オンライン英会話って本当に効果ある?
「1年続けたのに、まったく話せるようにならない…」
「毎日25分やってるけど、意味ないのでは…」
と、オンライン英会話の効果について、疑問視する人も多いかと思います。
結論から言うと、オンライン英会話をやらなくても英語力は上がります。
では、オンライン英会話は全く意味がないのか?
私はそうは思いません。
問題は、サービスそのものではなく、利用者の捉え方にあります。
そこで今回は、こちらのテーマについて語りたいと思います。
- オンライン英会話が「効果ない」と感じる3つの原因
- オンライン英会話に期待する3つの効果
- オンライン英会話を意味あるものにするためには
- オンライン英会話をおすすめしない人

この記事を書いた人
- 英語学習歴20年以上
- 3年間のアメリカ留学を経験
- ネイティブと英語Podcastを配信
オンライン英会話が「効果ない」と感じる3つの原因
英会話レッスンを毎週受けても効果を感じない理由は主に3つあります。
- レッスンだけで英語学習を完結させようとしている
- インプットとアウトプットの比率が逆になっている
- テキストをなぞるだけのレッスンを受けている
それぞれ見ていきましょう。
原因1:レッスンだけで英語学習を完結させようとしている
まず、量の話をします。
週2回・25分のレッスンを1年続けたとして、英語に触れた時間は約43時間です。
1日あたりに直すと、7分ほど。
これで話せるようになると考えるほうが、無理があります。
私はこれを、留学先で思い知りました。
22歳でアメリカに渡った当初、私は現地の語学学校に通っていました。
そこでは、正直なんとかなっていたのです。
先生は懇切丁寧に教えてくれますし、わからない人がいれば、その人に合わせて授業が進んでいきます。
ただ、あの場所で、私は完全にお客さんでした。
ところが、そのあとコミュニティカレッジに入り、現地の学生に混じって授業を受け始めた途端、まったく歯が立たなくなりました。
先生はナチュラルスピードで話し、内容は専門的で、最初はほとんど何を言っているのかわかりません。
次の授業までの課題を、普通の会話の中でさらっと言われて聞き逃す、ということが何度もありました。
レッスンで積み上げてきたはずのものは、お客さん向けに調整された英語の中でしか通用しないものだったと気付かされました。
もちろん、度胸も会話術も足りなかったのもありますが、一番足りていなかったのは、単純にインプットの量です。
そして、私の人生で一番リスニング力が伸びたのもこの時期です。
レッスンではなく、毎日必死で授業を聞き取ろうとしていた本気のインプットの時間のほうでした。

原因2:インプットとアウトプットの比率が逆になっている
個人的には、インプット8:アウトプット2くらいが最もバランスが良いと感じています。
そもそも、頭の中に入っていないものは、口からは出てきません。
出せるものがない状態で、出す場所にだけ通っている。
これが「効果ない」と感じる人の、かなり典型的な状態です。
喋る機会を増やす前に、まずは喋る素材を増やすことを優先しましょう。
原因3:テキストをなぞるだけのレッスンを受けている
私自身も、英語学習を始めた頃は、この常識から抜け出せずにいました。
最初に通っていた英会話スクールは、日本人同士のグループレッスンで、テキストに沿って進む形式でした。
そこで話していた相手は、講師よりもむしろ、隣に座っている日本人だったわけです。
オンラインに移ってからも、しばらくは同じでした。
私が最初に使ったオンライン英会話は、フィリピン系の格安スクールです。
そこでのレッスンは、基本的にテキストに沿って進みます。
決められた例文を読み、決められた質問に答える。
もちろん何もしないよりは良いのですが、しばらく続けているうちに、
えいじこれって、自分ひとりでもできるのでは…
と思うようになりました。
テキストを音読して、例文を覚える。
それだけなら、講師に付き合ってもらう必要はありません。
わざわざ人と話す時間を、ひとりでもできることに使ってしまっている。
だから私は、英会話レッスンはフリートーク一択をおすすめしています。
人がいないと成立しないことに、人がいる時間を使うべきだからです。
げん丸でも、全くの初心者は、テキストでのレッスンがおすすめブヒよ

オンライン英会話に期待する3つの効果
オンライン英会話のレッスンでしか手に入らない効果もあります。
- 自分の弱点に気づきやすい
- 自主学習のモチベーションになる
- 英語を「スピーチ」ではなく「会話」として話せる
それぞれ見ていきましょう。
自分の弱点に気づきやすい
自己学習だけを続けていると、自分が何をできないのかに気づきにくいです。
例えば、
- 読めば理解できる単語が、会話ではまったく出てこない
- 相槌のバリエーションが少ない
- 過去形になると急に崩れる
といったことは、実際に人と話して初めて表面化します。
ただし、これはテキストをなぞるレッスンでは出てきません。
用意された流れの中では、弱点は隠れたままです。
フリートークにすべき理由の一つが、ここにあります。
自主学習のモチベーションになる
これは地味ですが、かなり大きい効果です。
えいじ次のレッスンまでに、この言い回しを使えるようにしておこう
そう思えると、普段の地味な学習に目的が生まれます。
英語学習の本体は自己学習ですが、その自己学習が続かないのが一番の問題です。
レッスンは、その燃料になります。

