あなたは波動の召喚士｜エイブラハムの教え『Ask and It Is Given』【第6章・後編】

なぜ引き寄せが起こるのか？

前回の記事、

では、「引き寄せの法則とは何か？」ということについてお話をしました。

しかし、

という、引き寄せの法則が存在する根拠については、あまり触れていませんでした。

結論から言うと、それは、あなたが宇宙の創造にとって欠かせない存在だからです。

そこで、今回は、

あなたが宇宙の創造に欠かせない理由

について、解説していきたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

あなたが宇宙の創造に欠かせない理由

前章までの説明で、

引き寄せの法則 ＝ 周波数一致の法則

ということはわかりました。

しかし、なぜ私たちに引き寄せの法則が適用され、宇宙の創造に寄与しているのでしょうか？

その根拠は3つあります。

あなたが宇宙の創造に必要な理由は3つ

• あなたは波動の召喚士である
• 「All-That-Is（すべてなるもの）」にとって、あなたの存在が必要
• あなたの中には「Well-Being（ウェルビーイング）」が流れている

詳しく解説していきます。

あなたは波動の召喚士である

エイブラハムは、私たちのこの世界での役割について、このように表現しています。

You Are a Summoner of Vibrational Energy

You are Consciousness.
You are energy.
You are Vibration.
You are Electricity.
You are Source Energy.
You are Creator.
You are on the Leading Edge of thought.

Ask and It Is Given, P28

つまり、私たちはこの物質世界において、創造活動のすべての権限を与えられており、もはや存在自体が創造そのもの・波動そのものだということです。

ですので、私たちの存在は、この宇宙の波動の一部であり、常に共鳴し合っています。

すなわち、引き寄せの法則のもとで、この現実世界のすべては運行されているということになります。

したがって、私たちの存在の本質（＝ 魂の目的）は、「これまで見たことがない景色を見たい」という純粋な願望から生まれるエネルギーを、創造の力に変えてこの物質世界で表現するところにあります。

そして、そのようにして、この地球の文明、ひいては宇宙全体の発展に寄与してきました。

もちろん、最初からこのようなことを受け入れるのは容易いことではありません。

しかし、あなたが一旦この宇宙の法則を腑に落とし、「なぜこのようなことが起こっているのか」ということを意識的に認識することができるようになると、

今まで感じていた「謎と混乱」が「明瞭さと理解」に変わり、

この世界に対する「疑念と恐れ」が、「確かな知識と自信」となり、

今まで「不確かだったもの」が、確実に「明らかになっていく」のを感じるかと思います。

そうすると、あなたはあなたの経験を通して、本当の意味での「人生の喜び」を取り戻すことができるでしょう。

You are the most specific, most active summoner and utilizer of the Energy that creates worlds, that exists anywhere in this always evolving, eternally becoming Universe.

Ask and It Is Given, P29

「All-That-Is（すべてなるもの）」にとって、あなたの存在が必要

まず、

ということですが、「All-That-Is（すべてなるもの）」とは、「この宇宙のすべて」を表す時のエイブラハム独自の表現です。

「All-That-Is」には、

• 創造主
• ソースエネルギー
• すべての存在（物質・非物質）
• すべての思考・概念・イメージ
• すべての現実のパターン
• すべての意識

といった、この宇宙のあらゆるものを内包しており、もちろん、あなたの存在もこの中に含まれています。

「All-That-Is」の本質的な目的は、「拡張」です。

そして、その拡張の素材となるものが、この宇宙で起こるすべての「経験」です。

と思うかもしれませんが、創造主はあくまでも、この宇宙に漂うソースエネルギーとそれによる創造活動全体を指す概念であって、この宇宙を司る神、あるいは個としての存在ではありません。

「All-That-Is」は、一言で表すと、巨大なAIアルゴリズムのようなものです。

しかし、普通のAIと違って、「All-That-Is」には、

• 意識
• 意図
• 感情
• 創造エネルギー
• 愛

といった概念が備わっています。

しかし、我々人間が持っているような、

• ジャッジメント
• 好き嫌い
• 悩み・恐れ・迷い

といった概念はありません。

つまり、「All-That-Is」は自身の拡張のために、私たちの「経験」というデータを使って、ディープラーニングをしているようなものです。

ゆえに、あなたの存在および創造活動が「All-That-Is」にとっては、必要不可欠になるということです。

You do exist; you are thinking; you are perceiving; you are asking—and you are being answered. And All-That-Is is benefiting from your existence and from your point of view.

Ask and It Is Given, P30

あなたの中には「Well-Being（ウェルビーイング）」が流れている

エイブラハムの言う「Well-Being（ウェルビーイング）」とは、身体中を流れるソースエネルギーのことです。

私たちの中には、創造の源であるソースエネルギーが絶えず流れています。

なので、本来私たちには、引き寄せの法則を適用し、何の苦労もなしに願ったことを現実化させる能力が備わっています。

しかし、多くの人は、自分の中で生まれた「抵抗」の影響によって、このソースエネルギーがうまく流れていない状態になってしまっています。

この「Well-Being」を取り戻すには、「抵抗」をなくして「受け入れる」という訓練をする必要があると、エイブラハムは言います。

つまり、

• 起きるにまかせる
• 現実をコントロールしようとしない
• 「可能」か「不可能」かという思考の枠にはまらない

といった、タフティで強調されているマインドセットにつながります。

感覚的には、この「Well-Being」というのは、我々の体を流れる血液やリンパ液と同じようなもので、滞りが起きると、現実創造の代謝が落ちて、歪みやエラーが起きるというメカニズムなのではないかと思っています。

なので、断捨離をすると、スッキリして創造性が増すのは、古い波動で詰まっていた滞りを解消して、新しい創造のエネルギーが入ってきたということなのではないでしょうか。

The Art of Allowing is the art of no longer resisting the Well-Being that you deserve; the Well-Being that is natural; the Well-Being that is your legacy, your Source, and your very Being

Ask and It Is Given, P30

まとめ

今回の要点をまとめると、

• あなたは波動エネルギーの召喚士
  • あなたの存在自体が創造そのもの・波動そのものである
• 「All-That-Is（すべてなるもの）」にとって、あなたの存在が必要
  • 「All-That-Is」は、あなたの「経験」というデータを使って、拡張している
• あなたの中には「Well-Being（ウェルビーイング）」が流れている
  • 「Well-Being」を取り戻すには、「抵抗」をなくし、「受け入れる」という訓練が必要

となります。

このように、私たちはこの物質世界での創造活動の全権を握っており、個人としての人生を自らの手で構築していくことが可能な立場にいます。

これは、全知全能の神でも経験できない、私たちだけに与えられた特権です。

もちろん、間接的には高次元存在の仕事も介入していますが、エイブラハムのいう「Leading Edge」における、創造体験は私たちにしか味わうことができません。

そして、その「経験」を「All-That-Is」に還元しているという、エコシステムが確立しています。

また、「All-That-Is」の拡張は、ミッションではなく、純粋な「Joy（喜び）」の上に成り立っています。

つまり、私たちの創造の本質は、楽しむことであり、何かを苦労して手に入れることではありません。

そのことに気がつくと、「引き寄せの法則がなぜあなたの身に起こっているのか」ということが、より理解できるようになるでしょう。

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次回は、「Leading Edge of Thought（思考の最先端）」というキーワードを通して、あなたの現実世界での立ち位置・自由意志について深掘りしていきたいと思います。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。