、これは声を大にして言いたいです。

恋人や友達と離れるのが不安
日本での生活が充実している人が抱える悩みとしてありがちなのが、
留学に行くと、恋人や友達と疎遠になってしまうのでは…
という、今の人間関係に対する不安です。
特に、恋愛関係においては、遠距離恋愛はとてもシビアな問題です。
しかし、厳しいようですが、あなたが留学に行ったくらいで離れていく人なのであれば、その人はあなたにとってそれまでの人だったというだけのことです。
その人が本当にあなたと縁のある人であれば、距離がどんなに離れていようが、関係が壊れることはありません。
本当にあなたのことを思ってくれている人であれば、あなたが心からやりたいと思っていることを応援してくれるはずです。
逆に「置いていかないで」「考え直して」と言ってくる人には要注意です。その人はあなたをコントロールしたいだけの人です。
ひとつ言えることは、その今の関係を断ち切ってでも留学に行ったことで、将来後悔することはありませんが、本当は留学に行きたかったのに、今の関係を取って留学に行かなかった場合は、今後消えることのない後悔になる可能性があるということです。
ですので、今は辛くても、どちらの選択が自分の魂の声に従っているか、心を落ち着かせて聞いてみましょう。
就活に出遅れるのではないかという不安
今現役の大学生の人や、卒業を控えた人の中には、
留学に行くことで、周りのライバルに置いていかれないか…
という、就活に出遅れる不安がある人もいるかと思います。
確かに、20代前半の数年というのは非常に大きく、1年遅れただけで「もう希望通りのところには就職できないのではないか…」と思ってしまうかもしれません。
しかし、就職が数年遅れたくらいでは、その後の人生に全く影響はありません。
むしろ、就職を焦ることによって、本来留学で得ていたであろう貴重な経験、しかも20代前半でする体験を逃すというのは、その後の人生において代用が効かない時間を永久に放棄することになります。
もちろん、何歳からでも留学に行くのは素晴らしいことですが、18〜22歳くらいの間に行く留学というのは、あなたの人生において別の意味をもたらします。
むしろ、その留学経験で、ひとまわりもふたまわりも人間が大きくなって帰ってきて、当初よりも自分に合った就職先が見つかる可能性の方が高いです。
就職はいつでもできますが、留学に行ける年齢というのは実質的に限られてきます。
留学は行けるうちに行っておきましょう。
明確な理由がないのに留学に行っていいのかという葛藤
留学には興味があるけど、特にやりたいことや目的がない場合、
具体的な目標がないのに留学に行ってもいいのだろうか…
という、目的が明確でないことに対する葛藤や後ろめたさを感じている人もいるかと思います。
もちろん、具体的なプランがあるに越したことはありませんが、留学はまず行ってみないと、実際に自分が向こうで何がしたいのか、何が合っているのか、というのはわからないものです。
むしろ、何も明確な理由がないのに、「なぜか留学に行きたいと思っている」という方が、純粋に魂が求めている道の可能性があります。
このような、言葉では説明できないワクワク感はGOサインの可能性大なので、直感に従って行動していきましょう。
ただし、一旦留学に行くと決めたら、そこからは論理的思考に切り替えて、情報収集をし、具体的なプランに落とし込んでいきましょう。
そのまま何となくの雰囲気で行ってしまうと、私のように現地に行ってから後手後手の選択になってしまうので、ある程度のビジョンを持つことは大切です。
経済的な理由
留学はまとまった資金が必要になるため、
留学に行きたいけど、そんなお金は用意できない…
という、経済的な理由で留学を諦めざるを得ないという人もいるかと思います。
ただ、お金がかかると言っても、せいぜい数百万円程度です。
あなたの人生の貴重な時間と体験に投資すると思えば、決して高い買い物ではありません。
お金は後からいくらでも稼げますが、18〜22歳というあなたの人生で一番キラキラした時間は二度と戻ってきません。
なので、あなたが本当に留学に行きたいと心の底から思っているのであれば、ここは多少無理してでもなんとかお金を工面して、まずは海外に出てしまうことをお勧めします。
留学でなくても、働きながら海外に滞在できる「ワーホリ(ワーキングホリデー)」という制度もあるので、特に学校で勉強することにこだわりがない人は、ワーホリも検討してみてはいかがでしょうか?
今では、スマ留や夢カナ留学といった格安で留学・ワーホリができるサービスがあるので、一度相談してみるのもいいかと思います。

