私たちに己の現実を創造する権限はあるのか?
前回の記事、
では、「あなたの願いは願った瞬間に宇宙に届いていて、あなたに叶えられない願いはない」というお話をしました。
ともすると、「願う」という表現は、どこか自分以外の大きなる存在に任せるというニュアンスが感じられますが、エイブラハムに言わせると、願うも何も、「あなたがあなたの人生の創造者である」と。
すなわち、そもそも「叶う・叶わない」という他力的な概念は存在せず、あなたがそれを経験することを「選択するか・しないか」ということでしかありません。
そして、それを経験するには「あなたがどう意図し、どう振る舞うか」が重要だと、エイブラハムは伝えています。
そこで、今回は、
あなたの人生の創造者はあなたしかいない
ということについて、掘り下げていきたいと思います。
それでは、始めていきましょう。
『エイブラハム』シリーズ記事一覧
- 【まとめ】エイブラハムの教え完全要約
- 【第1章】あなたはソースと繋がっている
- 【第2章】あなたの願いはすでに届いている
- 【第3章】あなたが現実を創っている
- 【第4章・前編】願いがまだ叶わない理由とは?
- 【第4章・後編】願いを叶えるために意識する3つのこと
- 【第5章】引き寄せの鍵となる3つの基本原則
- 【第6章・前編】引き寄せの法則とは?
- 【第6章・後編】あなたは波動の召喚士
- 【第7章・前編】あなたの自由意志はどこにあるのか?
- 【第7章・後編】「受け入れる」「抵抗する」とは?
- 【第8章】あなたは波動のアンテナ
- 【第9章】感情に隠された3つの指標とは?
- 【第10章】願望実現の3ステップと「受け取りモード」に入る方法
- 【第11章】引き寄せは訓練すれば上手くなる
- 【第12章】引き寄せは「機嫌」が9割
- 【第13章】虚無感は宇宙からの重要なサイン
- 【第14章】引き寄せが失敗する3つの原因
- 【第21章】17秒・68秒の法則
- 【第22章・前編】22段階の感情スケール
- 【第22章・後編】何も望まない生き方は正しいのか?
「引き寄せの法則」の全て
が詰まっている一冊

Ask and It Is Given
Learning to Manifest Your Desires
英語の難易度:
- エイブラハムからのメッセージ部分は、チャネリングを通してアウトプットしたものを忠実に再現しているため、文法的に正しくない文章や、英語的に不自然な表現が使用されている場合があります。
ページ数:352ページ
著者:Esther Hicks, Jerry Hicks
発売日:2004年10月1日
日本語訳版はこちら

あなたの人生はあなただけのもの
まず、この世界にあなたが存在する上での大原則として、次の2点が挙げられます。
人生の2大原則
- あなたの人生は完全なる自由のもとに成り立っている
- あなた以外の誰もあなたの人生を創造することができない
詳しく解説していきます。
あなたの人生は完全なる自由のもとに成り立っている
あなたは、「あなたが自らの人生の創造者である」という根本的な知識を持って、この物質世界に生まれてきました。
そのため、他の誰かがあなたの創造を阻もうとする時、瞬間的にあなたの中で不和が生じます。
あなたの魂には、「あなたが思い描いた創造体験をこの現実世界に落とし込みたい」という強い衝動があります。
それは完全なる自由の元でしか成立しません。
そして、自由に生きると言うことは、すなわち「自分軸で生きる」ということです。
しかし、それは、
- 現実を思い通りにコントロールしようとする
- 他人を思い通りにコントロールしようとする
ということではありません。
他の人もあなたと同様、「その人の人生経験を自ら創造する」という原理で生きており、あなたにそれを邪魔する権限はありません。
しかしながら、あなたはあなたの人生の創造者ということには変わりはないので、周りの環境を含め、「あなたが望めばそのように現実が変化していく」というパラドックスがあります。
この概念は、タフティの内的意図と外的意図の理論をイメージすると、しっくりくるかと思います。

