えいじシャドーイングを続けているのに、効果を感じない…本当に意味あるの?
と、シャドーイングの効果に疑問を持っている人も多いかと思います。
シャドーイング自体は効果的なトレーニングですが、意味ないと感じるのは、シャドーイングに求める効果を正しく認識していないからです。
ただ、シャドーイングは本来、上級者が流暢さを磨くためのトレーニングなので、初心者が同じ方法でやっても、効果を感じにくいでしょう。
初心者がシャドーイングで効果を出すためには、ある程度の工夫が必要です。
そこで今回は、こちらのテーマについて解説していきます。
- シャドーイングが「意味ない」と言われる3つの理由
- シャドーイングに期待すべき4つの効果
- 初心者がシャドーイングで効果を出す5つのやり方

この記事を書いた人
- 英語学習歴20年以上
- 3年間のアメリカ留学を経験
- ネイティブと英語Podcast配信
シャドーイングが「意味ない」と言われる3つの理由
シャドーイングが意味ないと言われる理由は、主に3つあります。
- 元々は同時通訳者の訓練
- 実際の会話で「聞きながら話す」場面はない
- 音を追うのに精一杯で、意味が頭に入らない
それぞれ見ていきましょう。
元々は同時通訳者の訓練
シャドーイングは元々、同時通訳者が聞くことと話すことを同時にこなす力を鍛えるトレーニングとして広まったものです。
そもそも、一般の英語学習者向けに作られたものではありません。
しかし、「同時通訳者も行っているトレーニング」というキャッチーな言葉が一人歩きしてしまい、「シャドーイングは効果的なトレーニングだ」という伝わり方をしたと考えられます。
ただ、初心者が同時通訳者と同じ方法でやっても、期待した効果は得られません。
また、世間では、「シャドーイングはリスニングに効果的」という謳い文句をよく見ますが、厳密にいうと、半分正解で半分誤りです。
シャドーイングでのリスニング効果はあくまでも、音を忠実に再現するために細部まで聞くようになることによって、リスニングに対する深度が高くなるという「意識」の向上であって、その副次効果としてリスニング力そのものが底上げされると考えています。
なので、単純にリスニング力を伸ばしたいなら、多聴や精聴で集中して聞いた方が効率的です。

実際の会話で「聞きながら話す」場面はない
もし、あなたが、
えいじシャドーイングだけで英語ペラペラになるぜ!
と考えているなら、その意識を改める必要があるかもしれません。
なぜなら、実際の会話では、相手の話を聞きながら同時に話すことはないからです。
さらに、シャドーイングは用意された台本(音源)どおりに読むだけなので、自分の思いを伝える練習にはなりません。
自分で文を瞬時に組み立てるトレーニングは、瞬間英作文の方が適しています。
しかし、それを実際に使うには、組み立てた文章を瞬時に声に出す能力も欠かせません。
つまり、思いついたことをスムーズに伝えるには、頭と口を連動させる必要があります。
そこで、シャドーイングで鍛えた力が活きてきます。

音を追うのに精一杯で、意味が頭に入らない
シャドーイングをしていると、音についていくのに精一杯で、内容が頭に入ってこないことがあります。
しかし、シャドーイングはインプットのためのトレーニングではないので、「練習中は意味を考えない」と割り切っても構いません。
そもそも、「聞いた音をほぼ同時に声に出し続ける」という通常ではあり得ない状況なので、意味まで入ってこないのが自然です。
ネイティブでも、初見の音声で意味を完全に把握しながらついていくのは難しいはずです。
えいじ日本語で同じことをやろうとしてもできないよ…
しかし、リスニングは音と意味を紐づけることによって向上していきます。
そのため、シャドーイングを純粋なリスニング練習と捉えてしまうと、期待した効果は得られないでしょう。

