あなたの願いはすでに届いている｜エイブラハムの教え『Ask and It Is Given』【第2章】

エイブラハムが私たちに思い出させようとしている「本当の自分」とは？

前回の記事、

では、物質世界と非物質世界は繋がっていて、私たちの存在はソースエネルギーの延長だというお話をしました。

そして、この章でエイブラハムは、「あなたの願いはすでに宇宙に届いている」と教えてくれています。

その理由を知るには、まず「私たちは元々どのような存在だったのか？」ということを理解する必要があります。

そこで今回は、

私たちとソースエネルギーの関係

について掘り下げていきたいと思います。

それでは、始めていきましょう。

あなたの願望がすでに宇宙に届いている理由

なぜ私の願いがすでに宇宙に届いていると言えるのでしょうか？

その理由について、エイブラハムは次の3つのことを教えてくれています。

ポイントは3つ

• あなたは願いを叶えるために生まれてきた
• あなたが願った瞬間に宇宙は反応している
• あなたに叶えられないことは何もない

詳しく解説していきます。

あなたは願いを叶えるために生まれてきた

エイブラハムによると、私たちの魂は元々純粋なソースエネルギーだったのですが、ある目的のためにその他の存在と共にこの物質世界にやってきたとのことです。

その目的とは、

「創造の喜びを感じること」

すなわち「願いを叶えるという経験」を得るために、この地球に生まれてきたということです。

この概念をもう少し掘り下げてみます。

向こう側の世界はワンネスの世界なので、アイデンティティ（自分と他者）という概念がありません。

したがって、自分のアイデンティティを明確にするということが、魂にとって非常に大きい学びとなります。

そのためには、自分と自分以外の存在との関係性や、それらに対しての自分の反応を通して、自分の存在意義（自分の好きなことや考え方の価値）を知る必要があります。

つまり、「自分」という視点から世界を観察し、世界の中の「自分」に価値を見出すという経験をしにきたということです。

そして、エイブラハムが特に重要なポイントとして強調しているのは、

あなたはその創造の過程において、ソースエネルギーのパワーが、

• あなたの決断
• あなたの意図
• あなたの思考

のすべてを通じて、常にあなたの中に流れているのを感じ、行動に落とし込むことが重要だということです。

現実世界のあなたはソースエネルギーの末端にある物資質的存在であるため、その繋がりが切れることはありません。

あなたの魂は、あなたが生まれる前に何らかの意図（方向性）を設定してきます。

ですので、「あなたに合った道を探す」というよりは、「本来のあなたを思い出す」という方がしっくりきます。

そして、あなたが魂の定めた方向に進んでいるときは、決断・意図・思考のいずれのフェーズにおいても、必ず「ワクワク」を感じるという大きなサインがあります。

You said, “I will always feel the power and value of my own personal perspective, for the ‘Non-Physical Energy’ that creates worlds will flow through my decisions, my intentions and my every thought, for the creation of that which I set into motion from my perspective.”

Ask and It Is Given, P8

あなたが願った瞬間に宇宙は反応している

願望実現のプロセスにおいて、多くの人は、

どのようにして願えば、願いが届くのか？

と、「願い方」に対しての意識が高い傾向がありますが、実は「どのように願うか」というのはそこまで重要ではありません。

なぜなら、あなたが願った瞬間、宇宙はそれを認識し、反応しているからです。

前述の通り、あなたはソースエネルギーと常に繋がっているので、思考や感情のように、願いも即座に宇宙に放射されています。

つまり、願うことに努力や労力は不要ということです。

むしろ、現実を変えようとしたり、叶わないことに対して不安を持ってしまうと、その抵抗のエネルギーが宇宙に届き、現実化は阻まれます。

あなたはあなたとして、ただ存在しているだけでいいのです。

エイブラハム（を組織する意識的存在たち）はソースエネルギーの一部なので「あなたは誰なのか」ということを完璧に理解しています。

そして彼らは、あなたがあなたの魂の求める願望を叶えられるよう、ナビゲートするために存在しています。

ですので、願い方よりも「あなたの魂はソースエネルギーからあなたの体にやってきた」ということを思い出すことが重要です。

ただ、それは頭で考えて思い出せるものではなく、

• （根拠のない）自信
• 純粋な喜び
• ワクワク感

といった感情を感じている時が、自然とそのことを思い出している状態です。

なお、この場合の「願い」とは、あなたの魂から突き動かされるような願望のことなので、

• 承認欲求を満たしたい
• 他人によく思われたい
• 不安を解消したい

といった、エゴの声から発せられる欲望や渇望と混同しないようにしましょう。

So, you came forth into this wonderful body, remembering the joyous, powerful nature that is you, knowing that you would always remember the splendor of the Source from which you came, and knowing that you could never lose your connection to that Source.

Ask and It Is Given, P9

あなたに叶えられないことは何もない

あなたは元々ソースエネルギーの一部だったため、「あなたに叶えられないものは何もない」というのが原則としてあります。

という疑問が浮かぶかと思いますが、その理由は、「願いを叶える」という経験をするには、願いが叶っていない状況を経験する必要があるからです。

つまり、「今あなたがいる場所から、あなたが行きたい場所へ行く」という過程が人生の醍醐味なのです。

人生はRPGゲームのようなものです。

最初は、ステータスも装備もお金も低い状態からスタートし、そこから徐々に成長して、仲間と切磋琢磨し、ついには強敵を倒していくから面白いのであって、これが最初から望むもの全てを持った状態で、一瞬でラスボスを倒したとしても、なんの感動も学びもありません。

要するに、「すぐに叶うことなど、そもそも願わない」ということです。

それは逆説的に「叶わないことも、そもそも願わない」ということでもあります。

なので、あなたが何かを願っている時点で、それは叶うことがほぼ確定しているのです。

あとは、あなたがあなた自身にそれを受け取る許可を出すだけです。

彼らは、今のあなたがどんな状況であっても、あなたを愛し、変わらぬサポートを与え続けてくれています。

なので、リラックスして、このスローペースな自己再発見の旅をまったり楽しみながら進んでいきましょう。

We want you to remember that there is nothing that you cannot be, do, or have, and we want to assist you in achieving that. But we love where you are right now, even if you do not, because we understand how joyful the journey (from where you are to where you want to go) will be.

Ask and It Is Given, P9

まとめ

今回の要点をまとめると、

• あなたは願いを叶えるために生まれてきた
  • あなたの魂がこの世界に来た目的は、創造の喜びを感じること
• あなたが願った瞬間に宇宙は反応している
  • 願うことに努力や労力は不要
• あなたに叶えられないことは何もない
  • 「今あなたがいる場所から、あなたが行きたい場所へ行く」という過程が人生の醍醐味

となります。

エイブラハムは、ここでも私たちとソースエネルギーの繋がりの強さを強調しています。

ですので、これから本格的に願望実現のプロセスに移っていくにあたって、まずは、「自分は何者なのか？」という自己認識を改める必要があります。

多くの人は、「自分 ＝ 自分の身体」という認識が強く、「自分と自分以外の世界」という視点でアイデンティティを保持しています。

しかし、その視点から願望実現をしようとすると、

• 現実を変えようとする
• 他者をコントロールしようとする
• 願うことに条件付けをしてしまう

といった弊害が生じる可能性があります。

ですので、まずは「自分はソースエネルギーの延長である」ということを腑に落とすことが願望実現への近道となります。

それを経た上で、「自分」という視点から世界を観察し、世界の中の「自分」に価値を見出すという経験にたどり着きます。

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次回は、「あなたはあなたの現実の創造者」というテーマについて、深掘りしていきたいと思います。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。