英語を「スピーチ」ではなく「会話」として話せる
オンライン英会話に求める最大の効果がこれです。
英語を完璧に話そうとする気負いは、場数を踏むことで和らいでいきます。
そうすると、フレーズを完璧に言おうとする意識が、自然な会話をしようという意識に変わります。
レッスンの価値はレッスンの外にある
ここまで読んでいただければ、この3つに共通することがわかると思います。
- 弱点に気づけるのは、そのあと自分で補強するため
- モチベーションが上がるのは、普段の学習を回すため
- 気負いがほどけるのは、レッスン以外の場面で英語を使うため
どれも、価値がレッスンの中ではなく、レッスンの外に返ってくるものです。
レッスンの中だけで完結する成果を探しているうちは、「意味ない」という結論にしかたどり着けないかもしれません。

オンライン英会話を意味あるものにするためには
では、オンライン英会話を意味あるものにするための具体的な施策は4つあります。
- レッスンを受ける目的を決める
- フリートーク一択にする
- 頻度を週2〜3回にする
- 講師に効果を求めない
レッスンを受ける目的を決める
レッスンを受ける目的が「英語を勉強したい」だと、大雑把すぎるので、
- 相槌のバリエーションを増やす
- 自分の仕事を英語で説明できるようにする
- 過去形で話し続けられるようにする
というように、何か一つでもテーマを持ってレッスンに臨むようにすると、意義が感じられます。
目的が決まれば、講師にも共有できますし、講師はそれに合わせて話題を選んでくれます。
フリートーク一択にする
テキストの音読はひとりでもできます。
レッスンでは、人がいないと成立しないことに時間を使ってください。
フリートークは最初こそ気まずいものですが、慣れてしまえば、友達と喋っているようなカジュアルな感覚になります。
先生の方もノってきて、どんどん会話が膨らんできます。
この楽しさはテキストでは味わうことができません。

頻度を週2〜3回にする
毎日レッスンを推奨する人も多いですが、個人的にはあまりおすすめしません。
インプットとアウトプットのバランスを考えると、現実的なのは60分を週2〜3回です。
ただ、25分のレッスンであれば、週3〜5回でもいいかもしれません。
毎日レッスンを入れることには、マンネリ化・緊張感の低下・ネタ不足という弊害もありますが、何より、自主学習の時間を圧迫します。
まずは、自主学習の習慣化を定着させてから、徐々にレッスンの頻度を増やしていきましょう。
ただし、例外もあります。
学習習慣そのものがまだない初心者の場合は、毎日のほうがうまくいくこともあります。
例えば、レッスン前に15分予習、レッスン後に15分復習とすれば、抵抗感なく1日60分の学習時間を確保できます。

講師に効果を求めない
「オンライン英会話は意味ない」と言っている人の多くは、講師側あるいはサービス側に効果を丸投げしている傾向があります。
しかし、レッスンから意味を見出すのは、あなたであって講師ではありません。
「いい講師に当たりさえすれば伸びるはず」と考えているうちは、十分な効果を得ることができません。
受け身の25分からは、得られるものは少ないです。
目的を決め、話題を用意し、うまく言えなかったことを覚えて帰る。
レッスンを能動的に使うと、自然と意味を持つようになります。
オンライン英会話をおすすめしない人
オンライン英会話は万人におすすめするサービスではないことも確かです。
正直、次のような人には、私はオンライン英会話をおすすめしません。
- レッスンに義務感を感じている人
- 「英語=英会話レッスン」という発想しかない人
レッスンに義務感を感じている人
予約の時間が近づくと気が重い。終わるとほっとする。
この状態が続いているなら、いったんやめていいと思います。
英語学習で最後に効いてくるのは、楽しさに基づいた継続です。
義務感で回している25分より、やめたことで空いた時間のほうが、価値を生む可能性があります。
私自身、最初のオンライン英会話をやめたのは、多読のほうが楽しくなってしまったからでした。
ただ、レッスンをやめていたその期間も、私の英語力は落ちるどころか伸び続けました。
そして、数年後にオンライン英会話を再開した時には、かつての自分では考えられないほど会話力が上がっていました。
なので、レッスンを一時中断することによる英語力の低下を心配する必要はありません。

「英語=英会話レッスン」という発想しかない人
英語に触れる方法は、レッスンだけではありません。
- 洋書
- Podcast
- Audible
- 海外ドラマ・映画
これらは「英語の勉強」ではありません。
英語を使って何かを楽しんだり学んだりする時間です。
しかし、私の英語力が伸びたのはこちらでした。
はっきり言ってしまえば、同じ金額を払うのであれば、その分の洋書を買って多読した方が英語力は上がります。
月に数千円のレッスン代は、洋書なら数冊分です。
インプット量だけを考えれば、比較にならないほどの差です。
そして、不思議なことに、多読だけでも会話力が上がります。
なので、コンテンツでのインプットが苦にならない人は、無理に英会話レッスンを受ける必要はありません。

おわりに

オンライン英会話は正しく使えば効果的ですが、それがすべてではありません。
レッスンを受けなくても英語力は上がりますし、実際に私はそうしてきた時期があります。
私は今でも週一回、【italki(アイトーキー)】
でレッスンを受けていますが、もはや英語の勉強だとは思っていません。
どちらかというと、息抜きに近く、気心の知れた先生と友達感覚で会話を楽しんでいるだけです。
それでも、英会話力はある程度キープできていると感じています。
なので、オンライン英会話を過信しすぎず、日々の生活にちょっとした張りを出すくらいの感覚でレッスンを楽しんでもらえればと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。