シャドーイングに期待すべき4つの効果
まず、シャドーイングで効果を出すには、シャドーイングに対する意識を変えなければなりません。
シャドーイングで鍛えられるのは、聞いた音を聞いたまま受け取る反射神経と、ナチュラルスピードで英語を話す体力です。
リスニングへの意識は上がりますが、音を聞き取る能力の向上は、あくまで副次的な効果と捉えましょう。
その上で、シャドーイングに期待すべき本当の効果は次の4つです。
シャドーイングの本当の効果
- 実際の文章でも正しく発音できるようになる
- 文字と実際の音のギャップがなくなる
- ナチュラルスピードで話す体力がつく
- リスニングで置いていかれることがなくなる
それぞれ見ていきましょう。
実際の文章でも正しく発音できるようになる
発音練習は、単語ごと、または短いフレーズごとに行うのが一般的です。
ただ、それだけだと、文章を通して話したときに、練習ではできていた発音ができなくなることがあります。
なぜなら、英語は文章にしたとき、前後の音と繋げて発音するため、発音練習で行っていたような丁寧な発音では、間に合わなくなるからです。
なので、単語単位では完璧な発音なのに、それを文章の中で活かすことができないということが起こります。
そこで、シャドーイングを行うことによって、ナチュラルスピードでの英語本来の口の動かし方や音と音の連動を、体感として身につけることができます。

文字と実際の音のギャップがなくなる
シャドーイングでは、聞いた音をすぐに口から出す必要があります。
そのため、忠実に再現しようとすると、自然と細部まで聞くようになり、単語を1つずつではなく、チャンクごとに音を拾う癖がつきます。
つまり、これまで文字で見て想像した音と実際に話されている音のギャップを埋めることができます。
さらに、文字の羅列を見ただけで、正しいリンキングやリダクションをイメージできるようになります。

ナチュラルスピードで話す体力がつく
英語を話す時は、
- 口の筋肉の使い方
- 喉の開き方
- 呼吸の仕方
など、日本語を話しているときの感覚との違いが大きく、慣れていないと、すぐに喉が痛くなったり、顎がガクガクしたり、頭がクラクラしたりします。
なので、ナチュラルスピードで英語を話し続けるには、英語を話す体力を蓄える必要があります。
シャドーイングを続けると、息継ぎのタイミングや、必要な呼吸量が体感として身についてきます。
さらに慣れてくると、省エネで喋る技術が身につき、力まずにリラックスして、滑らかに喋れるようになります。

リスニングで置いていかれることがなくなる
英語のリスニングでは、聞いた音を聞いたまま受け取る意識が大事です。
リスニング中に、いちいち日本語に訳したり、意味を考えたりすると、意識が音から外れて、一瞬でついていけなくなります。
音に置いていかれないように、集中しながら、バックグラウンドでぼんやり意味を捉えるようなイメージで内容を理解するのがコツです。
スライドショーのように、一文ごとに映像をイメージするやり方だと、状況理解に意識が集中しすぎて、置いていかれます。
シャドーイングでは、聞いた音を瞬時に声に出す必要があるので、音に集中しやすくなります。
そして、この意識は普段のリスニングでも活きてきます。

初心者がシャドーイングで効果を出す5つのやり方
げん丸じゃあ、初心者がシャドーイングをやっても意味ないブヒな…
と、諦めるのはまだ早いです。
確かに、シャドーイングは上級者向けのトレーニングですが、段階を踏めば、初心者でも効果を出すことは十分可能です。
初心者がシャドーイングで効果を出す方法
- 単語・フレーズの発音を先に固める
- 音読・オーバーラッピングから始める
- 簡単な教材を、遅い速度から始める
- 意味を先に確認し、短時間で繰り返す
- 録音して、フィードバックをもらう
詳しく見ていきましょう。
単語・フレーズの発音を先に固める
シャドーイングは、覚えた発音を文章の中で正しく使えるようになるには有効ですが、一から発音の基礎を学ぶには適していません。
そのため、発音に不安のある初心者は、まず発音の基礎を固めてから、シャドーイングを行いましょう。
発音は、他の能力と違って、自分だけで矯正するのが難しいです。
えいじ何度やってもうまくならないよ!
と、独学での発音矯正が難しい人には、プロの手を借りる方法もあります。
例えば、シャベリッシュ(旧ハツオン)は母音・子音や音の変化といった「音」から作り直す会話トレーニングに特化した英語コーチングで、最短2ヶ月から受講できます。
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という真剣度の高い人は、コストに見合った結果が得られるかと思います。
現在、無料カウンセリングを実施しているので、興味のある方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?