しかし、残念ながら、多くの人がこの事実を忘れてしまい、自分の人生を他人に委ねる「他人軸で生きる」ことを選択してしまっています。
なぜなら、自分軸で生きるより、他人軸で生きた方が楽に感じるからです。
楽に「感じる」としたのは、「思考停止で生きられる」という意味であり、実際は楽ではなく、結果的には苦しむことになります。
自分の人生の選択を他人に委ねれば、あなたは決断を下す必要がありません。あなたの人生に責任を取る必要もありません。
他人のアドバイスに従っておけば、あなたは自分のアイデアを絞り出す労力も必要ありません。
あなたはただ、周りの人の顔色を伺い、あなたの所属する社会に溶け込んでいればいいだけです。
やがて、あなたは本来のあなたの存在意義を見失い、自らの人生を導いていく決意を完全に失っていきます。
しかし、あなたがいくら自分を捨てたように見えたとしても、あなたは完全にあなた本来の自由を手放すことはできません。
これは、抗いようのない人生の大原則なので、遅かれ早かれ、あなたは宇宙が起こす軌道修正の流れに飲み込まれていくことになります。
You have not given up this freedom easily, however, and in fact, you can never truly release it, for it exists as the most basic tenet of your very being.
Ask and It Is Given, P12
あなた以外の誰もあなたの人生を創造することができない
あなたの自由というのは永遠です。
これまでのあなたも、現在のあなたも、これからのあなたも、常に自由に選択する権利があります。
もしあなたが、「これまで自由でなかった」と感じているのであれば、それはあなたが「その自由を選択しない」という選択をしてきただけです。
つまり、その経験でさえも、あなたが自ら創造した人生ということになります。
他人に自分の人生の舵取りを委ねたとしても、その人生から満足を得ることは一生ありません。
というよりも、他人にあなたの人生を創造することはできないというのが正解です。
あなたは、あなたの人生を創造する経験をするために、ソースエネルギーから生まれてきたということを忘れてはいけません。
あなたが満たされるのは、あなたが意図的に自らの人生の進む先を導いている時だけです。
There is no satisfaction in allowing someone else to attempt to create your reality. In fact, it is not possible for anyone else to create your reality.
Ask and It Is Given, P12
あなたがあなたの人生の創造者である理由
では、なぜ私たちが自らの人生の創造者だと言えるのでしょうか?
あなたの魂は永遠の存在であり、ソースエネルギーそのものでもあります。
あなたの魂が本来いる場所は、すべてのものが永遠に存在するワンネスの世界なので、
- 創造すること
- 意図すること
- 「自分」と「他者」を認識すること
といった経験ができません。
そのため、
げん丸〇〇を経験したい!
と、明確な願望を抑えきれなくなったあなたの魂は、その知的好奇心を満たすために、わざわざ制限のかかったこの地球に転生してきます。
自ら創造する喜びと興奮を味わうためだけに、この世界に存在しているので、それ以外の存在理由がありません。
しかし、全てのミッションが一本道で簡単にクリアできてしまっては面白みがないので、この世界にはそれなりの負荷や障害が散りばめられています。
その負荷や障害を具体的にいうと、「選択肢の幅 = 自由」ということが言えます。
ゆえに、「数ある人生の選択肢の中から、魂に共鳴する方向を選んで進んでいく」というところに、この人生の醍醐味があり、それこそが、私たちが自らの人生の創造者たる所以です。
You are eternal Beings who have chosen to participate in this specific physical life experience for many wonderful reasons. And this time-space-reality on Planet Earth serves as a platform in which you are able to focus your perspective for the purpose of specific creation.
Ask and It Is Given, P13
エイブラハムのいう「ウェルビーイング」とは
エイブラハムはこの章の最後で、「ウェルビーイング」について次のように言及しています。
Well-Being is the basis of this Universe. Well-Being is the basis of All-That-Is. It flows to you and through you. You have only to allow it. Like the air you breathe, you have only to open, relax, and draw it into your Being.
Ask and It Is Given, P14
直訳すると、
ウェルビーイングはこの宇宙の原理。ウェルビーイングはすべての存在の原理。それはあなたに向かって流れ、そしてあなたの中を通って流れています。空気を吸うかのように、あなたはただそれを受け入れ、リラックスし、あなたという存在の中に引き入れるだけです。
という感じですが、端的にいうと、ウェルビーイングとは、身体中を流れるソースエネルギー、またはそのエネルギーが身体中を流れている状態のことです。
このウェルビーイングの定義に関しては、一般的な解釈と少し違っています。
身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念。
文部科学省:ウェルビーイングの向上について
というのが一般的な通念ですが、エイブラハムのいうウェルビーイングとは、あなたの身体にソースエネルギーが正常に流れている状態、すなわち、
あなたの魂と意図が一致している状態
のことを指します。
また、あなたの感情や経験を体現した人生の流れという意味でもあります。
ソースエネルギーとは、すべての創造の源なので、その中には「時間の流れ・変化」という要素も含まれています。
我々のいる物質世界には、この「時間」という概念が存在するため、私たちは歩みを止めることができません。
しかし、この「時間」という抗えない大きな流れがあるからこそ、私たちは想像もつかないような喜びや奇跡を創造し、体験することができるのです。
そして、それこそが私たちがこの世界にいる理由です。
Your motion forward is inevitable; it must be. You cannot help but move forward. But you are not here on a quest to move forward — you are here to experience outrageous joy. That is why you are here.
Ask and It Is Given, P14
まとめ