もう一度考え直した方がいい人の迷いの原因
今度は逆に、

そこで迷っているなら、もう一度考え直した方がいいのでは…
という人のパターンを見ていきましょう。
留学を考え直した方が良い人のパターン3つ
- 親に留学に行ってこいと言われている
- 恋人や友人に一緒に留学に行こうと誘われている
- 就活を有利にするために留学に行こうかと思っている
それぞれ解説していきます。
親に留学に行ってこいと言われている
留学に行く理由で意外に多いのが、「親に言われたから留学に行く」という人です。
たとえ親に言われたからだとしても、それが本当に自分のやりたいことなのであればいいのですが、
親に言われて仕方なく留学に行くことになった…
という場合は要注意です。
親としては、「我が子に良い経験をさせてやりたい」という純粋な親心で言ってくれているのだとは思いますが、本人に行く意思がない場合は、それはただの押し付けであり、親のエゴになります。
そのような家庭で育ってきた人は、自分の本当の気持ちを親に伝えるのが苦手な人が多く、別にやりたいことがあっても自然と封印してしまう傾向にあります。
ですので、「留学に行かなければならない」という義務感を感じているようであれば、自分の心に正直になって、考え直した方がいいかもしれません。
恋人や友人に一緒に留学に行こうと誘われている
自分はそんなに留学に興味がなくても、恋人や友人から、「一緒に留学に行かないか?」と誘われて、
この人と離れたくないから一緒に行こうかな…
という感情で迷っている場合は要注意です。
この時点で、あなたはその相手に依存していることになり、向こうに行ってその関係性が悪化する可能性があります。
このようなケースで一緒に海外へ出ると、相手の人とあなたとの間で徐々に温度差が出てきます。
相手の人は、自ら来たいと思って留学に来ているので、どんどん積極的に外に出て、いろんな人と交流したいと思っていますが、元々あまり留学に興味のなかったあなたは、その人が行くところに付いていくだけで、主体性を持って行動することはあまりありません。
そうすると、段々お互い一緒に行動することに煩わしさを感じてきて、結局は関係が拗れてしまします。
留学は自分から行きたいと思った時にだけ行くのが懸命です。
就活を有利にするために留学に行こうかと思っている
これからキャリアをバリバリ積んでいきたいと思っている人の中には、
留学経験は就職に有利になるから行っておいた方がいいかな…
という理由で迷っている人もいるかもしれません。
しかし、「就職に有利になるから」というモチベーションだけでやり通せるほど、留学生活は甘くありません。
留学生活と聞くと、どこかキラキラしたイメージを持つかもしれませんが、実際には泥臭い勉強の日々が待っています。
特に大学に行くとなると、外出は家とキャンバスの往復だけで、常に課題に追われているという感じになります。
行ったとしても、気分転換に近くのスタバに行って勉強の続きをするだけです。
私が行ったのは、コミュニティカレッジ(日本の短大と大学の中間くらい)で、得意分野のグラフィックデザインを専攻していたのもあって、そこまで過酷ではありませんでしたが、それでも日々の課題の多さには目が眩みました。
四年制大学に通っている人たちはこの比ではなく、みんな相当大変そうでした。

あのなかやまきんに君も、LAの大学に筋肉留学に行った時に、学校の課題で忙しすぎて思うようにトレーニングができず、むしろ痩せて帰ってきたというのをネタにしているくらいだからね…
なので、「就職のためにとりあえす行っておこう」という気持ちがある場合は、本当にその覚悟が自分にあるのか、もう一度自分の心に確かめてみましょう。
おわりに

留学に行くというのは、人生の中でも最も大きい決断の一つなので、迷うのは当然です。
最後に、正しい選択をするための最もシンプルな判断基準を紹介します。
それは、
- その迷いが恐怖心から来ている場合は「GO」サイン
- その迷いがモヤモヤから来ている場合は「待て」のサイン
です。
人間には、ホメオスタシス(生態恒常性)という、生存のために変化をさせないようにするという機能が備わっています。
そのため、今の環境から全く違う環境へガラリと変えることは、あなたの体にとって脅威なので、恐怖心という形であなたをその場に留めようとします。
一方で、あなたの魂は、成長のために常に変化を求めているという矛盾があります。
そのため、我々人間は、常にこの恐怖心とコンフォートゾーンを出る不快感との戦いを強いられています。
これが、あなたの魂は「留学に行け」と言っているのに、体は「行くな」と反応する理由です。
つまり、あなたが感じている迷いの原因は、あなたのホメオスタシスが作り出した後付けの理由であり、あなたの本心ではありません。
ただ、その迷いがモヤモヤから来ている場合は要注意です。
これは先ほどの恐怖心とは逆で、魂は「やりたくない」と言っているのに、あなたの頭が「〇〇のためには行った方がいい」と、色々条件づけをしてしまっている状態です。
このような状態で留学に行っても、望むような成果は得られません。もう一度あなたの心のピュアな部分を観察してみましょう。

自分だけでは判断できない!
という人は、留学エージェントに相談するのが有効です。
今では様々なサービスがありますが、私が調べた限りでは、先ほど紹介したスマ留か夢カナ留学が特に良いのではないかと感じています。
まずは、自分が悩んでいることや迷っていることを、留学のプロに打ち明けてみましょう。
あなたの中の霧が晴れるかもしれません。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