音読・オーバーラッピングから始める
シャドーイングは、音源を聞きながら、聞こえた英語を少し遅れて声に出して追いかける練習ですが、初心者がいきなりスクリプトなしで取り組むのはハードルが高すぎます。
なので、流れとしては、
- スクリプトなしでリスニング
- スクリプトを確認する
- わからない単語やフレーズがあれば調べる
- スクリプトを見ながら再度リスニング
- 全体的な意味を理解しているか確認する
- スクリプトを見ながら一文ずつ区切って音読
- スクリプトを見ながら全文をオーバーラッピング
- スクリプトを見ずにシャドーイング
というように、パートごとに分解して、確実にできるようになってからシャドーイングに移りましょう。
なお、シャドーイングの際は、スクリプトの内容を記憶していても構いません。

簡単な教材を、遅い速度から始める
ある程度、シャドーイングに慣れてきたら、今度は初見の音源にトライしてみましょう。
ただ、初見の音源になるとグッと難易度が上がるので、最初は簡単すぎると感じる教材から始めましょう。
基準としては、スクリプトを読めば意味がわかる程度でOKです。
それでもついていけない場合は、再生速度を落として行いましょう。
慣れてきたら、少しずつ等倍に近づけていきます。
意味を先に確認し、短時間で繰り返す
簡単な教材で行うことは有効ですが、それだけだと興味を持って行うことが難しいでしょう。
そんな時は、難易度を度外視して、興味が持てる話題の音源で行うのも悪くありません。
ただし、その場合は、事前にスクリプトを読んで、意味を確認しておきましょう。
また、シャドーイングは負荷が高いので、1回あたり10〜15分程度で十分です。
同じ素材を5〜6回ほど繰り返したら、次の素材に移りましょう。
慣れてきたら、少しずつ意味を理解したり、感情を込めたりしながらできるようにすると、使える表現として定着しやすくなります。
ただし、内容を咀嚼して自分の言葉として発声する練習は、音読やリピーティングの方が適しています。
シャドーイングは、あくまでも反射神経を鍛えるトレーニングという意識で行いましょう。

録音して、フィードバックをもらう
シャドーイング中は、音源の音を細部まで聞き取る意識はありますが、自分の発音のズレはそこまで詳細にキャッチすることができません。
なので、自分の声を録音しておいて、後からじっくり聞き返すのが効果的です。
ただ、初心者の場合は、どこを修正すべきか、自分では判断が難しいと思うので、AIや発音のプロからフィードバックをもらうのが確実です。
例えば、スマホで話せるAI英会話【スピークバディ】 では、
録音した音声をAIが判定してくれます。
また、シャドテンでは
、録音した音声を1日1回提出すると、プロの添削が返ってきます。
発音が安定するまでは、こうしたサービスを利用して、一気に仕上げてしまうのも一つの手です。

おわりに

シャドーイングの効果については、専門家の間でも意見が分かれますが、正しく行えば、十分効果を期待できる学習方法だと思っています。
特に、普段英語で喋り慣れていない人が、シャドーイングをやると、
えいじ実際はこんなに速いのか…
と、今までのイメージとのギャップに気が付くいいきっかけになります。
そして、ある程度シャドーイングを繰り返すと、だんだん慣れてきて、普段の会話スピードも自然とナチュラルスピードに近づいていきます。
ただ、ある程度、発音やスピーキングが上達すれば、シャドーイングは毎日やらなくてもいいと思っています。
なので、「シャドーイングは意味なくはないが、必須でもない」というのが私の率直な感想です。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
シャドーイングを極めたい人はこちら