今回の要点をまとめると、
- あなたが自らの人生の創造者である
- 自由に生きるとは「自分軸」で生きるということ
- 他人にあなたの人生を創造することはできない
- あなたは創造の喜びを体験するためにこの世界にやってきた
- ウェルビーイングとはソースエネルギーの流れのこと
- 魂と意図が一致している状態
- あなたの感情や経験を体現した人生の流れ
となります。
このことから、エイブラハムは私たちの自由意志の存在を、ある程度認めているということが伺えます。
しかしながら、感覚的に、やはり私たちは「魂の意図に沿って行動するような流れの中にいる」というニュアンスでもあるので、その流れから大きく逸脱する、すなわち魂の意図とあなたの思考が一致していないと、歪みが生じ、色々と弊害が出てくるというのは間違いなさそうです。
ですので、あなたがもし、
今、現実で置かれている状況に苦しめられている…
という場合でも、「現実の被害者」という立場を取ってはいけません。
あなたは「あなたの現実の創造者」だということを常に思い出しながら、そこからの復活劇を楽しんでもらえたらと思います。
次回の【第4章・前編】では、「なぜいまだに願いが叶っていないのか?」というテーマについて深掘りしていきたいと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

『エイブラハム』シリーズ記事一覧
- 【まとめ】エイブラハムの教え完全要約
- 【第1章】あなたはソースと繋がっている
- 【第2章】あなたの願いはすでに届いている
- 【第3章】あなたが現実を創っている
- 【第4章・前編】願いがまだ叶わない理由とは?
- 【第4章・後編】願いを叶えるために意識する3つのこと
- 【第5章】引き寄せの鍵となる3つの基本原則
- 【第6章・前編】引き寄せの法則とは?
- 【第6章・後編】あなたは波動の召喚士
- 【第7章・前編】あなたの自由意志はどこにあるのか?
- 【第7章・後編】「受け入れる」「抵抗する」とは?
- 【第8章】あなたは波動のアンテナ
- 【第9章】感情に隠された3つの指標とは?
- 【第10章】願望実現の3ステップと「受け取りモード」に入る方法
- 【第11章】引き寄せは訓練すれば上手くなる
- 【第12章】引き寄せは「機嫌」が9割
- 【第13章】虚無感は宇宙からの重要なサイン
- 【第14章】引き寄せが失敗する3つの原因
- 【第21章】17秒・68秒の法則
- 【第22章・前編】22段階の感情スケール
- 【第22章・後編】何も望まない生き方は正しいのか?
引き寄せを超えるメソッド
トランサーフィン実践メソッド
一発でオーダー完了—究極の引き寄せメソッド
絶対に現実を変えたい…
という人へ
現実を好転させるには、
まず魂の声を聞いてあげよう
願望実現において、ベースとなるのは今のあなたの状態です。
いくら、アファメーションやイメージングで、ワクワクを感じようとしても、今のあなたが傷ついている状態では、あなたは強い抵抗を感じてしまうでしょう。
多くの願望実現のメンターたちは、
現実は無視!
願いが叶っている自分だけに集中!
と、口を揃えて言いますが、無視していいのは「現実」という幻想だけです。
それは、あなたの魂の声を無視するということでは決してありません。
現実創造には、
- カルマ
- 過去世・前世
- 宿命・運命
- 使命・ミッション
- ツインレイプログラム
といった、さまざまな条件が絡み合っており、特に宇宙由来の魂を持つスターシードやライトワーカーの人たちは、説明できない生きづらさや物質世界に対する違和感を感じています。
そのような人たちは、魂レベルでのブロックが何層にも重なっている可能性があるので、自分の魂のルーツを知るということが非常に有効になります。
私は以前、人生に行き詰まった時、ココナラというプラットフォームで鑑定を受けてから、急に道が開けるような体験をしました。
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といった自覚がある方は、こちらの記事を読んでいただくと、状況を打開するきっかけになるかもしれません。
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