なぜ成功者は朝のルーティンを大切にしているのか?
世界の成功者に共通していることは何か。
それは、朝起きてから仕事に取り掛かるまでの間に必ず行う朝習慣(モーニングルーティン)があるということ。
彼らはこの朝の時間に秘められたパワーを知っています。
そのため、大きな成功を収めた後も、この朝のゴールデンタイムに行う習慣を一日の中で最も重要なアクティビティとして現在でも継続しているのです。
そこで、今回は、
- 成功者が朝の過ごし方を大切にしている理由
- 成功者が朝食前にしていること
というテーマについて、深掘りしていきたいと思います。
それでは、始めていきましょう。

成功者が朝の過ごし方を大切にしている理由
なぜ世の中の成功者たちは、あのような膨大な量の仕事をハイパフォーマンスで実行し、常に結果を出し続けることができるのでしょうか?
それは、彼らが多忙を極める中でも、毎朝のルーティンの時間は絶対に確保しているからです。
モーニングルーティン3つの効果
- 生活が整う
- 生産性が上がる
- セルフイメージが高くなる
それぞれ解説していきます。
生活が整う
モーニングルーティンで生活が整う理由は3つ
- 朝が整うとその日が整う
- 自己規律・セルフコントロールが鍛えられる
- 重要なタスクの習慣化が容易になる
詳しく解説していきます。
朝が整うとその日が整う
まず、仕事ができる人は、生活全体が整っている場合がほとんどです。
そして、朝の時間はその一日を作る上で土台となる重要な部分です。
人間には、朝に感じた気分がその日の精神状態を決定するという性質があります。
例えば、
- 朝に不運なことが起きて、その日は一日中ずっとテンションが下がったままだった
という経験はないでしょうか?
逆に、朝の時間さえ気持ちよく過ごすことができれば、その後に多少嫌なことが起こったとしても、そこまでダメージを受けません。
したがって、モーニングルーティンでコンディションを高め、最高のスタートを切ることによって、その日一日が整います。
えいじ英語では、
Morning shows the day
という言葉があるほど、朝の気分は重要だよ
自己規律・セルフコントロールが鍛えられる
人間は本能的に楽な方に逃げる習性があるので、整った生活を維持するには、ある程度の自己規律とセルフコントロールが必要になります。
そして、モーニングルーティンを行うこと自体が自己規律の塊のようなものなので、自然とセルフコントロールが鍛えられ、特に努力をする必要もなく勝手に生活が整ってきます。
また、朝のルーティンをしっかりこなすことによって、
えいじせっかく朝ちゃんとやったんだから、ここでだらけて一日を台無しにしたくない…
という心理が働き、自然といい緊張感を持って一日を過ごすようになります。
重要なタスクの習慣化が容易になる
これから習慣化したいタスクがある場合、すでに定着している習慣に条件付けすることによって、そのタスクの習慣化が容易になります。
これは、ハビットスタッキング(Habit stacking)といって、習慣化に関する最も重要なテクニックの一つです。
【今行っている習慣】を行った後に
【新しく始める習慣】を行う
したがって、朝のルーティンを固めることによって、自分にとってやるべき重要なタスクを朝に行う習慣を作ることができます。
例えば、
- 【瞑想】を行った後に【英語の勉強】をする
- 【散歩】に行った後に【筋トレ】をする
といった感じです。
このように、モーティングルーティンは、目標を達成するためのタスクを強固なものにする効果があります。

生産性が上がる
モーニングルーティンで生産性が上がる理由は3つ
- 省エネモードで動ける
- 心身の健康が増進する
- クリエイティビティが上がる
詳しく解説していきます。
省エネモードで動ける
モーニングルーティンを固めることによって、朝の行動が全てオートメーション化され、これまで行ってきた選択・意思決定の工程をカットすることができます。
例えば、起床後にやることとして、
- 冷水で顔を洗う
- ストレッチをする
- 洗濯機を回す
- 散歩に行く
といった感じで、朝起きてからすぐ行う行動の順番を決めておけば、
えいじえーっと…次は何をしようかな…
と、いちいち考えることなく、起き抜けで脳が半分眠っている状態でも、体が勝手に動くようになります。
この選択・意思決定という行動は、脳のリソースを大量に消費するので、そのポイントが少ないほど生産性が上がります。

心身の健康が増進する
モーニングルーティンで行う習慣は、
- 瞑想
- ストレッチ
- 散歩
- コールドシャワー
など、その行動自体が心身の健康に良い影響を与えるものがほとんどです。
そのような朝の良習慣を続けていれば、どんどん体が丈夫になって、ストレスが減り、常にポジティブなマインドでいられるので、必然的に一日のパフォーマンスが上がります。
クリエイティビティが上がる
モーニングルーティンで行う習慣は、
- 瞑想
- ヨガ
- 散歩
など、マインドフルネスなアクティビティが多いです。
そのような習慣を行うと、心や頭がスッキリして、創造性が上がり、難しい問題もすんなりと解決できるようになります。
そうすると、こなせる仕事量が増えるので、結果として生産性が上がるということにつながります。

セルフイメージが高くなる
モーニングルーティンでセルフイメージが高くなる理由は2つ
- 小さな成功体験(Small win)を獲得する
- 高いセルフイメージが一日中続く
詳しく解説していきます。
小さな成功体験(Small win)を獲得する
大きな目標を達成したり、理想の自分を目指す場合、そのゴールまでの道のりを小さなステップ(Small steps)に段階を分けて取り組むことが成功の鍵です。
そして、それぞれのステップで小さな勝利・成功体験(Small win)を獲得していくことによって、
自分はやればできるんだ…
と、徐々にセルフイメージが上がり、最終的に目的地に到達します。
モーニングルーティンをしっかり行ったということは、
怠惰な自分に打ち勝って、たとえモチベーションが上がらなくてもメニューをこなした
ということであり、自分との約束を守ったという大きな自尊心に繋がります。
これが、モーニングルーティンなしで、いきなり大きな課題に挑もうとすると、心理的な抵抗に抗うことができず、挫折する可能性が高くなります。
つまり、モーニングルーティンは、本来挑むべき課題の前に勝ち癖をつけておくという意味でも非常に意義があります。

高いセルフイメージが一日中続く
一日の始まりに、すでに小さな勝ちを手に入れているので、その後の時間も勝者のマインドを持ちながら過ごすことができます。
モーニングルーティンでスモールウィンを手に入れたことによって、
- 立ち振る舞いに余裕が出てくる
- 何事にも積極的に取り組むようになる
- 挑戦を恐れないようになる
という変化が一日中持続し、さらに自信が付いて、セルフイメージがどんどん高くなっていきます。
逆も然りで、敗者のマインドで一日のスタートを切ってしまうと、
- 目標とかどうでもよくなってくる
- モチベーションが上がらない
- すべてが面倒くさくなる
といったように、セルフイメージがどんどん下がっていきます。
したがって、
朝に小さな成功体験を得て、セルフイメージを高くしておく
ということは、願望実現においてはかなり重要なポイントです。

成功者が朝食前にしていること【実例集】
ここでは、私が読んでとても参考になった朝習慣に関する書籍、
What the Most Successful People Do Before Breakfast
から、いくつか実例を紹介したいと思います。
発売は2012年なので、少し古い情報にはなりますが、内容は普遍的なので、今読んでも参考になるところは多いかと思います。
瞑想・マインドフルネス
- ジャック・ドーシー
ツイッター/スクエア創業者
Jack Dorsey
Co-founder of Twitter & Square -
- 毎朝5時に起床し、30分の瞑想を行う
- 集中力の持続とストレスの軽減で、2つのメジャーな会社のマネージメントに備える
- スティーブ・ジョブズ
アップル創業者
Steve Jobs
Co-founder of Apple -
- 仕事に取り掛かる前に10〜20分座禅を組む
- クリエイティビティと問題解決能力が向上する
- オプラ・ウィンフリー
司会者、プロデューサー、慈善家
Oprah Winfrey
Media Mogul & Philanthropist -
- ブレスワーク・アファメーション・マインドフルネス
- アラインメント・ストレス軽減・感謝を忘れないため
- アリアナ・ハフィントン
ハフィントン・ポスト創業者
Arianna Huffington
Co-founder of The Huffington Post -
- 起床後すぐにベッドの上で数分間瞑想する
- 精神の明瞭さを保ち、燃え尽きを防ぐ

一日の予定を立てる
- ベンジャミン・フランクリン
アメリカ合衆国建国の父、発明家
Benjamin Franklin
Founding Father & Inventor -
- その日の目標と達成するための建設的なプランをを紙に書き出す
- それぞれのタスクの意図と優先度を明確にする
- スティーブ・ジョブズ
アップル創業者
Steve Jobs
Co-founder of Apple -
- 毎朝「もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか?」と自分に問いかける
- 今本当に必要なことにフォーカスし、邪魔になるものを排除する
- トニー・ロビンズ
実業家、自己啓発書作家
Tony Robbins
Entrepreneur & Motivational Speaker -
- 毎朝10分間のプライミングエクササイズ(深呼吸をしながら感謝するトレーニング)
- 優先順位の設定・成功をイメージする・集中力を高める
- ケネス・I・シェノルト
元アメリカン・エキスプレスCEO
Kenneth Chenault
Former CEO of American Express -
- 今日一日で達成したいことを3つ書き出す
- 重要なタスクに備えて、常に明瞭で集中した状態を保つ
エクササイズ
- インドラ・ヌーイ
元ペプシコCEO
Indra Nooyi
Former CEO of PepsiCo -
- 朝4時に起床して、仕事に行く前にエクササイズをする
- フィットネスはエネルギーを持続させて、長時間の労働に耐えうる体を作る
- ジェフリー・イメルト
元ゼネラル・エレクトリックCEO
Jeff Immelt
Former CEO of General Electric (GE) -
- 新聞を読みながら有酸素運動をする
- 朝の運動は頭をクリアにし、その日をベストで過ごすための準備が整う
- バラク・オバマ
元アメリカ合衆国大統領
Barack Obama
Former U.S. President -
- 45分のエクササイズ(筋トレ・有酸素運動・バスケ)
- 体型維持・ストレスマネージメント・自己規律の維持
- アナ・ウィンター
ヴォーグ編集長
Anna Wintour
Editor-in-Chief of Vogue -
- 毎朝5時45分から1時間テニスをする
- 精神が研ぎ澄まされ、一日中アクティブに過ごせる
読書
- ウォーレン・バフェット
投資家、バークシャー・ハサウェイCEO
Warren Buffett
Billionaire Investor & CEO of Berkshire Hathaway -
- 一日のうちの80%を読書に費やすため、朝も読書から始まる
- 意思決定力を磨く鍵は読書だと信じている
- ビル・ゲイツ
マイクロソフト創業者
Bill Gates
Co-founder of Microsoft -
- 毎朝の読書とニュースチェックを欠かさない
- 常に情報やアイデアのアップデートをすること
- マーク・ザッカーバーグ
フェイスブック(現メタ)創業者
Mark Zuckerberg
Co-founder of Facebook (Meta) -
- 新たな視点を持つために、テクノロジー・哲学・ビジネスに関する本を中心に読んでいる
- 自己学習によってリーダーシップや意思決定力が鍛えられると信じている
- イーロン・マスク
テスラ/スペースエックスCEO
Elon Musk
CEO of Tesla & SpaceX -
- エンジニアリング・AI・物理学に関する本を読み、常に新しい技術を学んでいる
- 学んだことを自身のロケット開発会社やその他のビジネスに役立てている
おわりに

モーニングルーティンを毎日行うことによって、一日一日が意味のあるものになり、貴重な人生の時間を生きているということを強く感じるようになります。
たとえ簡単すぎると思うようなルーティン1つでも毎朝続ければ、それは立派なモーニングルーティンです。
ぜひ無理のない範囲で挑戦してみてください。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

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